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人を好きになるということは  作者: ヒュウガ
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白雪さんとジコショウカイ

さぁバンバン新キャラきますよぉ。

まだまだ続きます。

あれから入学式、学校説明などトントン拍子で進み自己紹介の時間がやってきた。

クラスメイトの大半は関わらないので顔も名前も覚える気はない。


葛葉かつらば れんです。みんなよろしく!部活はサッカー部に入ろうと思ってます!なかよくしような!」

おそらくこのクラスで一番うるさいやつがこいつだろうな関わったのは失敗だったかもな...


そして名前順に行くなら当然葛葉の後ろになるわけだが2個後ろだったな、おっと俺の番だ。

三枝さえぐさ むくろです。よろしくおねがいします。」


とても当たり障りのない自己紹介を済ませさっさと座る、そして俺の後ろのやつに番が回るわけだが

白雪しらゆき はなです。皆さんよろしくお願い致します。」

と丁寧な挨拶とともに男どものおおきな雄叫びが上がる。


「白雪さんかわいい!」「このクラスあたりじゃん!」「美女やっ!」

流石にクラスがそこまでうるさくなると俺も気になるもので、っては?

白髪に白い肌、華奢な体なのに割と大きな2つの膨らみ。この学校の、このクラスの、場違いにも程がある

どこのお嬢様キャラだと言わんばかりの人物だった。なんだよ白髪って。


この感じだとこのクラスだけじゃ人気は収まりそうにないな

そして皆当たり障りのない普通の自己紹介をしてHRに入る。そして先生の話を聞いて解散となる。

今日は学校初日な訳で親睦会をやるらしい。


「骸も当然行くよな?」

何だこいつ急に名前呼びとか馴れ馴れしいな。親睦会ねぇ?クラス内ヒエラルキーが決まる地獄みたいな会だろ?めんどくせぇな。


「すまないな葛葉、俺は予定があるから行けない」

嘘だが誘いを断るには一番便利な言い訳だろう。


「すみません皆さん、行きたいのは山々なんですが生憎予定が入ってまして親睦会に参加することはできないんです。すみません。」

やはりと言うべきか絶対と言うべきか誘われていた彼女の話し声が聞こえる。

ほらな?良い言い訳だろ?てか絶対予定ないだろ。知らんけど


クラスの男子たちは心底残念がっていたようだったが、反対に葛葉は俺が来なくて残念そうにしていた。

騒いでいるクラスの連中を置いて帰路につく。



「予定ないですよね?三枝君。」

とこっそり教室から出た俺に話しかけ俺の嘘を見抜いたのは先程俺と同じ嘘を使っていた白雪さんだった。


「いや、バチバチに予定入ってるけど」

勿論嘘である。態々、「えっ?なんでバレたの?」と自ら墓穴を掘るほどアホじゃない。


「あっ、そうでしたか。すみません勝手に決めつけちゃって」

と謝ってくる白雪さんに強い罪悪感を覚えた。チクショウ。


「家に帰ってゲームするという男子高校生らしい予定だが?」

絶対言う必要のなかった追加情報をつい口走ってしまったのは言うな。わかってるから。


「フフッ。確かに予定が入っていますね。ですが良いんですか?友人などと交流を持たなくて」

「俺に友人はいないし、作ろうと躍起になるつもりもない。よってどうでもいい。そっちこそ良いのか?」

それはあんたにも言えることだろうって思った。めっちゃブーメランだぞ。


「私は良いんです。と言うより、人数が多いとはいえ男性方と密閉空間にいるのは少し...」

密閉空間?あぁカラオケに行くとか言ってたな。初日からカラオケてうちのクラス大丈夫かよ。


「ん?俺は良いのか?俺も男だが?」

当然の疑問だと思う、世の中の男子なんて皆獣だろう、知らんが。


「三枝くんは良いというか、他人にあまり興味が無いようでしたので大丈夫かなと思いました。」

まぁ概ね正解だが、一応俺も男子だということを忘れないでほしい。


とまぁ実に学校初日らしい会話をしていたら玄関についた、俺は歩きなのだが白雪さんの進む方向が変わらないので、もしやと思った。


「白雪さんも歩きなのか?」

お嬢様っぽいから想像つかなかったが歩きなのか意外と、感化していたら

「いいえ車の迎えが来ていますよ、ほら」

と指さされたのは少し高そうな車(車知らんからわからん)だった。想像通りだった。


「では、三枝君また明日ですね。」

「あぁまた明日」

お嬢様っぽい人がほんとにお嬢様で、想像通り過ぎた。

こうやって学校での初日が終わった。

因みに他のクラスもカラオケで親睦会するらしい。カラオケはボロ儲けだな。

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