ミッション
タチアナが現場に移動前、フィオナから通信がはいりブリーフィングを行なった。
「お疲れ様です。ターニャ姉さん、フィオナです。今回のミッション内容を確認します。工場にて、例の二人組と関係者及び件の元米兵の足止めをお願いします。最初は民間警察のマニュアルに沿って、騒音苦情の注意から暴行事件の対応の切り替えでお願いします」
「抵抗された場合は?」
「あくまで初動は公的な警察に引き継げざる負えない状況を作る流れにしていただければ、正当防衛は認められます」
権限上、民間から公的警察への引き継ぐ場合がある。民間警察の導入で、パトロールの目や人員が増えたことで、任意が必要なことは民間で行い、令状が必要なことは公的で行う役割分担をしている。例えば、不審者を民間警察で任意で事情聴取をし、必要なら公的警察で令状作成して引き継ぐ流れだ。今回、表向きは騒音苦情から現行犯での暴力行為、付近で不審車両が目撃されたとかこつけて公的警察に引き継ぎ強制捜査をしたという筋書きである。無論、非公式なことをする隠れ蓑だ。
エレンが立案した表向きに処理しやすく、工場内全ての関係者の身柄を抑える作戦だ。
「そして、普段通りに自分の命優先で構いません。差し出がましいですが、いつもエレンお姉様は厳しい言い方されますが、ターニャ姉さんを心配してらっしゃいます」
「大丈夫…わかってる」
「しばらくしたら、応援が向かいます。それまで足止めをお願いします」
「了解」
バイクにまたがり、疾風のように向かう。身分証もポリスカメラ、そして、拳銃にも抜かりはない。
彼女のリボルバーのグリップには、アゲラタムの花が彫刻されており。信頼の花言葉を持つ。




