プロローグ
とある次元世界の研究施設にて白衣を着た男達が話していた。
「おい、例の実験はどうなった?」
「いまのところ順調といったところだな」
「吸血鬼を天使にかえるなんてよく考えたよな」
「確かに」
「人を獣人とか亜人にかえるなんてことも考えやがったしな」
と、白衣を着た男たちが話をしていると………。
突然のアラート音が鳴り響いた。
それに気づいて顔をあげてなにかあったと気づく。
[緊急事態発生! 緊急事態発生! 緊急事態発生……!]
「何があった!?」
男の一人がすぐにインカムの通信で状況を確認をとる。
「例の実験体たちが逃げ出してしまいました。」
「何だと!? すぐに捕まえろっ!!」
「そんなの無理です!! 戦闘員をいくら導入しても返り討ちにあっているんですよ!?」
「なんだって!?」
あまりの状況に驚愕する白衣の男。
「言い忘れていたが、親が強い数値ならその子供はさらに高い数値を出していたぞ?
5歳だというのに異常とはこのことだな。 まあ、親が親だからな、ここの戦闘員では歯がたたないだろう」
そんな中で男が楽しそうにしゃべりだしていた。
「なにをのんきに言ってる!? あれらに逃げられたら大変なことになるぞ!」
とそう言ってるとどごーんという爆発音がところどころで鳴り響く。
みしみし揺れる研究所。
「こんどはなにが起こっているんだ!」
『被検体が研究所を破壊しているようです!』
男が通信機に向かってきくと返答がかえってくる。
「このままだと機能が停止するのも時間の問題だな。 ここは破棄しよう」
通信を聞いていた男がそうつげた。
「何を言っているんだ! 研究資料がまだ残っているんだぞ! あの親の遺伝情報も!」
「どのみち物理的に消されるさ。 フリーのエージェントも紛れ込んでいるらしいからな
それに、心配しなくても研究はまだできる。 頼れるやつがいるからな」
「本当だろうな?」
「ああ、さあ行くぞ。 施設職員に告げる、ここを破棄し次の世界へと飛ぶ」
そんな会話をして転移テレポート機に乗り、彼らは姿をくらました。
その前に職員に逃げるように告げてから、だが………。
それによりもぬけの殻となったのだが………。
「やれやれ、捕らえぞんってところかね」
「仕方ないわ、この子たちを助けることだけでも考えましょう」
「たく、とんでもねーことしやがるぜ」
そう会話しているの女性のようで、その背後には幼い少女たちがいた。
みんなボロボロの布切れであるが、ここをでたら綺麗な服を着せてもらえるだろう。
その中の一人が目の前にある魔法陣に触れて目をつぶり、光につつまれてここにいた全員が消えた。
とても暗い部屋の中にいるが次の魔法陣に触れてまた次へと移動したのである。