イントロ
本来なら自分は現場側の人間である。エレン自身の考えだ。人の上に立つのはいいが、経営者としての仕事は不満である。エレンの出自は孤児であり、孤児たちをまとめるリーダーであった。紛争や犯罪組織などで治安が最悪な場所で、銃火器を使って物資を強奪していた。彼女が孤児になる前、何らかの教育を受けてたのだろう、ただ単に獣のように本能のまま好き勝手に振る舞うだけではさきはないと考えており、規律と統制された独立した組織のようだった。そして、大人たちと渡り合っていた。しかし、C&Sの設立者である先代に制圧され、紆余曲折あって押しかけて養子になった。そして、先代の死をきっかけに会社を受け継いだのである。
話は現代に戻る。日本にて表側の公的な協議と裏側での公にならない協議など、日本で活動する土台ができた以上やらないといけないことができたエレンはビジネスの為に来日することになった。彼女にとって不本意ではあるが収穫は多い。半分非営利ではあるが、日本での活動ツテと先立つ物がなくてはどうにもならない。その筋では有名人かつ立場上、どうどうと公的にくると面倒な為、プライベートジェットを使って来日した。昔、自動車会社の外国人経営者がプライベートジェットを利用して逃げたことがあった。その秘匿性を利用したのだ。
エレンがタチアナとロイを伴い、各勢力にとって、裏社会で有名ないわゆる殺し厳禁の完全中立地帯であるホテルで協議の時にとある話を聞く、そして、民間警察業を始めたタチアナたちに来た依頼により物語始まる。




