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姫のHな写真が流出している

 意気揚々とホテルに向かった。姫は窓から外を見ていた。

ネコみたいで可愛いけど、罪悪感も湧く。

志津さんが万事うまくやってくれるだろうから、二人の、二人だけの生活はまもなく終わりだ。

姫の興味は僕だけが占めていて、僕もほぼ同じだったから、本当に濃密な関係だ。

ただ姫は興味だけで好意というものはないけど、二人きりなんだからそんなの関係ない。

社会の事はもうちょっと教える必要があるけど上辺だけにしようと思った。

夕錬と夜錬は継続させて時間は確保した。

二人で手を繋いでいるのが見つかったら言い逃れ出来ないけど、同級生だよ、とは言える。

それに志津さんが同行してくれることもあったから、いつもは3人だよとも言える。

志津さんまで取っちゃって若には済まないとは思うけど、男人界の若に遠慮する事も無いだろう。なんたって人間界代表だ。


 万事が整って、2学期が始まり、姫はクラスメイトになって、僕の隣に座っている。

若はあんなに頭が良いのに姫がポンカラリンなのはどうしてだろう。

お陰で、姫は机をくっ付けてくる。

姫がくっ付けるから誰も反対できない。

僕と志津さんが裸でいるのを目撃した女子は非難一杯の目をずっとしている。

「美よし美美さん」

僕を揶揄うのが唯一の楽しみだった3人が姫に話しかけて。

姫はなに? と可愛く返事する。

「ひらがなしか知んねえのかよ」

「そんなことないわよ、もう教科書読めるよ」

嘘言えーと3人は引っ込んだ。そして国語の時間、

「美美美美は教科書読めるそうです」と注進した。

先生はそれならと姫を指名した。

姫は歌のように教科書を読んだ。

その歌声はもちろん天界のそれで、

クラスは息もせず聞き惚れて、

姫は時間一杯教科書を読んで、

チャイムが鳴っても誰も気が付かなかった。

男子は姫に遠慮があるけど、女子はお友達になろうとなにかと誘いに来る。

ポンと何かが机の上に置かれた。

「要る?」

と女子が言う。見ると生理用品だ。初めて見るけど分かった。

慌てて窓から放り投げた。女子は怒ってしまったけど、


「美美美美の友達は志津さんだけだから、余計なことはしないでくれる」

 と宣言し、みんなに通達するように命令した。

「姫も挨拶以外はしないように」

と、つい姫と口にしてしまい、美美美美は姫になった。


 1時限の始まるとき、志津さんが入ってきて教壇に立った。先生は明け渡した。

「姫は本当に純粋だから、変なことは吹き込んだら絶対に許さない。男子も覚えていて」

 と教壇をぶっ叩いて宣告した。

皆を竦ませて出ていく志津さんに流石だなと感嘆した。

次の日若が同じことをした。

慌てて姫の前に教科書を置き若が見えないようにした。

若は理由が分かっていないはずなのに、志津さんの命令なのかな。

この2件で僕の負担はだいぶ楽になった。


男子が何か企んでいるようだ。でも大したことが出来るとは思えない。

あちこちで数人がつるんで姫を見張っている。

いくつもグループがある。

例の3人組を捕まえて、何を企んでいるかと追求した。

「ちょっとやばいかも知れないよ」

 と返事が来た。

なんだと追求すると、姫が悪いんだよ、と言う。

意味が分からない。警戒を怠らないようにした。

そうするうち、姫がポンと写真を机に置いた。

なに? と見ると姫の裸の写真だ。

「ウワーこれかあ」

 これを企んでいたのか。

「どうした、これ?」

「女子がくれた」

 写真をつぶさに見ると、体育の着替え写真の様だ。

「体育の時すっぽんぽんになっていた?」

 うんと天然に返事する。

姫の方も悪いとはこのことか。

でもどうやって撮ったんだろう。

女子に頼んだか壁に穴を開けたかどちらかだ。3人組に、

「写真持ってる?」

 うん、と3人とも持っていた。それもポーズが違うものが。

姫は全く恥じらいが無いからみな大胆ポーズだ。

どうしよう? 回収できるかな。


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