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登場人物紹介

*考えてはみたものの、本編中で詳しく記述する事は無いと思った設定をつらつら書いているだけですので、暇でどうしようも無い時にでもご覧下さい。

*注意:この登場人物紹介は本編の進行度合いによって適宜更新します。まだ本編を読んでいない方にはネタバレになる可能性がありますので、注意して下さい。また本編中では描写されていない設定が含まれる事があるかも知れませんが、その場合は作者の確認漏れですのでそっと見なかった事にして下さい。



・魔王グループ


1.バアル

種族:不明 年齢:約二千五百歳 性別:男性(姿形は)


ある次元で魔王と呼ばれ、自らもそう名乗っていた存在。彼と敵対しているのは『完善なる神』を信仰する者達。彼らは諸族を平定し、信仰を強要している。バアルはそれに反対する諸部族、諸国家をまとめ、その王として君臨していた。『完善なる神』の信徒である通称『勇者』の手により、異世界に飛ばされたバアルとその仲間達が、元の世界に帰還する為に旅をする様を描いたのが本作である。現在は冒険者に身を窶して異世界を旅している(配下の四天王(後述)も同様)。本人の性格はお茶目で豪快だが優しいところもある。身内には特に甘い傾向がある。周囲を翻弄する性格だが、自身を超える滅茶苦茶な人物の前では困惑する時もある。魔王グループのお父さん的存在。


能力は馬鹿力、高速再生能力、地水火風を自在に操る。ピンチになると暴走状態になり、更に膂力と再生能力が上昇する。



2.アナトー

種族:ダークエルフ 年齢:百歳前後 性別:女性


バアル配下の最上級幹部、四天王の一員。幼い頃にバアルに拾われて以来、バアルに付き従っている。バアルに対してファザコンとブラコンと恋心を混ぜてこじらせた様な思いを抱いており、バアルに関わる事で度々暴走する。普段はお淑やかな言葉使いだが、素は乱暴な口調である。可愛い小物を収集するのが趣味。


能力は『魔獣使い』。自身の影を介して、魔獣の居住空間を保持しており、影の中に数多くの魔獣を飼っている。また彼女自身の天性の才能により、動物・魔獣に対して絶対とも言える魅了の術を行使できる。



3.マグナダイン

種族:半人半魔 年齢:八十八歳 性別:男性


元々はバアル達の故郷で冒険者をしていた人間。人間の中でも最高峰の冒険者であり、バアルの元四天王であるブリジットと戦い、追い詰めた程の腕前。だが追い詰め方が悪かったのか、ブリジットに告白したような状況になり、困惑している内に捕縛され、バアルの前に引っ立てられてその場でブリジットと結婚、新しい四天王にされる。しかもその後、当時の別の四天王レウケティオスによって魔族と同様の不老の性質を付与される。ついでに内臓が食べたくなる衝動も付与される。おそらく四天王の中で一番不幸属性が強いパーティーのお母さん的存在。


能力は圧倒的な剣の腕前。単純な斬り合いならばバアルに匹敵する腕の持ち主。この他料理が趣味であり、中々の腕前。バアル達の食事は彼の手によって作られている。



4.カルニウェアン

種族:魔族 年齢:二十歳 性別:女性


四天王の魔術担当。豊富な魔術知識と頭の回転の良さでパーティーをサポートする。彼女は『暴食の秘儀』と呼ばれる儀式によって、食事をする事で魔力を回復することができる(魔力の自動回復量は減少する)。その為食料がある限り魔術が使いたい放題だが燃費の悪さがネック。しかも魔力の低下に伴い飢餓感が増して行くので、使い続けると腹ペコで動けなくなる。異世界に来てからは食事のおいしさに食欲の歯止めが効かなくなってしまい、魔力補給関係無く暴飲暴食を繰り返す。マグナダインを魔族化したのはカルニウェアンの母のレウケティオス。カルニウェアンは代々バアルの四天王として仕えている。性格は悪戯好きな面があり、人をからかうのに楽しみを見出す。また同年代の友人が居なかったので、年の近い同性の人間などによくからむ。


