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ウワーダンジンカイダ

 感謝の気持ちを込めて、頭も下げた。ふん、残念でした、そんな気はありません。

憧れの君は、じゃと言って学校に歩を向けた。

僕はホテルに向かう。

業界にも知的トップ階級にも一目置かれる彼に近づけるチャンスなのに、姫の存在は僕を遠ざける。

そりゃ100人中100人が姫をとるだろう。

だけど、姫も大部慣れたようだし、夜7時くらいまでなら、一人で過ごせるんじゃないかな。

今度聞いてみよう。でも考えたら姫が僕を待っているわけじゃないことは明らかだ。

僕が防波堤になっている状態だから、7時くらいまでと考えるのは防波堤の考えじゃない。

やはり無理か。


 2・3日はアプローチは無かった。

4時限目が飛んだ。自習になった。

どうしようか、ちょっと行ってみようかな、

でも誰もいないだろう、きっと無駄足になる、

でも行ってみよう。

最近超然の僕は超然とクラスを後にした。

C棟の3階の外れにサークル室がある。

一応コンコンし、失礼しますと入った。

案の定誰もいない。

奥まったところに小部屋がある。

一応コンコンし、失礼しますと中に入った。


えーはだかー!? 

背は憧れの君だ。彼は振り向いた。


「エーダンジンカイダー」

憧れの君はフルチンだった。しかもマンモスチンチン。

「やっぱり男人界だ」

「じゃ女人界なんだね」

 話は速い。ツーカーだ。

「ちょっと若、着てくれる」

「裸の方が話が速いと思ったんだよ」

 そういいながら学服を着た。

「なぜ来るのが分かった?」

 憧れの君じゃない、対等に話している。まあ、人間界代表だから当然だ。

「4時限、自習なんだろ」

 まあそうだけど、それに掛けてすっぽんぽんで待つなんて男人界もちょっとおかしいのかな。

「若はいつ来た?」

「高校生になるちょっと前」

 じゃ2年以上たっているのか。

「誰の所に転生した?」

「三位宇さん」

 ミーウ! 学校一金持ちで大豪邸だ。

「志津さん?」

 憧れのマドンナで3年生だ。

「そう」

 あんな大豪邸だったら、転生も楽だっただろう、ホテルに閉じ込めた姫がちょっと気の毒になった。

「さて、いつ合わせてくれる?」

 むっ、あくまで会う積りなのか。捕られちゃうかも知れないから慎重にならないと。

「どうかな」

「どうかなって」

「男人界と女人界を合わせて良いか分からない」

 若は考え込んだ。

「交流は無かったんだから、たぶん無理だよ、禁止されているんだよ」

 でも、と若は言った。

「もう会っている」

「すれ違っただけだよ、姫は若の事全然気付いちゃいないよ」

 若は酷く落胆した。ちょっと気の毒だけど、

そういう大義があるんだよ。今出来たんだけど。

「男人界は爺ィなの?」

「うん、でも交信できない」

 姫と同じだな。じゃ、指示を受けたのは僕だけか。

「婆ァと交信できるかもしれないから、それまで待ってくれる?」

 犬みたいにピコッとした。若も姫と変わらないな。さあ、自習に戻ろう。

 昼休み、サークル室に行ってみた。誰もいない。若の小部屋に入って、のんびりした。


 ノックもせず、志津さんが入ってきた。

ちょっと前だったら口も聞けなかっただろうけど、志津さん? と分かっているけど声をかけた。

「マモル君ね」

 僕の口から思いもかけない言葉が出た。

「ちょっと脱いですっぽんぽんになってくれない」

 志津さんは頷いてするすると裸になった。


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