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ゲーム攻略者とゲームの世界  作者: Fis
第4章   魔王の願いと蠱毒の少女
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139 再調査と危機!?

説明回?

ということで図書館、今日は無理矢理帰還させられたのでまだ時間はある。

せっかくやりたいことを言ってくれたのだ。

早急に調べてやることにしよう。


俺は図書館に入り入館料を支払う。


「お久しぶりです。調べものですか。」

入って丁度のところで、前回色々よくしてくれた司書が話しかけてくる。


「はい。ちょっとダンジョンがある場所とか、あと観光名所とかついでに調べようと思いまして。」

ずっとこの街にいるわけじゃないしな。


「そうですか。それでしたらあちらのほうの本棚にまとめてありますよ。」

司書はそう言って遠くの本棚を手で示す。

別に聞いたわけではないが、教えてくれる親切な司書。

俺は彼にお礼を言ってその本棚を探してみる。


そこには教えられたように各地の情報が詰まった本が五十音順に並べられていた。

ダンジョンの情報だけをまとめた書籍もあるみたいだ。


これは非常に助かる。

俺はまずは当初の目的のダンジョン情報まとめから見てみることにする。


そこには今俺が求めている情報が詰まっている。

前回来た時には一切必要なかった情報だから気にならなかったけど他にも結構有用そうな情報がありそうだな。


ここら辺の本棚を見終わったらほかの場所も見てみるといいかもしれない。


本を手に取った俺はそれを開いて中を大雑把に見ていく。


そこには現在人間側で判明しているであろうダンジョンの情報が書かれている。

確認したら俺がこの前入ったリリスがいたダンジョンや、ハイスケルトンが大量に現れた森のダンジョンなんかも紹介されていた。

森のダンジョンのほうは最奥にいるボスモンスターの情報まで完璧に記載されているが、リリスがいたダンジョンのほうは2層目の地図までしか存在していない。

ちなみにだが、リリスのほうはダンジョン名を『生命樹のダンジョン』というらしい。


これは多分あのダンジョンの上にある巨大な樹の元ネタが生命の樹セフィロトから来ているからだろうな。

まぁ、今更行くかどうかわからないダンジョンの名前とか知ってもという感じはあるけど。


実力的にはこのダンジョンも悪くはなさそうだけど、一度行った場所に行くというのも少し芸がないような気がする。

それにリリスには否定されてしまったけどあそこの下にはこの前の魔王がいそうな気もするし、やめておいた補具合いだろう。


そうとなるとこのダンジョン情報からいけそうな場所を考えるしかない。

この書籍には丁寧に出てくる魔物のレベルまで記載されている。

正直な話、初期クラスから二次クラスになるまでにレベルがリセットされてるから


赤熊(レッドグリズリー)レベル22』


とか書かれてもわかりづらい。

魔物のレベルは30以上のものがあるから多分俺の今のレベル+30で考えればいいのかな?


そもそも二次クラスがどこまでレベルが上がるのかがよくわかっていない。

初期クラスと同じように30で止まるのか、それかもしくは50、あるいは99に行くのかはまだ分からない。

三次クラスの人間もまだ見たことないからあるかどうかもわからない。


あ、そういうのはマルバスに聞いたらわかるか。

今度聞いてみよう。


まぁレベルの指標になるのは今まで俺たちが入ってきたダンジョンのページと照らし合わせてみれば大体わかるから大丈夫なのか。


参考までに言っておくとハイスケルトンのレベルは平均22、ボス部屋にいたやつは名称は『スケルトンナイト』でレベルは38だったみたいだ。

今思えばあの時よく無双できたなと思うレベルだ。


で、オークのレベルが平均18でリリススライムのレベルが平均33らしい。

エリックのパーティが追い立てられているときは茶番にしか見えなかったんだけど、あれは通常のサイズより明らかに大きな個体であったこととレベルを考えると案外本当にやばかったんだなって思い返すことができる。


俺たち―――というよりかはノアが簡単に吹き飛ばせたのは多分だが高いレベルに対してステータスが低く物理攻撃耐性に全振りしたような性能していたからだろうな。

考えてみれば数が多いし結構厄介なダンジョンだったのだろう。


ちなみにだが俺たちが逃げるときに使った隔離部屋はこの書籍には乗っていなかった。

あれは隠し部屋のようなものだしそれが普通なのだが、思い出に浸ることができないみたいで少し嫌だな。


それらの情報を踏まえてノアのプレゼント用のダンジョン探索を選ぶことにする。

後はここからの距離とかな。

移動だけで数か月とかかかるなら却下だろうしな。



ん~・・・・・

とりあえずすべてを見てみないことには決められないからな。


俺は特に何も考えずにパラパラとページをめくっていく。

そしてそのまま一度すべての紹介ページを確認し終わった。


ダンジョンのレベルはまちまちだが、俺たちなら何とか大概のダンジョンは何とかなりそうだな。

確かに俺たちのレベルより高いやつも結構あるがマップやら出てくる敵やら、使ってくる技やらが大体わかっているからかほとんど脅威に思えない。

その点、生命樹のダンジョンは情報が出そろっていない分同レベル帯のダンジョンからしても脅威度は大きく上昇しているといえる。


いや、ダンジョン内部の地図とかは結構埋まっていなかったりするからその点は他のダンジョンも同じなのかもしれないけどな。


「う~ん、、、、気軽に行けるのはこのあたりか。なら俺たちのパーティ編成を考えるとここがよさそうだな。」

俺はそのダンジョンのページに書かれていることを軽く記憶してほかの本に手を伸ばした。


そしてその日は適当な本を無差別に読み漁る。


そのせいで見つけてしまう。




そこにあったのは歴史上の人物の生涯の記録――――いわゆる伝記だ。

例のごとく五十音順に並べられている。

本のタイトル―――というか人物名には『アルトリウス』、『ハンニバル』、『ジャンヌ』、『クーフーリン』などの名前が並んでいる。

どれもどこかで聞いたような名前だ。


ただ、問題があるとするならばその人物がもうすでに死んでいるということだろうか?

軽くそれらの内容を精査してみた感じ、前半部分は俺が知っている話と相違ない。ただ後半が大きく違っているというのは多分そこらへんからこの世界が始まったんだろうな。

俺が知らないことが結構ある。


死因などが俺の知識と違っていたりするし、そこはほぼ確定かな?

死んでしまっているのは残念だ。

こうしてみると結構老衰っていうのがあるな。

やはりここは人間、都市には勝てなかったということだ。


うーん、こうしてみると寿命がない悪魔って結構反則な存在なんだよな。

有名どころの悪魔が結構生き残っているにもかかわらず人間側は時間に縛られて全滅、ある意味人間側って結構追い詰められている?


まぁ、悪魔たちは攻め込んでくるとかいう様子はなさそうだし大丈夫なのかな?


そんなことを疑問に思いながら俺はその日、図書館を後にした。



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