能力は広範で精密な魔術の腕前。多くの魔術を習得しており、その操作に関しても超一流。複数の魔術の同時展開と維持、更に効果の拡大などもやってのけるが、前述の通り魔力=腹具合なため何でもかんでも魔術で解決しようとすると食事代でパーティー資金が消失するので自重させられる。



5.ファフニール

種族:ドラゴン 年齢:約二千歳 性別:男性


バアルに長い間仕えているドラゴン。自称バアルの乗騎。元々バアルの友人だったが、ある時に周囲の地形を変える程の大喧嘩をした挙句バアルに敗退。それ以降バアルの部下として四天王の最初の一員となる。何気に一番の古株。普段は魔術によって人の姿をとっている。しかし竜の気配は発散しているためか、動物や勘のいい人間からは恐怖を感じて避けられる。しかし昆虫はファフニールを恐れないので、昆虫に興味示す。旅の途中で出会った黄金竜の姫アウロラから貰った昆虫図鑑に触発されて、自身も昆虫図鑑を執筆している程の昆虫好き。普段は大人しく無口だが、バアルの事になると怒りを顕にすることもある。


能力は真の姿に戻った時の巨体を利用した暴力と、七(あるいはそれ以上の)種類のブレス。また人への変身を含めた複数の魔術を習得しているが普段は利用しない。基本的に人間形態でも怪力を発揮でき防御力も元の竜鱗と遜色無いので人間形態のまま暴れても十分な戦力になる。



*『いくさ丸ブリジット

種族:魔剣(元魔族) 年齢:百数十歳 性別:女性


元魔王軍四天王の一人。現在は現四天王マグナダインの剣にして妻。何を言っているか分からないだろうが事実である。


その昔彼女の一族が、剣に生贄を捧げることでその生贄の剣の技量を剣に付与する秘術が開発された。これにより、剣の達人を生贄にすれば、如何なる者も剣豪になれる剣が製造できるようになった。そして『いくさ丸』と言う魔剣と生贄の達人としてブリジットが選ばれた。彼女は儀式の末消え去るはずだったが、合体事故でも起こしたのか何故か元の姿を出現させる事が出来るようになってしまった。

結局その技術は封印され、『いくさ丸ブリジット』は彼女の一族の庇護者となったバアルに献上され、バアルは彼女の類稀なる剣技を認め四天王に任命した。


戦争中にマグナダインと交戦し、何やかんやあってマグナダインの妻となる。(下記、『マグナダインとの出会い』を参照)自身を素晴らしく使いこなす剣士マグナダインを心底愛しており、彼が他の刃物に触るのを極度に毛嫌いする。最近はマグナダインの料理に於ける食材を切る担当になっている。


本人及び魔剣の能力として、刀身から火を放つ事が出来、魔力の篭った剣先は霊体も切り裂ける。またブリジットの剣の技を使用者に与える事も出来るが、ブリジットより技量が上のマグナダインが使っているので使用していない。


◆◆◆



・『マグナダインとの出会い』

(本編では書く事が無いと判断したのでここに概略だけ書きます。)



ブリジットが四天王になって数十年後、冒険者としてバアルの暗殺に来たマグナダインと交戦、彼に破れる。その際自身の半身たる剣を奪われてしまい、


剣を奪われた=自分の身を奪われたも同然=つまり略奪婚でファイナルアンサー? 


