そうすれば、世界はきっとまろやかになる。
…ミルクティーって、何故かクセになるんだよね。
冷めても美味しい、でも温かくても美味しい。
あとは、なんて言えば伝わるかな………優しい甘みと香りかな?
ストレートの紅茶も、もちろん香りがよくて美味しいんだよ。
けど、私はストレートの紅茶の独特の鋭さや強さを優しく包むようなミルクの風味が好きなんだよね。
………まぁ、好みは人それぞれだけどさ?
私は大の甘党なのもあって、個人的に一番大好きなお茶は甘いミルクティーなんだ。
それで、ほんのり温かいくらいが丁度いいかな。
だから、今私の手元にあるミルクティーとお茶菓子なんて………もう、めちゃくちゃご褒美なんだよね……。
考えてばかりで疲れた頭と心を包み込むようなミルクのやさしさが、思索の時間を助けてくれるんだよ。
無理して飲む必要はないけど、君も最後に一杯どう?
………さて、最後に話す内容は何にしようかな…ええと…。
最後って考えると、何だかうまく言葉と考えが出てこないんだよね……。
うん…じゃあ、行動のその先について話そうかな。
『一度立ち止まって、考える。考えてから、ちょっとの勇気と気力を胸に行動してみる。』
………うん、ここまでは今までの私の話からわかったと思うんだけどさ。
君は、その後について考えたことはあるかい?
行動して………もうそこで完全に終わりかな?
うーん、言い方を変えようか。
日々の生活の中で、君は『改善』というものを日常的にやっていないかい?
改善って行動の後にくるプロセスなんだと思うんだよね。
……とは言っても、改善というものは大きく分けて4つくらいのプロセスがあるんだけどさ。
まず最初に、情報集め。
この情報っていうのは、君が行動したことによる影響についてだったり、周りの人の成功例だとか失敗例だったりが多いかな。
例えばSNSに投稿した文章やら画像やらのいいね数や閲覧数………あれ、ついつい気になって見ちゃったりしない?
それは君がした、投稿という行動に対するフィードバックを確認しているのと全く同じなんだよね、実は。
次に、反省。
さっきのSNSの例でいくと、誤変換や間違った言葉の使い方を発見した時に恥ずかしくなったりしない?
投稿する前に一度見直せばよかったのに〜…って、所謂後悔ってやつなんだけどさ?
他にも………友達や家族に対して、つい傷つけるような言葉を放った場合を考えてみようか。
君たちは、その相手の悲しそうな声や苦しそうな顔っていうフィードバックを受けて、罪悪感やら後悔やらを発生させる。
反省はその恥や後悔、罪悪感を次も同じように味わうことがないようにするための、とても大切なプロセスなんだよ。
その次に、反映。
自分自身の行動に対する、他の反応やアドバイスを基にまた動いてみる。
それだけじゃなくて、反省の段階で学んだことも一緒に取り入れてみてさ。
………ただ反映させることの取捨選択はしないと大変かもしれないけどね。
でも、より良い生活のために君や周りの皆が無意識的に行っているものなんだよ。
そして最後に、考えることに戻る。
一つの目標が達成された後、もう全く何もしないってことはすっごく少ないんだ。
だって、またSNSの例でいくと…その投稿一つだけで終わらないでしょ?
次に他の人に共有する話題や画像なんかを探すじゃない。
その他の例だと、例えば学生時代の部活動とかもあるね。
Aっていう小さな大会やコンクールに参加した後は、もっと大きな目標に向かって練習する。
その時に、作戦や発表するものについて考えたりするでしょ?
結局、日々学んで考えることの繰り返しなんだよ。
別に、学びって参考書や学校から得られるものだけじゃないからね?
…だから、どんなことがあっても考えることは放棄しないで欲しかったんだ。
考えを完全に放棄してしまえば、その先に待つのは停滞だからさ。
………でも、正直そんな風になるまで疲れたくないじゃん?
だからこそ、私は考える時間をお茶休憩にしたらどうかなって思ったんだ。
十分に休みながら、そしてまた動き出せるようにゆっくりと考える。
箱入り娘で世間知らずでも…こう見えて、ちゃんと考える時はしっかりと考えるからね?私って。
色んな理由があって、お茶休憩をオススメしてたわけだよ。
心と身体を休めないと……折角の発想がくすんでしまうからさ。
……ね?そう聞くとちょっとだけお茶休憩に対する見方が最初の頃から変わったんじゃない?
さて………そろそろお茶休憩もお開きにしようか。
だって、君は私のヒントの欠片をもう集め終わったんだから。
………どうかな?
全てのヒントの欠片を集める前と集めた後だと、世界や人間の見え方がちょびっとだけ変わるんじゃないかな。
…それこそが、私が君に見せたかった景色だよ。
世界は一見すると混沌としているけど、思ったより色鮮やかなんだ。意外と単純なんだ。それでいて、意外と面白いんだ。
…うーん。折角だし最後に、私からのプレゼントを君にあげようかな。
えっと、あまり激励の言葉は得意じゃないから…とある秘密を一つだけ教えるね?
『1〜7つ目までのエピソードタイトルを全て繋げてごらん』。
それが私の話に付き合ってくれた君の時間の、その全てを短くまとめたものになるからさ。
私が君に手渡した気づきの為の小さなカケラは、今や一つの結晶となった。
それを上手く活用するかしないかは、もちろん君自身で考えてごらんよ。
──今の君は、世界で一番自由になった。
ほどほどに考えつつ、ゆっくりと楽しみながら生きてね。
そうすれば、世界はきっとミルクティーのように口当たりが滑らかになるだろうからさ。
…………さぁ、いってらっしゃい。




