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「こっちの人員でなんとかしようにも、人をよこす時間はないけど、どうするよ?」


 エレンが、モニターごしにタチアナに問いかける。 

 C&Sヨーロッパ本社より、リモートで会話をしている。同じタイミングで、ジェーンの所属する組織より接触があり、依頼の返答を聞きにエレンから、連絡をしたのだった。タチアナの会社にある、機密情報室から、この事案の相談をしていた。


「ここまで来たら、腹を括ります」


「ズブズブとまたこちらに戻るきっかけに…」


「やめてください」


 タチアナは、ニヤつきながら話すエレンに若干イラつきながら言う。


「でも、わざわざ丁寧にこっちにも連絡をよこした連中だし…ね。商工会にも、顔が聞く、公僕に圧力かけれる。メディアにも報道の書き換えが聞く。怖いねー」


 一呼吸置いて、エレンは呟く。


「本当に、気に入らない」


 ニヤついていたエレンの表情が真顔になる。権力闘争に巻き込まれ、義父母を失ったエレンにとって、大衆の為と嘯きながら、私腹を肥やす権力がこの世でもっとも嫌いな存在だ。


「あちらの目的はこちらの力を欲しいと」


「そうなるだろうね。接触してきたあちらの使い…山下っていったっけ?そいつが言うには縁が理由だとよ」 


「縁を結ぶですか…こちらに来た、学生の工作員ジェーンですが、あちらの組織と共同作戦のようで、どうもこちらの力を測るつもりのようですね」


「話には聞いてたけど、別にこちらの手は必ず必要でないことを考えるとそうだろうね…」


 ノックが聞こえる。


「失礼します」


 声からして、ロイのようだ。





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