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人を好きになるということは  作者: ヒュウガ
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親友のシンパイ

バンバン新キャラ出ます。

まだまだ続きます。

白雪さんと別れ、誰もいない自分の家に着く

「ただいま」


誰が返事を返してくれるわけでもないがこういうのは癖なわけでぼそっとこぼす。

そして、家についたら洗濯、少し勉強をし、本を読むそうしていると19時を回っていた。

それに気づいたのは電話がなっていたからだ。


「はい。もしもし」

相手が誰かわかっているので、なかなか素っ気なく返事をする。


「もしもし〜、いま暇だろ?少し話そうぜ」

そう、電話越しで元気に話しかけてきた相手は、本木もとき 俊介しゅんすけ俗に言う幼馴染である。いや、幼馴染というよりかは腐れ縁というのが正しいのだろうか。


「本を読んでいるので暇ではない、よって電話を切るぞ」

「おいおい、暇なんだろうが、今日学校の入学式だったんだろ?聞かせろよ」

とお前は俺の親か、と言わんばかりのセリフを吐く親友にすこしムッとする。


「お前の方こそ学校はどうしたんだよ?」

そう、おっさんくさいセリフを吐いてはいるがこいつもこの春から高校1年生であり、れっきとした同い年である。ただ、少し境遇が違うから学校は違うわけだが。


「あ?学校なんか行くわけ無いだろうが、仕事で忙しいっつんだよ」

こいつ高校生にして仕事をしている、俳優なんだとか、知らんが。


「それよりお前だよ骸、友達できたんか?お?」

と聞かれて何人か思い......................


浮かばなかった、友達ってどこから友達なんだ?

「まさか、お前、友達がわからないとか言うなよ?」

「えっ?」

「えっ?」

何をそんなにびっくりしているのだろうか人間関係に関しては、俺は不足なのは知っているだろうに。


「お前がそこまでとは思わなかったぞ...」

おいおい、そこまで言うか?


「流石に初日から友達とかにはならんだろ。俺はそこまでフレンドリーじゃねぇの知ってんだろ」

「いやそうだけどよ、じゃあ聞くが今日は誰かと喋ったのか?勿論挨拶とかは無しな?」

こいつ俺のこと馬鹿にしすぎだろ。


「あぁ、帰る時に喋ったぞ普通に仲良くできたんじゃないか?」

「なん....だと....あの骸が....」

まじでこいつしばいたろか?失礼な。


「ならいいんだけどよ、お前俺以外にもちゃんと友達作らないと学校生活大変だぞ」

だからお前は俺の親かよ、っと言っても親はいないんだがな。


「というか用はそれだけだったのか?暇だな」

とわざわざそんなことのためだけに電話してきた友人を少し罵倒する。


「いや、休憩だし別にいいだろうが、友人の心配してもよ」

なぜそこまで心配する必要があるのか。


「何をそんなに心配してるんだ?」

「は?お前中学校の時の事件忘れたとは言わせねぇぞおい。それに心配になる理由は他にも沢山あるんだよ、お前がそそっかしいのが悪い」

中学の時?なんかあったか?何も思い出せん。


「心配といえば俺は俊、お前のほうが心配だぞ、お前中卒にはなるなよ?」

そう、仕事の都合上仕方がないのだろうが、中学の時もあまり来ていなかったからな。


「はは、まぁ心配するなって流石に高校は卒業するさ、多分」

これは難しそうだな、学校行ってない分こいつはまぁまぁ頭が悪い、テストの日に学校に来るのはいいが当然わかるわけなく、俺にすがってきたこともしばしばあったな。


「まぁ、お前が心配いらないというのなら別にいいが、というかもう切るぞ」

さっさと電話を切って小説の続きを読みたい俺は電話を切ることを催促する。

「あ〜そうだなもうそろ俺も休憩終わるし、じゃあまたな」

俺の催促が伝わりさっさと電話を切る。


「あいつ、人の心配をするのはいいが自分は自分で忙しいだろうに律儀なやつだなまったく。だが、白雪さんは友達と言っていいのか?友達の定義があまりわからないな」

そんなことをぼやいていると、それを察したかのように。


〜友達のことを定義だなんだと考えてる時点でお前は終わりだぞ〜

と俊介からそんなメール書きた

「こいつエスパーかよ」

ほんと、頭以外は完璧なイケメンなんだがな。


「まぁどうだっていいな、アイツのことを考えるとか時間の無駄すぎる」

と無駄なことをしているのに気づいて、さっさと小説の続きに入る。


「あ、飯食わないと」

すっかり忘れてた遅くも早くもない晩飯をいただく、そして食べながらに思う。

「友達ってなんだよ」


そんな、俺だけじゃ絶対解決しないであろう疑問を考えながらご飯を食べる。

「うまいな」


うん、考えるのやめた。

こうやって、人間は衰退していくのだろうな、なんて。

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