という変な思考になり、マグナダインの妻になると宣言。マグナダイン本人はそんなつもりは毛頭無かったが、ブリジットの救出に来たバアルとファフニールの二人にぼこぼこにされ、魔王の城お持ち帰りされる。


マグナダインが気が付いた時には、隣にさっき戦った四天王ブリジットが居て朝チュンデビューという状態になっていて、マグナダインは非常に狼狽したそうな。そして捕虜として魔王軍に居ることを知らされ、バアルが彼の剣技をブリジット以上と判断したため四天王に勧誘された。マグナダインは冒険者ギルドに居づらかったという事情もあり、四天王入りを了承。晴れて魔王軍の一員となったのであった。



◆◆◆






・魔王のパーティー同行者


1.エミリー

種族:人間 年齢:十六 性別:女性


エロハイム共和国のセプロン市の商人の娘。本人は魔術師ギルドと冒険者ギルドの双方に所属している。十歳から魔術師ギルドで学んでいたが、実家の経営不振の為授業料が払えなくなり仕方なく冒険者として年会費を稼いでいた。魔術師としては半人前であるが、その知識は意外と広く深い。その理由は近所に住んでいる吸血鬼のアンディから教えられた知識である。長く生きているアンディの広大な知識を幼い頃から物語のように聞いて記憶しており、知識だけならば一人前の魔術師に引けを取らない。でも魔術の実力は微妙。


仕事中にバアル達に自身のミスを指摘されて対立するも、その後数回仕事を共にし、徐々にバアル達と打ち解ける。その後、父親に望まぬ結婚を強いられそうになるが、バアル達の尽力によりそれを回避。バアル達と共に故郷のセプロン市を後にし、旅に出る。


以前はマグナダインが気になっていたが、今は兄貴分として見ている模様。カルニウェアンによくからかわれるが、何だかんだで仲はいい。


ある事件をきっかけにカルニウェアンに正式に弟子入りした。その貪欲なまでの魔術と力への渇望は神の興味を引き、『食神』から魔術操作の強力な業を与えられた(代わりに魔力操作の才能を封印された)。勿論本人は了承してない。しかも別の神からも祝福された。エミリーの明日はどっちだ!?



2.カミラ

種族:吸血鬼(第三世代) 年齢:百数十歳 性別:女性


エミリーの近所に住む吸血鬼アンディ、彼の手によって吸血鬼に転化した女性である。名家の出であるが奔放な性格であり、あの手この手でアンディを騙して吸血鬼になり、しばらくアンディと旅を楽しんでいた。


数十年前にアンディと共にセプロン市に移り住み、アンディ服飾店のお針子兼売り子になるも、変化の少ない生活に少々退屈していた。バアル達と遭遇した後、エミリーの保護者?としてバアル達の旅に同行する事になる。本人はバアル達との旅に刺激を受けて楽しんでいるが、いずれアンディの下に帰るつもりでいる。


性格はセクハラ大魔神。性的な事にやたらオープンであり、その異常な性癖は日々増加している。目の下の隈、不気味な含み笑い、バアルに対してどころかドラゴンのお姫様相手でも曲がらないセクハラ一直線の性格、それらから醸し出される邪気は魔王をして震撼せしめるほどの一品。

後の魔王殺しバアル・スレイヤーである(嘘)。


旅の途中、激しい戦闘と吸血行為によって第二世代型吸血鬼にランクアップ。彼女は自分が化け物に近づいたと怖気づき、妹代わりのエミリーに何も変わらないと叱咤激励される。そう彼女は変わらない。いつの日か、彼女を待つ父代わり彼の下に戻るため。



3.スコット(本名:スコット・アーク)

種族:ドラゴン(白竜) 年齢:百八十歳 性別:男性


神竜王国の姫アウロラの近衛隊の一員。主に事務関係を担当していた。アウロラがバアルの仲間のファフニールに惚れてしまい、彼らが旅に出ると知って、その動向を探る為に無理やりバアル達に同行させた。つまりスコットはアウロラのストーキング代行だったのだよ! 壁殴り代行屋よりは需要が無さそうである。


