表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/34

ミッションコンプリート

 ダイニングで瓶、ガレージでガソリンを調達して作った火炎瓶。別名モロトフカクテル。物理的破壊力は榴弾には劣るが戦闘車両にも熱によるダメージを与え、行動に支障をきたすには有効である。炎上し、視界不良の上、高熱に晒される操縦者は脱出をはかる。 

 防弾ガラスのカーバーを開き、装着部を解放して外に飛び出したが、その際に銃撃され、胸と腹部に衝撃がはしった。ボディーアーマー越しとはいえ、その衝撃による激痛に悶絶する。そして、後頭部への一撃で意識を失った。


「今回はヤらないんだね?」


「私をなんだと思ってるの?イレギュラーだから1人は生かす必要あるんでしょ?必要ないなら始末するけど」


 タチアナが鉄屑回収屋時代から、サブとして愛用している黒い357マグナムのリボルバーを操縦者の首とアーマーの隙間に銃口を突っ込む。


「OK、ありがとう。殺さないで…まあ後はアレがドカンする前に帰ろう」


 ジェーンが炎上中のパワーローダーを見る。


「敵影無し、任務終了です。お疲れ様でした」


 ドローンでまわりの警戒を終えたエッチィがインカムで引き上げを告げる。





 タチアナとジェーンの2人を拾いに行く道中、ロイはエッチィにある疑問を聞いた。


「そういえば別働隊の動きはどうなんだ?」


「ボスと秘書のペアですね。パワーローダーの対処出来なかった時の予備案として、こちらでキルポイントまで誘い出して狙撃する手筈でしたので同じく引き上げてます」


「結局顔すらあわせないか…」


「その点は失礼で、申し訳ありません」


「まあ、顔を知られたくないのは別段珍しくないが…」


「ジェーンがあんななので、裏方でフォローしていただいてます」


「お互い相方に苦労してるな…」


「いえ、努力目標はともかく、別の収穫がありましたのでタチアナさんには感謝してます」


「武器密造と麻薬畑…あの程度の組織にしては規模がデカくないか?」


「世間一般で言うほど日本も平和ではないのですよ。今回は、あくまで彼らは下請けで設備的にはまだ準備段階でしたし」


「なるほど…ギリギリまで待って相手の被害を大きくするのが目的か…」


「そうです。非正規部隊とパワーローダー配備は想定外でしたが…『話し合い』にはいい材料です」



 








 


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