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作者: 棗屋弥琴

小さな小さな小瓶の中に

透明な液体が入っていた

私の手のひらに乗っているそれを

みんなが不思議そうにほほえんで眺めた

それはなに?

小さな女の子が尋ねる

私は瓶のコルクを取って液体を地面に垂らして見せた

地面は水のように光り

周りの世界ごと真っ青に染まった

私の目の前にあった水たまりだけ黒く沈んでいる

みんな 周りの青よりも

水たまりの闇に目を奪われていた

みんな 私の仲間だ

近くにいた人の手を取り

水たまりにつき落とした

人々はもう笑わない

代わりに私が笑う

深い青の世界に手を振り

闇に飛び込んだ

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