閑話休題、白竜は他の種類のドラゴンとは違い穏やかで協調性があり、知性も高い者が多い。スコットもその例に漏れず穏やかな性格をしている。そして神竜王国以外に派遣されるドラゴン達は皆姿を変える魔術を習得しており、おおよそ人間に近い姿に変身している。そんなドラゴンはほとんどいないので実は超エリートでもあるのだ。でも苦労人。


元々アウロラの命令で仕方なくバアル達に同行していたが、旅の途中本国の外交危機をバアル達に救ってもらい、協力して事件に当たったことで双方に友情が芽生えた。現在はバアル達に仕事と友情の双方の面で協力している。しかし本国の意向も無視出来ず、時に悩ましい選択を迫られる事も増加した。



4.『魔人剣アイン・フォーク

種族:魔剣(元人間) 年齢:五百数十歳 性別:男


五百年前の竜大戦で滅んだ国、『イース』において最も剣に長けた者の称号・剣聖を名乗る剣、……に封じられた人間である。イースは『封剣の儀式』と言う剣による封印術の技術を持った国で、強力な魔物や古代の悪魔を封じる為に使われていた。儀式によって魔力を持つ者を封じた剣は、例外無く魔剣になるから魔剣の産地としても有名だった。

アインは当時所属していた派閥の敵対組織によって剣に封印され忙殺されそうになっていたところを救出されたが、不完全な方法でしか実体化出来ない現在の状態になる。その後、戦争のどさくさに紛れてエロハイム共和国のセプロン市近くにある遺跡に封印されていた。アイン本人が神竜王国領になっていた元イースの領地の奪還と復興を頑として譲らず、当時停戦に傾いていた世論と各国上層部から疎まれていた為封印された。しかし長い年月を経て、当時のイースに連なる者達や知り合いが、現在エロハイム共和国内で平和に暮らしているあるいは居なくなっている事は理解しているので、現在はイース再興はほぼ諦めている。

剣士として類稀なる技量を持つマグナダインに使って貰いたいと言う、剣に封印された者にしか分からない理屈でバアル達に同行しているが、長いことボッチだった後に始めて会話したバアル達を逃したくないのかも知れない。刷り込みか?


ブリジットが嫌がるのでマグナダインの傍には滅多に近づけず、普段は剣の形態でスコットの腰に提げられている。


能力は、剣の状態では使用者に剣聖としての技術を与えることと、剣から茨を放出して様々な効果を発揮する。自在に動くロープの様に使ったり、茨の棘を長くして射出したり、絡み合わせて盾にしたりと多種多様。



5.アスタロッテ・テュール

種族:エルフ 年齢:百歳少々 性別:女性


シルヴェ・アールヴのイアの森に住んでいたエルフの少女……だった者。彼女は百年前の時代から、転移魔術の失敗により、次元ではなく時空を超えて百年後の世界に迷い込む。その時にバアル達と出会い、奇妙な、しかし大切な友人として認知される。カルニウェアンの助力により、再度転移魔術を発動し、今度は正確に元の時空に戻ることが出来た。その数年後、シルヴェ・アールヴの特殊部隊『女王の操人形クイーンズ・マリオネット』の襲撃により両親を亡くす。父親が元宮廷魔術師で女王の側近であったが、女王の敵対勢力である王弟派と親しかった為、暗殺された。両親を亡くした後、『女王の操人形』のトップ『頭』に騙され、女王の下に保護という名目で連れて行かれた。そしてなし崩し的に『女王の操人形』へ入隊。厳しい訓練と実戦を経て、『女王の操人形』内でも最強と言われる程の魔術の力量と、時を操る技術を得る。

しかし、私生活は寂しいものだった。入隊直後は他の仲間との年齢差から打ち解けられず、付き合いを避ける傾向にあった。後輩が出来てくると多少仲間との輪に交わるようになってきたが、それでも一歩退いた対応をしてしまいがちだった。長い時は彼女の心と感情を鈍化させ、両親の死の真実を知った後も、居場所を失う恐怖から復讐を諦め部隊に残る事にした。でも『頭』に対してはどうしても反抗的な態度を取ってしまい、それを疎んじた『頭』は処分を決めた。アスタロッテは、また居場所を失った。


