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とある少女Yの世迷い言  作者: アスト
お茶会にて

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4/7

それでも、人と人の世は意外と面白い

………よいしょ、っと。お茶をもう一杯おかわりしてこようかな。

あ、君にもお茶を淹れてあげようか。…砂糖とミルクはいる?それとも紅茶はストレート派?

その他にも、私の手元にはカモミールティーと緑茶はあるけれど。


ふぅ………さて。ただでさえ人間って矛盾だとか弱い部分だとか、ネガティブな面ばかりに目が行きがちなのに…疲れてると更にそれが強く出ちゃうよね。


でも、どうだろう?お茶休憩を挟んでからだとさ。

もう一度、君の周りの世界と人間たちをぐるっと見渡すと……意外とまとまってたりしない?


このまとまりってさ、よーく観察すると個々の細かな差異をうまい具合に活かしつつ、ゆるくまとまってるんだ。

だって、完全にまとまってない状態って全員が『個人主義』で、かつ全員が『自分vsその他』って感じの構図でバトルしてるような状態だと思うんだよね。


うーん……まとまりが皆無な社会って、何だかカオス過ぎるでしょ?

それと比べちゃったら、この社会もゆるくはあるけど皆それぞれ許容範囲内で自由に生きてるように見えない?


きっと、君自身もそうだと思う。

ゆるくまとまってる社会の中で、疲れてしまう忙しない日常の中で。それでも、君だけの色で世界の一部を確かに彩っているんだ。


生きることって…地球とかこの世ってキャンバスの上に、人間や生き物全員がそれぞれ自分の色で『足跡』を残しているようなものなんじゃないかな。

……そう考えると、素敵でしょ?

遠目から見たらカオス以外の何物でもないけど、よく目を凝らすとそれぞれの軌跡が見えてくるんだよ。


だから、君達は芸術家だ。

君自身が今までの人生の中で経験してきた失敗の色や成功の色、悲しみの色や嬉しさの色…その他にも沢山の君だけが獲得した、君にしか出せない唯一の色でどこまでも自由にキャンバスへ足跡を描ける。


ん?………ってことは、私も芸術家でいいのかな?

私、めちゃくちゃ周りの人間の軌跡にちょこんと乱入していくけど……。


ま、人生ってそんなものだよね。

お茶を飲んで、ゆっくり思索に耽ってみて、飽きたらまた軌跡を描き始めればいい。

いつだって筆を置いてもいい。いつ筆を取ったっていい。

いつの日か、仕上げとしてその出来上がったキャンバスにサインを入れる時まで…君が後悔しないように自由に生きたらいい。

芸術なんて、形式に囚われすぎず型破りなくらいがちょうど面白いんだからさ。


………ね?人間や社会って矛盾しててどこか曖昧だけど、それでもやっぱり色とりどりで面白いものだよ。

さて、もう一度ゆっくりと人間や社会の観察でもしてみようか。


…あ、でもその前に。

お茶は冷めてないかい?温め直すのも良いと思うけど。

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