白雪さんとイッショ
白雪さんルート始動です。急展開申し訳ないです。
まだまだ続きます。
「あの三枝くん少しよろしいですか?」
そんな後ろからの白雪さんの声で睡眠から目を覚ます。
「ん?どうしたの?白雪さん」
珍しい人からのお声掛けで少しびっくりするが普通に返答する。
「あの、本日の放課後は大丈夫でしょうか?」
なんだ、なんだ、とクラスの男子たちが騒ぎ始める。ちなみに今は5月中旬だ。そんな少し暑くなっていた教室内で俺だけ冷や汗が凄まじかった。寒いです。
「いや、ちょっと今日は用事があるかも知れない」
勿論ないのだがここで白雪さんと行動すると大々的に言うのは流石に気が引けるので拒否させてもらう。
「そ、そうですか....」
そんな残念そうな声と顔しないで欲しい、俺が悪者みたいじじゃないか。ほら見ろ何泣かせてんだみたいな雰囲気になったぞ。
「いや、今日やらなくても良いことだから白雪さんがなにか用事あるならそっちを優先するよ」
「そうですか?!ありがとうございます。では放課後お願いしますね」
なんでそんな嬉しそうにしてるかわからないが、これでとりあえず良かった。おい、嫉妬の目で俺を見るなどう答えても俺はクラスの男子たちからよくない視線を受けるという地獄だったわけだ。
というか放課後か、最近というか初日以降ほとんど喋ってなかったのに急にどうしたのだろうな。おっとなんか寒気が。
「お前ってばウチの学校の姫たちによく話しかけられてるな、クラスの男子たちは羨ましさが半端ないだろうな」
「そういうお前はどうなんだ?」
「ん?俺は恋愛は傍観者で居たいんだよな、だからお前に話しかけてるのも面白そうだからっていうのはある」
こいつ初日はあれだったが割とまともだったりするのか?いやないな。
「まぁ、お前が望むようなことは起こらないと思うが?」
「そんな事はないよ、普通にお前の回りに姫が集まるってだけで俺は面白い」
「俺は毎回、毎回男子たちの視線が痛いんだが?他人事だと思いやがって」
なんて、そんなバカみたいな会話をしていると
「漣、いつの間に三枝と仲良くなってたんだよ」
傍からみるとそう見えるのだろうか?
「俺と骸は友達だからな!」
「違うが」
「えっ?友達だろう?」
「いつ友達になったんだよ」
「入学式前」
「そんな一瞬で友達認定かよ怖いな」
「いやいや、友達なんてそんなもんだろ」
「友達いたことないから知らない」
「しれっと爆弾打ち込むなよ!」
「まぁ、嘘だが」
「嘘かよ!」
「なんだよお前ら二人ちゃんと仲いいんだな」
「おう!そうだな!」
「勘弁してくれ」
実に高校生らしい会話をしていると少し感慨深くなる。さてさて、授業が始まるな。
そのまま放課後まで何もなく、とうとう来てしまった。
「では三枝くん行きましょう」
「ちなみに聞くけど、どこに行くの?」
「内緒です」
内緒って怖い怖い。ちなみに教室から出る時に男子たちから嫉妬の目を向けられて、葛葉にはbサインを立てられた。何だお前。
「すみません、急にお呼び出ししてしまって」
「いやいやほんとね、急でびっくりしたよ」
「そういえばこうやって話すのは入学式の日以来ですね、まさかあの時から一切話しかけてこないとは思いませんでした。これでも男子には人気があるのですよ?」
いや、そんな事は見ればわかるがひとえに男子って括らないほうが良いぞ。
「いや、友達でもないし、話す内容もないのだから話すこともないでしょ」
「えっ?」「えっ?」
「私達友人ではなかったのですか?てっきり友人だと思っていたのですが」
あ〜白雪さんも友達とか簡単に作れるタイプの人間ですか、そうですか。
「友人の定義がわからないのでわかりませんが、白雪さんが俺を友人と呼んでくれるなら俺も友人として接しようと思いますよ」
「えっ?そうなんですか?てっきりもっと壁が高いかと思ったのですが」
いやいや俺だって友人がいらないわけじゃないただ、どこから友人なのかわからないだけなのだ。
「では、今から友人としてお願いします」「はい、よろしく」
友人となったので、敬語はなるべく外そう。
しばらくして、一つの車を見っけた。白雪さんの家の車だ。
「車に乗ってください、これから移動いたしますので」
「えっ?もしかしなくても結構時間かかるやつ?」
「いやそんなにかからないとは思います....多分」
多分て、何そのおちゃめな感じ、いやま別にいいけど、なんか白雪さんに頼まれると断れないな。
そうして、数10分車が止まった。ほんとにそんなかからなかったな。
ついたのは、なかなか大きな家?かな多分。
「ここはなに?」
「ん?家ですよ?」
あ〜なるほどお嬢様だもんな!(脳死
ん?待って家?なんで?
「えっ?なんで俺は家に連れてこられたの?白雪さん?」
「お母様とお姉様に紹介しようと」
「....えっ?」「えっ?」
何この流れ何回やるの?時間かかるって移動じゃなくて家?
何回もやります。
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