だが捨てる神あれば拾う魔王あり。


『頭』に自害を強制された直後、バアルの血によって復活を果たす。その時の効果で、彼女にバアルへの忠誠心が生じ、バアルに付いて行くと宣言。お人好しバアルはそれを承諾。かくして、アスタロッテは仮の居場所を手に入れた。そこを本当の居場所に出来るかは、まだ彼女の中で整理出来ていない。魔王の物持ちが意外にいい事に気付いた時、彼女は本当の居場所を得られるだろう。



・動物王国の住人


アナトーの使役する動物達の事である。


1.ポンタ


種族:魔獣(化け狸) 年齢:数百歳 性別:雄


アナトーに昔から仕えている化け狸。アナトーが魔王軍に志願した頃から共に居る。齢数百を数える偉大なる獣。本来は人成人男性と同じ大きさの狸だが、現在は勇者との戦いの後無理を押して外界に出られる様体を作り変えた為、通常の狸と同じサイズになっている。アナトーの母親代わりだった蛇の魔獣オズ・ケペルとは旧知の仲。彼女からアナトーの守護を頼まれ、アナトーに付き従っている古参魔獣の一匹。胡散臭い関西弁もどきを話す(ただし動物語)。性格は老成したおきなに似る。だが体が小さくなったせいか、少し若く(幼く?)なっている様にも見える。


能力は幻術。本来の姿ならば完成度の高い幻術を都市規模で展開できるが、小さくなった現在ではその能力も衰えている。ポンタの幻術は視覚・聴覚・触覚まで欺く非常に優れたもの。多分一番活躍している。



2.マルガラルド


種族:魔獣(大猿) 年齢:百数十歳 性別:雄


アナトーに二十年前から仕えている大猿。その本来の大きさはファフニールの真の姿と同じくらいでかい。しかし今はポンタと同様の理由で小さなお猿である。元々未開の奥地で生まれ、ジャングルの中で育っていた魔獣で、普通ならばゴリラ程度の大きさしかない。しかしマルガラルドは突然変異によって成長が止まらず、遂に竜王と同格の大きさを得た。その大きさが災いし、故郷に居辛くなって森を出る。民家や畑を襲撃して生活していたところ、大猿退治に来たバアル達にボコボコにされてアナトーに下る。その後はアナトーの動物王国きっての力自慢として戦争で活躍していたが、勇者とその仲間によって重症を負い、今に至る。性格はニヒルを気取っているが、根はお調子者。


能力は怪力。小さな姿になっても魔獣としての特性か、その体に見合わぬ力を振るう。またそこそこ悪知恵が回る。しかし運が悪いので知恵が空回りする事もしばしばである。



3.コカトリス


種族:魔獣(邪鳥) 年齢:数百歳 性別:雄


アナトーに仕えている魔獣で、ポンタと同時期にアナトーに仕え始めた。コカトリスは象より少し小さいくらいの鶏に似た魔獣で、その息吹ブレスと視線はあらゆる存在を石化させるという。ただし石と岩は不可能。その能力で住処の森を石の森に変え王者として君臨していた。ある日偶々縄張りから外れて森の外に出た時、これまた偶々演習に来ていたアナトーに会い一目惚れ。その場で従者として仕え始めた。

ポンタと組んで数多の敵を石に変えていく活躍を見せたが、『完善なる神』の信徒達が石化回復の術を作り出してからはパッとしなくなったという逸話がある。本編でもぱっとしない。唯一の見せ場は自分が石化したシーン位か? 性格は真面目な部分があり、仲間達の野放図な行動にツッコミを入れる。


