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ホテルへの隔離生活

「どうしたのそれ」

「下界のお金が欲しいと頼んだ」

 頼めば出てくるのか、打ち出の小づちだな。

100万円くらいありそうだからお金の問題は解決した。

では次は何がある? 

人間界に慣れさせる必要がある、それもひっそりと。

取り合えずホテルに監禁だな。

善は急げ、今日、体験させておかねばならない。


「行くよ」

「どこえ?」

「姫をここに置いておくわけにはいかない、両親に紹介なんて出来ないから」

「紹介してくれれば?」

 だから出来ないんだよ、アホポンタン。

「とりあえずは人間界でひっそり生きて行かなくちゃならない、分かるよね」

「分からない」

「大騒ぎになるんだよ、例えば、下界の動物が100万匹くらいが姫を見ようと殺到して揉みくちゃにされるよ。そんな感じになるよ」

「ウソー!」

「本当だよ、だからね、人間界に化けなければならない、分かるよね?」


 うん、とアホっぽいニコルンみたいな顔で頷いた。

「取り合えず、ホテルで生活して人間界の勉強をしてくれる?」

「べんきょう?」

「TVを見て人間界と人間界の女を理解してくれる?」

 知的なポン・シャオランに戻って頷いた。

 さて途中経過は省いて、ここはホテルのスイートルーム、一泊12万円だ。

3日分を先払いした。

彼女は1日1食主義だから夕食は豪華にして欲しいと頼んだ。

ルームサービスの事とか色々教え、二人でTVを見た。

「下界の事なんか、あることさえ知らなかった」

 良いご身分だこと。

「凄いごちゃごちゃしているんだ」

 そう、芋を洗うみたいにね。

「凄く速いね」

 そう、チーターみたいにね。

 一晩泊って、昼過ぎまでいて、姫を残して家路についた。

出来るだけ教えたけど、ポンカラリンだから守ってくれるか非常に心配だ。

明日の朝、学校に行く前に来るから、1歩も外に出ないでときつく念押しした。

ニコルン顔で頷くから心配になる。


家で法事から帰ってきた両親に軽く付き合って、夕食は要らない、と家を飛び出し、姫の元に急いだ。

暗号のノックをするとドアが開き姫が裸で現れた。

着るものを買いに連れ出すと、早速勉強したのかこれこれと選んでいる。

ホテルに戻り、試着を眺めて、良い気分になって、後ろ髪を引かれて帰宅した。


一人寝に空虚さに締め付けられ姫が恋しくなって息をするのも心配になったけど頭が疲れていたのかあっと言う間に眠りに落ち、パッと目が覚めたら5時だった。

じりじりと時間よ走れとくるくる回って時間を進め、6時になったら、今日から朝練だ、と突然宣言して家を飛び出しチャリでホテルに急いだ。

秘密のノックをしても全然起きてこない。

やっぱりポンカラリン女だなと悪態が口をついても、起きてこないから、幸い昨日と同じホテルマンが居たから、モーニングコールを掛けて欲しいと頼んだ。

ホテルマンはチョー美人と紅顔の美少年の組み合わせをよく覚えていてホテルマンのくせに羨望の眼差しをしていて、その眼差しを僕に観察されて引け目を感じていたのか、頼みを聞いてくれた。

秘密のノックをすると姫が昨日買ったものを着て現れた。

着たまま寝たのか。

ルームサービスで朝食を二人で食べた。

姫は付き合ってくれた。

姫はすごくなじんでいて絵に描いたように様になっていて、

本物の姫だから名画のヒロインより断然美しく、

きれいなお姉さんを200%具現化していてこの部屋にも負けていなくて、

対して僕は学生服で子供っぽくてすごく悔しくなったから、

裸にして僕も裸になって病気になったけどようやく落ち着いた。

同級生の女子に病気を見られたらチョー恥ずいと思うけど、姫は病気と思っているから平気だった。


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