ソリティア5 たまとにゃんまる さいばーぱんく
カクヨムへの感想文へのパーツ、会話のお遊びですね。
一部、次回作へのキャラのリハビリを兼ねてます(笑)
―おまけ―
タマとにゃん丸の会話
お題:『サイバーパンク』
【登場人物】
に「にゃん丸くん」
猫「猫又タマ」
に「こんにちは、タマさん」
猫「こんにちはっ!!にゃん丸ちゃん♪」
に「…僕、やっぱり抱きつかれるんですね(遠い目)」
猫「だって〜、かわいいから♪
かわいいは正義だし(笑)」
に「タマさん、今日はなんで僕呼ばれたんでしょうか?」
猫「ん?
あたしが会いたかったじゃ、ダメ?」
に「タマさん、何か話したいことがあったんでしょう?」
に「僕に聞いて欲しいことなのか、聞きたいことなのか、わかんないけど」
猫「…(笑)鋭いねぇ(苦笑)
だから、ちょっとお話したかったんだ」
猫「あたしの世界で、(あたしが)観察者のようなことをしているように、
きょんちゃんの世界では、にゃん丸くんが観察者だよね」
に「うん、…たぶん。みなはらさんは、僕にそれをやらせるために創ってくれたんだよね…」
猫「まあ、そこまで深い事ではないんだろうけど(笑)」
猫「みなはらはさ、主役視点の語り手自身が、傍観者、観察者という感じでお話を書くのに、
その語り手の観察者としての相方を置きたがるみたいなんだね(笑)」
猫「まあでも、にゃん丸ちゃんはたまたま、そうしただけだよ。
そこににゃん丸ちゃんがいたから。
まずは、きょんちゃんに可愛い相方を作りたかっただけね(微笑)」
猫「ごめんね。あたしはただ、そのあたりに聡いにゃん丸ちゃんとおしゃべりしたいだけだったんだ(笑)」
に「うん…。わかった、です」
-◇-
猫「それでね、
にゃん丸ちゃんと話したかったのは、にゃん丸ちゃん、きょんちゃんの世界の話だよ」
猫「二人の世界って、サイバーパンクの世界だよね。
サイバーパンクって知ってる?」
に「うん。きょんちゃんと一緒にネットのライブラリで、『ブレードランナー』や『マトリックス』、『ターミネーター』とか観ましたけど…」
猫「『ターミネーター』はちょっと違うかな〜。
でもあんな感じだね。」
猫「バビロンの街。みなはらにはまだ手をつける力量がないからやっていないけど、
あの街はサイバーパンク世界だろうね」
猫「にゃん丸くんとしたかったのはサイバーパンク談議(笑)
あたし、麻城センセの『特捜司法官S-A』読んでおもしろかったから、誰かと話したかったんだよね(笑)」
猫「にゃん丸くんは『S-A』読んだ?」
に「ううん…。いいえ、読んでない。別のお話…、サイバーパンクなのかな?
『パーミリオン(1/1000000)のネコ』ってシリーズの、『殺戮のための超絶技巧』と『タンブーラの人形使い』。あの本のデータは見た。です。
あれはバビロンでも起きそうなお話だったよ。でしたね」
猫「あ〜、敬語いいから(苦笑)
にゃん丸ちゃん、渋いお話読んでるね〜(笑)
竹本健二さんのあのお話は、みなはらの考えた、あたしの能力設定の大元だね(苦笑)」
猫「みなはらは竹本さんの作品は思い入れが強いみたいで、あの人のクセのあるミステリーにも注目してたんだよね(笑)
