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死神ノ唄  作者: 死神ニ魅セラレシ詩人
始マリノ死神
2/2

『渇キ』ニ―――終止符ヲ

世界に響く叫び声

全ての命の渇き

お前の中に巣食う悪夢

唄われし、僕の名


――――即ち『飢エ』



満たされぬ『渇キ』

満たしたい『希望』


鏡合わせの黒と白

行く当ても無く混ざり合う

生まれし灰色がお前を染める


――――僕の姿の様に



お前の魂に空いた

全てを呑む『灰色()

それは

お前が感じる

全ての感覚を奪い取り

お前を突き落すのだ


――――『飢エ』の世界に



全ては呑まれて

認知できぬ深淵領域へ


得られた全ては

虚無に帰る

そうして

お前の体に残るのは

お前の命を満たすのは


――――狂おしい程の『空虚サ』だけさ


故にお前は満たされない



消したいよな?

『飢エ』を

苦しくて

悲しくて

切なくて

どうしようも無いんだろ?

嫌になる程に辛いんだろ?


――――だから僕の名を唄うのだ



叫べよ

その干乾びた体で

泥の中で足掻きながら

願えよ


「この『渇キ』からの解放を!」


そんなお前の

願いを叶えてやろう

そんなお前から

僕が消し去ってあげよう


埋まる事無き『飢エ』に


――――死をもって終止符を



僕は死神


灰色の衣服を靡かせて

黒き大鎌を手に持って

血塗れた骨の体を震わせて

空虚な眼窪でお前を見抜こう


――――その魂を暴き出そう



その体を切り裂こう

そして

抉りだそう、お前の魂を


――――死の鎌をもって



その体を包んでやろう

そして

満たそうか、お前の『飢エ』を


――――死の衣をもって



その魂を迎えよう

死の足音を忍ばせて

『飢エ』に苦しんだお前を

『灰色』の世界に



そこは

全てが『在って』『無い』世界


故に黒き『渇キ』は無く

『希望』在る世界

故に白き『希望』は無く

『渇キ』在る世界


そんな世界へ

僕はお前を連れ出そう


――――矛盾だらけの世界に


願った世界?

願わなかった世界?


まぁ、諦めろよ

この世は理不尽で不都合だらけで


お前が叫んだ願いも

また同じ事なのさ



さぁ、喜べよ

訪れる解放の時


聞こえるか?

僕の静かな足音が

それはお前を迎える者の音


見えるか?

僕の灰色の裾が

それはお前を包む者の色


感じるか?

僕の権能の――――死を

お前を誘う全ての終わりだ



僕は


お前の願いを叶える者

お前を『灰色』に染める者


お前に『渇キ』と『希望』の

終焉を与える者


お前に救いを与え

救いを奪う者


――――お前の命を刈り取る者



さぁ、『飢エ』も『希望』も無い世界

願ったはずの願わぬ世界


お前は一体、何を成す?



この作品で『飢え』の反対に『希望』を載せました


理由として、この作品では『飢え』によって死が招かれる

死≒飢え

という構造を作りました


よって飢えの反対として死の反対である生命

そして、生きていれば希望はある、というメルヘンチックな考えの元


生≒希望


という構造をしました


だから飢えの反対が希望なのです

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