能力は相手を石化させる息吹ブレスと視線だが、現在通常の鶏サイズになっている今はその能力が使えず、ときの声で寝ている者を強制的に起こすと言う能力だけがある。

作者はここに懺悔する、見切り発車で適当なキャラ付けにしてすまんかった。



4.ほむら


種族:魔獣オセ 年齢:生後数ヶ月 性別:雌


バアル達が勇者に別次元に飛ばされ、今居る世界に来て始めて仲間にした魔獣。オセは別名『見えない狩猟者ステルス・プレデター』とも言われ、豹に似た外見で、赤いたてがみを持つ。成獣は十m級の大きさになり、目で追えぬ程の驚異的俊敏性と攻撃力で獲物を狩る。その特性は生まれて数ヶ月の焔にも備わっている。母親の産後の肥立ちが悪く、また偶然通りかかった冒険者アランのパーティーによって母親は深手を負ってしまい、焔を残して息絶える。そこに魔獣の仲間を探しに来たバアル達が通りかかり、仲間に加えた。

性格はわがままなお嬢様の如し。ツンケンしているが、アナトーの影の中で一緒に暮らしているポンタ達とは結構打ち解けている。アナトー魔獣四天王の紅一点。


能力は前述の通り驚異的俊敏性と攻撃力だが、その力は未だ発展途上。成獣となった暁には、四天王の座に恥じぬ強力な魔獣として認められるだろう。



・セプロン市周辺での主要登場人物・グループ


1.ハガー

種族:岩巨人 年齢:二百歳超(本人が記憶出来ていない) 性別:男性


元『ハガー盗賊団』という盗賊団を率いていた岩巨人。低身長と性格が災いして故郷でいじめに合い、出奔。その後旅先で村を怪物に襲われて逃げ出してきたゴブリン達と出会い、盗賊団を結成した。しかし生来臆病な性格と喧嘩が苦手な事もあり村を襲う際には、村の入口で黙って立っている、おもむろにバットの素振りを始める、岩を投げたり打ったりする、などのパフォーマンスをするだけであった。それでも村人は恐怖におののき、食料を差し出すのである。盗賊団というよりはヤ○ザの嫌がらせである。

バアル達が滞在していたミッド村を襲おうとするも、退治しに来た少人数のバアル達に怯えて戦いでなく、競技を持ちかけるなどコントみたいな事をやって捕縛される。数少ないファフニールの真の姿の目撃者の一人。

捕まった後は建設現場で働いたり、フィリップ盗賊団のアジトに攻城兵器代わりに連れて行かれたり、樹人にからまれたり波乱万丈の一月を過ごす。その後、ミッド村に農作業要員として身請けしてもらい、居住している。



2.初級冒険者グループ


バアル達がセプロン市に入る前に出会った冒険者の一行。リーダー以外初級冒険者だが、全員昔からの知り合いで結束力・連携は十分取れている。


①アラン

種族:人間 年齢:23 性別:男性


パーティー内では戦士にしてリーダーを務めている。他の者達より早くから冒険者稼業を始めており、才能あってか中級冒険者にもなっていた。元々別のパーティーに居たが、幼馴染である現在のパーティーメンバーが冒険者になった事を知って、パーティーを抜けて幼馴染達に合流した。新米ばかりの他のメンバーに気を使い、冷静に指示を出せる優しいリーダーである。


②エレナ

種族:人間 年齢:17 性別:女性


パーティー内では斥候として働いている初級冒険者。アランの従姉妹であり、退屈な村の生活に飽きて他のメンバーを誘い、アランを追いかける形で冒険者になる。現在の刺激に満ちた生活には満足しているが、元々大した技能も無く単に勘が鋭く夜目が効くという特技から斥候になったので、自分の実力不足を最近感じている。仲間のリデロとつるんでいる事が多い。