同じ時期に読んでたトニー・ヒラーマン、アローン・エルキンズ、綾辻行人、島田荘司なんかよりも気になるみたい。
エルキンズ氏、綾辻さん、島田センセの方が面白いのにね(笑)」
猫「竹本さんのお話は、あのネコという名の女性を主人公にしたSFなんだけどね。
あれにしても、他の何作もあるミステリーにしても、ちょっと独特の視点で書いているから、読者を選ぶかなぁ。成年向けな描写もあったりするし(苦笑)
きょんちゃんには合わなそうかな。見たの、にゃん丸くんだけなんだよね?」
に「うん。きょんちゃんは、好きではなさそう。
きょんちゃんは、しあわせな話が好き」
猫「うんうん。あたしも知ってる。あの子はやさしいからね。
普段もあまり怒らないでしょ(笑)」
に「叱られたことはあるけど、きょんちゃんは怒らないよね。
ぱいろんにぃとはケンカするのに…。ちょっとずるい」
猫「やきもちやく、にゃん丸ちゃんも可愛い♪(笑)
白竜は(きょんちゃんの)兄貴分だからね。きょんちゃんはにゃん丸ちゃんのおねえちゃんだし(笑)」
に「うん…。」
猫「だいじょうぶ。今は、にゃん丸ちゃんのきょんちゃんだから(微笑)」
に「…ん、うん(笑)」
-◇-
猫「にゃん丸ちゃんたち、普段は何してるの?」
に「んと、きょんちゃんがしてる、神社の管理を手伝ってます…、手伝ってる(笑)
社内の掃除とか、日々の祈祷の準備とか。あとは菜園の手入れかな」
に「食べるだけなら、宇宙港の食材生産設備も使えるけど、
きょんちゃんは、自然の食べ物を育てるのが好きだから」
猫「そうだね〜。まだがんばってたんだ(微笑)
稲荷ちゃんからいろいろ教わってたから、引き継いだ菜園を管理していると思ってたけど」
猫「じゃあご飯はきょんちゃんの手料理?(笑)」
に「ううん。分担して作ってる。
前は簡単な料理しか作れなかったけど、
今はきょんちゃんに負けないくらい出来るようになったよ♪」
に「だからね、僕一人でもご飯は作れると思う。
でもね、きょんちゃんご飯作るの好きだから。一緒に作るの手伝うんだ。
僕はきょんちゃんのごはんを食べるのが好き♪たくさん食べても太らないし(笑)」
猫「あ〜。永遠の成長期だね〜(笑)泣くひとがたくさん居そう(苦笑)」
に「えっ!?」
猫「甘くて酸っぱい胸いっぱい(笑)
お腹いっぱい、でも太らない(大笑)」
に「きょんちゃんのご飯すっぱくないよ!美味しいよ!?」
猫「(笑)」
猫「二人とも大好き♪」
-◇-
猫「あ〜。サイバーパンクの話だったよ(笑)
他は?読んだの何かあるかな?漫画とかアニメでもいいよ(笑)」
に「マンガはライブラリで、『銃夢』と『攻殻機動隊』見たけど、攻殻の方はちょっと(苦笑)」
猫「(笑)」
猫「青年漫画だからね〜(苦笑)」
に「ちゃんと年はとってるよ!僕、年齢は大人だから」
猫「見た目は子ども、頭脳は大人ってね(笑)きょんちゃん、にゃん丸ちゃんは永遠の美少年だから♪」
に「大人!」
猫「うんうん♪わかってる」
猫「にゃん丸ちゃんは人間だけど、ちょっと特別だから、まあともかく。
あたしらあやかしは、外見に引きずられる事もあるからね(笑)」
猫「あたしなんて、時間の繰り返しや寄り道があったから、生まれてからの実経過時間なら3000年近いはず、いや、もっとかな?
