表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲーム攻略者とゲームの世界  作者: Fis
第1章 少女の陰と手にしてしまった罪
13/293

13 次のページととスキル画面

今回は前回の後ろにつく予定のものだったので、短めとなっております。





「さて、今日の冒険が終わったことでまずやっておくべきことがある。」


報酬の分配が終わった俺は、ギルドに備え付けられている机について正面に座っているノアに対してそう切り出した。


「やっておくべきこと・・・・分かった!!昼御飯だね!!」


「いや、それもあるが今回は別のことだ。」


「なら、装備品やアイテムの補充?」


「いや、それは最悪明日でもいいだろう。」


「う~、じゃあもうわからないよ!!」


ノアはもうギブアップみたいだ。別にクイズでも何でもないのだから、そのまま黙っていれば答えはすぐに教えたのだが、彼女が当てたがっていたみたいなのでそのままにしていた。


そしてノアからもう答えが出てこなくなったところで、俺は正解を口にする。


「正解はステータスチェックだ。」


「ステータスチェック?それってそんなに大事なの?」


「大事、というかこれは習慣的なものなのだけれど、それはいいだろう。」


そう言ってから、俺は心の中で――ステータスと念じた。

すると俺の目の前には、ステータス画面が表示される。



名前 天川 匠

クラス  戦士

レベル      8

HP      192/263

MP      12/12

力       30

魔力      10

体力      35

物理防御力   42

魔法防御力    9

敏捷      13

スキルポイント 14

状態      正常

おお、結構上がっているな。HPが少し減っているのは、オークから攻撃を受けたからだろう。

レベル1の時のHP上限値よりも減少値が上回っているということは、ゴブリンを倒していなかったら一撃でやられていた可能性が高いということだろう。


補正が小さいという魔法防御や魔力が一様に7上がっていることから、レベルが上がったらステータスは全て最低1ずつは上がるみたいだな。

そう思いながら、俺はひとつずつ項目を確認していく。


ん?スキルポイントなんて項目あったっけ?


「なあ、ノア、スキルポイントって何かわかるか?」


分からないことはこの世界の住民に直接聞いたほうがいいだろう。俺は机の向かい側に座っているノアに向かって話しかける。


「ん?タクミはそんなことも知らないの?まさかと思うけど、ステータス画面の2ページ目を開いたことない?」


彼女は驚いたように俺のほうを見てくる。

どうやら、ステータス画面は1ページだけではないんだな。

どうやってページを切り替えればいいんだろう?とりあえずこれを呼び出すときのように念じたらいいのかな?

俺は目の前に出ているステータス画面に―――次ページへ

と念じてみた。

すると目の前の画面が一変した。



物理防御力上昇 弱  3 P

物理攻撃力上昇 弱  3 P 

体力上昇    弱  3 P

挑発         4 A

etc、、、


そこには大量のスキルと思われる文字列が並んでいた。

俺はその量に驚いた。


過去やったどのゲームよりも、その量が膨大だったからだ。

そんな俺の様子を見たノアが、どう見るかわからないみたいと勘違いしたのだろう。


「お、開けたみたいだね。それなら博識なボクがそれの見方を教えてあげるよ。」


と胸を張りながら俺の後ろに回ってくる。


「いや、大体理解したからいいわ。今日の夜にでも何か取っておくよ。」


「ええ~、遠慮しないで聞いちゃっていいんだよ?ほら、意味ありげな数字とかアルファベットとか、本当はわからないんでしょ~?」


「数字が取得に必要なスキルポイントで、PとAはパッシブスキルかアクティブスキルかということだろう?そのくらいなら、見たらわかるから説明はいらないぞ?」


「え!?嘘!?なんでそんなこと見ただけでわかるの!?」


「何でといわれても・・・」


普通はそうだからなあ。しかしそう言っても理解はしてもらえそうにない。

だけどこの話が長く続いてもあまりいいことはない。だから俺は強引に話を別のものに持っていくことにした。


「それよりノア、腹減っているだろう?もうそろそろ昼時だし、昼食にしよう。どこかいい店は知っているか?」


「あ、それもそうだね。それならボクたちが泊まった宿の近くにいい店があるからそこに行こうよ!!」


「おお、そうかじゃあ案内してくれ。」


やはりノアは腹が減っていたみたいだ。何をするべきかと聞かれて初めに昼食と答えたのは、彼女がそうしたかったからなのだろうな。


俺たちは席を立ち、ギルドを後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