③レジーナ

種族:人間 年齢:20 性別:女性


パーティー内では弓師として後方支援を担当している初級冒険者。狩人の出身で、先祖にエルフがいる為か弓を得意としている。実家の家族が病気になってしまい、薬代を稼ぐ為、そしてエレナが心配だったので共に冒険者になる。初心者を抱えて四苦八苦してパーティーを指導しているアランを、裏方で支えている人物でもある。面倒見のいいお姉さんであるが、早く中級冒険者になってもっと稼ぎのいい仕事をしたいと内心焦っている。


④リデロ

種族:人間 年齢:19 性別:男性


パーティー内では神官として回復・時に前衛として働く初級冒険者。太陽神ルーの信徒で、アラン達の出身村にある教会の神官の子ども。村内部ではある意味エリートであり、本来は教会を継ぐ立場なのだが、ちょっと気になっていたエレナに誘われてホイホイ冒険者になってしまった。親は泣いているかも知れない。生真面目なようでどこか抜けており、失言や調子に乗った行動が目立つ。太陽神の信徒として日光の下では元気だが、夜とか日陰ではテンションがダウンする。浮き沈みの激しい人物だが、唯一の回復役として仲間内では重宝されている。



3.アンディ・フォルト・バルバロッサ

種族:吸血鬼(第二世代型) 年齢:五百数十歳 性別:男性


元々は人間で、今は滅んだ吸血鬼の国『カルビナ』の兵士だった。

平民の出であるが、その時代、その国の若者達の大多数と同様に、出世欲と吸血鬼の力に憧れて、軍に入り成り上がる事を目指した。

高い戦闘力と指揮の巧みさから吸血鬼としての転生を許可され、第二世代型吸血鬼として生まれ変わり、騎士となる。家名はその時に得た。

アンディの人生における絶頂期だったが、その数年後、竜大戦が始まりアンディも前線に立つ。

しかし神竜王国との初めての戦場で、竜族の新しき王となった黄金竜の姿を目にし、その咆哮を耳にした瞬間、他の大多数の騎士や兵士達と共に、限りない恐怖を連れて戦場から逃走した。

戦場から逃げた後は竜族と出会う事すら恐れるようになり、戦場から遠く離れたエロハイム共和国まで落ち延びる。

その途上で故国の滅亡を知って自らに家名を名乗る価値無しと思い、家名を名乗ることを止めた。

生きる気力も沸かず、さりとて憧れであった不老不死に近い体を惜しみ、空虚感と未練の狭間で苦しみながら、大陸各地を四百年程旅して回った。そして百年ほど前、エロハイム共和国のある地方で、病に倒れた富豪の娘と出会う。富豪は娘がどんな形であれ生きていて欲しいと願い、またその娘もこのまま死ぬのは嫌だ、とアンディに縋った。アンディは生き足掻こうとする彼女の姿を見て、何故かその時、自身もまた生き足掻こうと素直に思えたそうだ。長い時間をかけて癒され、きっかけを得てアンディの傷心が回復した瞬間だったのかも知れない。ともあれアンディは富豪と娘の願いを聞き入れ、娘を吸血鬼に転生させた。その数ヵ月後、娘の心配が無くなった為か、富豪はぽっくりと逝ってしまった。

他に家族も居ない娘は、家屋敷を売り払い、事業を処分してお金を得ると、アンディと共に旅に出ることを望んだ。最初は断ったアンディだったが、娘の強烈な…もとい熱心な説得によって最終的には許可を出す。エロハイム共和国を長い事旅した末、セプロン市にて服飾店を立ち上げ、定住する事にした。


現在その娘は魔王一派と旅に出ている。アンディはその娘の帰りをただ待ち続る。蜘蛛娘達と一緒に、きっといつまでも。



4.フィリップ

種族:人間 年齢:40代 性別:男性


セプロン市周辺で活動していたフィリップ盗賊団の首領だった。そこそこ頭の回る盗賊で、元々少数だった自身の盗賊団を五十人超の中堅規模の盗賊団まで押し上げた。戦略眼、人材管理能力、事務処理能力、交渉能力のそれぞれに一定の才覚があったため、他の盗賊団を吸収合併する形で大きくしたが、その分増えた仕事に忙殺されていた。

