9/9
第七話 正体
闇がだんだん晴れて行く。
「さて、どんな奴が出てくるか」
俺の心は、正体を知りたいという欲望でいっぱいだっ
た。どんな奴が出てくるか少し想像してしまう。
「うー、あ痛たたたた……」
だが、俺が予想していたのとは全く違った。なんと、
俺の孫よりも幼い子供だった。
俺は、少しがっかりしていた。さっきの攻撃からだと
妖怪はもっと角が生えていたり、羽があったりして
勝手にもっと恐ろしい奴だと想像していた。
正体を見て、思ったことが口にでる。
「本当に、お嬢ちゃんがさっき攻撃してきた奴なのか
い?」
俺は、目の前の子供が攻撃してきたのか信じられない。
「うん。そうだよー?」
女の子が、すぐに答える。
嘘だろ……、と俺は頭を抱える。
全くどうなってやがるんだ…この世界は…
「嬢ちゃん、お名前は?」
俺は、少女に聞いてみる。相手が答えないのは想定済みだ。
「ルーミアだよー」
案外あっさり答えた。
中途半端ですが、次に続きます!第七話 正体