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彼は彼女を助けたい

 拳銃を所持している少年と、後部座席で寝袋のような耐衝撃のクッションに包まれた少女の乗る車がホテルに突っ込んでくる。


 二人とも命には別状はないようだ。


 厄介な状況に頭がいたくなりながら、ホテルから向かう予定であった日本での後ろ盾である政治家に連絡をし、方針を決めることにする。

 いくつか言葉を交わし、情報交換を行い、整理をし動きが決まった。


「少年と少女は残念ながら、別の者の手に渡った。手が出しづらい状況だ」


「やはり、どこも権力争いですか」


「残念ながらこちらも一枚岩でない」


「足の引っ張り合いはよくあることですね」


 エレンの声は淡々として、あくまでビジネスの相手としかとらえないようにしていた。


「話を戻そう。少女は強化人間との情報が入った。そして、どうやら心臓が悪いらしい」


 大戦時、人間の潜在能力を引き出す技術が研究されていた。第二次世界大戦時、オカルトや超能力の研究を行っていた国があったがその類のものと当初は思われていた。しかし、この技術は成果があらわれてしまい、非人道的な実験が行われていた。現在、医学発展につなげるという名目で厳しい規制管理の元、研究が続けられている。


 今回ホテルに車で突っ込んできた少年と少女について情報をまとめると二人は殺しを仕込まれた暗殺者であること。

 特に強化人間だった少女はすさまじい身体能力を持っていた。しかし、いつしか心臓がもたなくなくなり殺し屋として使い物にならなくなる。貴重な強化人間の検体として売られることになり少年が組織を裏切り、少女を奪還したとのことらしい。


 

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