ᓚᘏᗢ 網戸に捕獲された猫 ᗢᘏᓗ
あるお昼時のこと。
私がご飯を食べていると、網戸越しに蜂のようなものが大きなブーンという音を立てて通り過ぎた。
そこでウチの猫がそれを見て飛び掛かる。
だがその間には網戸があった。
網戸にぶつかる猫。
そのまま蜂のようなのは飛び過ぎていった。
本題はここから。
飛び掛かったはいいが網戸に阻まれてしまった猫。
ここで狼爪というものをご存じだろうか。
猫の場合は前足の親指の爪のこと。
猪とかでは指が四本あるが、その前側の二本が蹄として地面に着いている。しかし後ろ側の二本は尖ったまま使用されていない。そういう爪のことだ。
つまり伸びたままで尖っていて爪とぎしても削られていないんです。
それが網戸の格子の隙間に入り込む。
引っこ抜こうと後ろに下がるが抜けず、逆に網戸の隙間を拡げてより食い込む感じになる。
猫は力強く体重が片腕に掛かる様に、吊るされてるように、藻掻いた。
それでも逃れられなかったのだ。
憐れ。
最後には情けなく助けを求める様に「なぁ~」とひっくり返っていた。
それで助けようとしたら痛いのか噛みつこうとするし、困った。
両手持って強引に上に持ち上げて解放したけど。
オス猫は放し飼いだと外で遊んで爪がボロボロだが、メス猫は大人しいのか爪が鋭い。
仔猫も爪が鋭くて痛い。
下手したら壁の小さい凹みに爪を引っかけて登ってしまう。
仔猫の時だとよくカーテンとかを前足の爪で登攀している。カーテンレールの上を歩いていたり、エアコンの上に居たり。
冷蔵庫の上から食器棚の上へと、人が下を通り抜ける時に跳んでビックリして首を竦めたことがある。
また他のタンスの上に登って、人が部屋に入った時に上から落ちて来る。親方に空から猫が落ちて来るというようなことは言わないよ。
外でも屋根から降って来たりされたときは驚きました。
猫の爪は鉤爪になっていていろんなところを登れるんですよね。
仔猫のとき、手に頬擦りを覚えさせて、こちらからあちらへ、というようなことを躾けていた頃のこと。
家族が家猫にしたいのに勝手に外へと連れ出して家猫にするのが困難になった。
それで仕方なく呼んだら来れるように、と思っていたわけではないのだが、結果そうなった躾け。
あるとき外で他の猫を塀の上に置いて、離れた場所で呼ぶ。そういうことをしていたのだ。
すると猫の一匹が後ろから足に頬擦りをしてきた。
構ってほしかったのだろう。
他を構っていたら脚を登って手に頬擦りをしたのだ。足が痛かった。
たぶん2021年 09月14日ごろ作成