ファーストコンタクト
タチアナが働く会社、外国人生活支援会社NEW CHAPTERは、名古屋のとあるオフィスビルにある。
エレベーターを降りてからの会社の出入り口には総合受付があり、受付の右手に通路があり、利用者は用途毎に各課の部屋に案内されて向かう。
そこの受付嬢をしているタチアナは、直接利用者に向き合う実務的な業務を希望していたのではあるが、会社の顔として受付に立つのにふさわしい女性であることと彼女的には大変不本意である理由でこの立ち位置いる。
この一旦話は置いておくとして、ことの始まりにはいろう。
その日、利用者が一旦途絶え、落ち着いた時だった。
一人の少女が受付に現れた、歳はだいたい十代半ば中高生くらいの女の子、茶髪のウェーブのかかったロングヘアーであどけない可愛らしい子だった。
どうも、流暢に日本語を話しているが、日本語検定を始め、日本で働く為に資格などに興味があるとのことだった。
他には、少女の名前はジェーンといい、アメリカから日本に来て、留学中の下宿先は知り合いのツテでホームステイをしているなどの話を聞いていた。
その時、ドタドタと騒がしい様子で3人組男たちが乗り込んできた。