そんな中バアルを含めたセプロン市の衛士隊にアジトを襲撃され、岩巨人ハガーの投石の雨を受け止む無く隠し通路から脱出。フィリップ盗賊団は壊滅した。他の盗賊団を転々としていたが、またもバアルによって盗賊団から逃げる羽目になり、アイウーズ市に潜伏していたところを元商売相手のゲイル窃盗団よって拉致された。しかしバアルのパーティーによって救出され、ゲイルの捕獲に協力する。その過程で神竜王国の大使館に滞在したりと怖い目に会い、協力関係終了後はバアル達から逃げるように南へ向かう。だが向かった先で、カルニウェアンに施された魔術を手掛かりとしてバアル達を追うハーフエルフのレイに囚われてしまう。多分、まだまだバアル達に関わる必要がある不幸な人物。きっと日頃の行いが悪かったのだろう。



5.不良樹人グループ


バアル達がセプロン市に滞在していた頃、バアルとハガーの石投げ対決で髪型(枝型?)を乱された事に抗議しに来た樹人親分とその子分二名。実際被害者なのだが、その態度の悪さから完全に悪役である。現在、ミッド村にて農作業に従事している。ハガー涙目の要因。


①樹人親分

種族:樹人 樹齢:二十年 性別:雄株 


ハガーの石投げにより、お気に入りの『昇天トレントMAX盛り』をそぎ落とされてお冠になりセプロン市に殴り込みをかけた樹人。子分に樹人AとBが居る。しかしバアルの剛速球の石投げにびびって木のフリをするなど、肝っ玉は案外小さい。もう一度植木屋に頭部の枝を剪定してもらう為に、何故かミッド村にて農作業に従事して資金を稼ごうとしている。実は、自分達が実らせる『樹人の実』を売った方が数百倍は儲けが出るのだが、知らないものはどうしようもない。また、まだ樹人の実を実らせられる程樹齢が進んでいないのも理由の一つである。まあ本人(本樹?)が楽しそうなので良しとしよう。最近子分AとBがいい感じの仲になっているので、少々きまずい。



②樹人子分A

種族:樹人 樹齢:十八年 性別:雌株


樹人親分に付き従う樹人。樹齢が近い同士でつるんでいたら、いつの間にか今のような関係になっていた。そんな状態だった頃は、昔は親分子分な関係など無く対等に遊んでいたのに……と懐かしむこともあったが、最近は不良ごっこも鳴りを潜め、三人で協力して農作業を行っているのでまあまあ満足している。同い年の樹人子分Bと最近いい感じの仲になっている。

尚、マグナダインに切り裂かれた木肌は、最近漸く元に戻ってきた。



③樹人子分B

種族:樹人 樹齢:十八年 性別:雄株


樹人親分に付き従う樹人その二。割りとノリノリで樹人親分に付き従う生粋の子分気質。義に厚く、強者にも怯まない男気を持っている。樹人子分Aがマグナダインの剣によって木の皮を切り裂かれた時、怯えること無く襲い掛かっていったのがその証拠。カルニウェアンの魔術によって表面を木炭化されてしまったが、後の方ではその木炭化した皮をバアル達に提供するなど、細かいことに拘らない気風の良さも持ち合わせている。そんなところに樹人子分Aは惚れたのかも知れない。



<以下、編集中>

設定公開第一弾です。今後、世界観や国家について少しずつ公開していきます。


本来は2014年の元日に本編を投稿しようと思ったら間に合わなかったので、生存報告代わりに投稿しました。本編は今しばらくお待ち下さい。

皆様、本年もよろしくお願いいたします。m(__)m


2015/1/8 誤字修正


いくさ丸の紹介文


…零体も切り裂ける… → …霊体も切り裂ける…


誤字報告有難う御座いましたm(__)m

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