Bonus track 1 Restart
犯罪で銃が使われた時に、凶器に使われた銃を特定するのに線条痕使われる。銃の指紋とも言われ、銃口内部に刻まれた溝、ライフリングにより、銃によって異なる銃弾にことなる傷が刻まれるからである。
そして、日本に置いて銃の取り扱いは基本的に厳しい。公的機関から支給されたものや販売を認可された店の銃を犯罪に使えば犯人は簡単に特定できてしまう。
「タチアナ、二つ言いたい事がある。一つ、民間警察の看板を掲げる以上その引き金の軽さをなんとかしろ。二つ、銃と弾は会社の備品扱いになるから、前回みたいにオーストリア製9ミリをデッドウェイトだからって捨てるな。ついでに愛用のリボルバーとか私物はよほどのことが無い限り使うな」
会社の体を取る以上、備品や資産の申告が必要である。会社で管理してる銃を不用意に使うと面倒だからと私物を使われても問題である。
わかってはいると思うが不安なロイは口に出してジェーンに伝える。
「結局、銃を使う仕事に戻った上に窮屈なのね…」
「発砲前提で考えるからだ」
命令自体は彼女は守って行動する。しかし、デッドオアアライブならデッドを選ぶ傾向にある。その判断に情や倫理感が薄く。生かす理由がなければ命乞いをする相手でも殺す。
「まあ、警察といってもあくまで民間だ。有事の呼び出し以外は委託されたパトロールをこなして、不審者をしょっぴけば抜くほどのことはないさ。他は、失せ物探しとか尋ね人、依頼人の身辺警備とか、探偵や警備員と変わらないさ」
「抜くことにならないといいけど」
「おれはお前が人のドタマを弾かないことを祈る」
あの騒動から数日たち、働く支援するリクルート系の仕事を行うOLだったジェーンは、民間警察として再スタートを切ることになった。
果たして、彼女はバイオレンスから抜け出せるのか?




