第四話 学園に通うようです
どうも、鈴音あらためアンジェです。
赤い瞳と青のオッドアイなのは元は吸血種の血と天使化の影響ではと言われてる。
まあ、目の色なんて簡単に変えれるからなんの苦労もしてないけどね。
嘘、本当は千秋さんにしごかれて表情とか恐怖とかいろいろと叩きつけられました。
あの人は本当に人なのだろうかと恐怖を覚えたのはわたしだけじゃないと思う。
幼稚園とかはいいのかと聞かれるけど、そういうのはすっとばかして入学させることができるらしい。
まあ、制御できていない子はけっこういたし。
そうそうにいれるわけにもいかなかったというのもあるかも。
だから、初等部から入ることになった。
ここは茜さんたちみたいな人が入ることもできる学園だから安心していれることができるんだって。
初等部の校舎にはいり、職員室まで歩いていき担任の先生の巴先生が教室まで案内してくれた。
巴先生は千秋さんとのはとこらしい、それにしては美人すぎると思うのはわたしだけないと思うよ。
五年七組、そこがわたしたちが在籍するクラスらしい。
え、なんで一年からじゃないのかって? それは見た目というかある程度の知識とか詰め込まれたから、かなぁ。
後はわたしが特にナタリアさんのお手伝いもしてたし、ほかの子も千秋さんや茜さんのお手伝いをしていたというのもあるかも。
「さ、自己紹介をして」
「アンジェリークです。 アンジェと呼んでください」
「ウルフェン。 ウルと呼んでくれ」
「櫻です、お願いします」
「コハクです、お願いします」
「タマキです、お願いします」
「イリーナです、お願いします」
と、全員で自己紹介をして……。
「じゃあ、席はあちらとあちらね」
と、言われてそれぞれ別の席に座ることとなった。
それから普通に授業が始まる。
知識を得るのはべつにさほど退屈ではないけど。
日差しがあついな~くらいは感じていたりする……。
まだ、残ってる吸血種の習性なのかも?
気を付けないといけないからできるだけ運動には気を付かってるわたしたち。
でも、そればかりだとうっぷんがたまるから、千秋さんに格闘をみてもらってすっきりしてる。
まだまだ勝てないからこそ、あの人との戦いはスッキリしやすい。
まあ、死にかけたりもするけど……。
夕食の時間に茜さんが話しかけてきた……。
たぶん、今日のことだろうことはみんなにも理解できる。
「みんな、転校初日はどう~?」
「ひとがあつまってびっくりした~」
と言うのか櫻ちゃんで犬耳が垂れている。
もともと垂れているのにもっと垂れているよ。
「ウル兄は自然と会話してたよね」
「まあ、シュミュレーションもしてたし」
わたしが聞くとあっさりと答えてくれる。
母体は一応同じだから兄妹とみられるのが普通。
でも、お互いにいじられたのは別のもの。
ウル兄いわく、獣好き研究者の過度の溺愛に切れて暴走して飛び出したんだそうです。
まあ、そうなるのは無理もない気がする。
「その様子だと、問題はないか」
「でも、日差しがちょっときついかもです」
千秋さんがそう言いながら席に座るのでわたしは告げた。
「ふむ、なら、それなりのアイテムでもつけるしかねーかな。 高等部になったら変更できるのもあるし」
と、千秋さんが考えながら携帯をだして、なにかを注文していた。
「ときに、耳の聞こえはどうだ?」
「授業中は音がいっぱいでつらいです」
「そこも改良の余地があるか」
千秋さんの次の質問にも答える。
わたしは、実験されたときから耳の聞こえもよくなった。
だから、聞こえすぎることがよくある。