でも、今でも魅力的なおねーさん(笑)お母さんだけどね(苦笑)」
に「タマさん、えーと…」
猫「内緒だよ〜(今さらだけど)。
まああやかしは、年をとらないっていうこと(笑)」
猫「あ〜、ごめん、まただ。
あたし、アニメのサイバーパンクのこと聞いてたんだよね(笑)」
に「うんっ(笑)
えーと、アニメは『攻殻機動隊』のお話と、『サイレントメビウス』って見たんです」
猫「うんうん♪
いいねぇ、話題が弾みそう(笑)
あたしも、あのふたつ好きだよ♪特に劇場版、最高!!」
に「ねえタマさん。僕たちの世界ってサイバーパンクなの?」
猫「ん〜、(きょんちゃんの世界は)厳密にはファンタジーかなぁ(笑)
サイバーパンクと言えば、サイバーパンクなんだよね。
あやかし+サイバーパンク(苦笑)」
猫「あたしたちの世界が、あやかし+現代風(電脳、ロボット要素あり)の世界で、やっぱりファンタジーであるっていう感じだよね〜(笑)」
猫「だから、さっきの『サイレントメビウス』はファンタジーかな?(笑)元ネタは『ブレードランナー』。ディックの原作、『アンドロイドは電気羊の夢をみるか』。『ニューロマンサー』と並ぶ、代表作のサイバーパンクが元だね。メビウスはサイバーパンクに妖魔や魔法、etc.etc.の複合世界ファンタジー。
あたしたちもあっちもファンタジー世界、おとぎばなしの住人だよね〜」
猫「サイバーパンクってのは、近未来の退廃的世界って、人は言っていたりするみたいだから、
救いの無い未来世界って点だと、あたしたちのバビロンはまさにそうだね」
猫「ただ、きょんちゃんのあの世界のあやかしや魔法、神さまなんてもの。ああいう科学考証で説明できない事柄は、サイバーパンク、SFって括りには入らないから。
あえて言うならスペースオペラだけど、宇宙の話はほとんど出ないしね(苦笑)
まあ、だからファンタジー(笑)」
猫「でもさぁ、にゃん丸ちゃん、『サイレントメビウス』は良い線いってる。
あの街のこととか調べるつもりだったのかな?」
に「うん。電脳世界は完全に電脳市民の世界だから。
閉鎖環境の、この宇宙港みたいなとこでないと、あいつらに見つかるから」
に「僕はプレイヤーじゃないから、仕方ない。
電脳市民はいつだって退屈していて、退屈を紛らわす娯楽を求めているから」
猫「気をつけなね。
あいつらはどこからでもくるから」
猫「(宇宙港への)回線のほとんどは、物理的に切断してあるし、
唯一生きてる、ここへの回線は偽装や非認知化してあるって、うちの電脳神どもが言ってた」
猫「(ここへの)最終線はかなりえげつないトラップやガードを仕掛けたって聞いてるけど、
気をつけるのに越したことないから」
に「うん、わかったです。気をつける」
猫「最後の最後は白竜頼って、竜神に連絡つけて。
白竜への直通回線はきょんちゃんも知っているから」
に「うん。
…タマさん。僕、(危ないこと)やめた方が良いのかな?」
に「きょんちゃんと、ここで静かに暮らしていれば、大丈夫なのかな?」
猫「…」
猫「わからないんだよ、正直なところ。
あたしたちが出かけるとき、できる限りの対策はしたつもり。
でもね、運命も神様も皮肉なヤツらで、決して思い通りには進んでくれない。だから面白いとも言えるんだけど(苦笑)」
猫「世界は理不尽で出来ている。そう言ったのは稲荷ちゃんだったかな。
それはにゃん丸ちゃんも知っているはずだよね(寂笑)
でもそれって、何もせず、目をつぶってお祈りしてたって解決しないことなんだよね。」
猫「神さまなんて頼らず、やることをやってみて初めて、神さまが振り向く。そんなこともある(苦笑)
神さまなんてそんな相手。おおよそ役には立たないね(笑)でもやらなきゃね、何も始まらない」
猫「だからさ、思ったようにすればいい。きょんちゃんと相談しながら決めて」
に「うん…。うん、わかった!」
猫「よしよし、いい子いい子(微笑)」
に「僕やっぱり抱きつかれるんですね(苦笑)」
猫「まっ、良いから良いから(笑)」
-◇-
猫「にゃん丸ちゃん、
たぶん、みなはらにはね、にゃん丸ちゃんをきょんちゃんの弟子として修行させたり、
きょんちゃんの契約主としてお話を広げようという考えが、漠然とあるんだろうね(笑)」
猫「きょんちゃんは社の守だから、おいそれと遠出できないからさ。力も衰えるし。
だからにゃん丸ちゃんが(きょんちゃんの)手を引き、手を引かれて、
二人して世界を見に出かけることでも考えているんじゃないかな?」
に「タマさん。
ぱいろんにぃは、なんできょんちゃんを置いて出て行ったの?」
に「にぃが(きょんちゃんの)契約主になって、きょんちゃんを連れ出すことだって出来たんでしょう?」
猫「そうかぁ。
にゃん丸ちゃん、白竜から聞いてない?
なら、あたしからは言えないかなぁ(笑)」
猫「白竜のやつに、直接聞いてみなね(微笑)」
猫「さあて、きょんちゃん、にゃん丸ちゃんたちの世界は広がってゆくのか?」
猫「それはみなはら次第(笑)」
猫「あたしはエタる方に賭けるかな」
に「タマさん。じゃあ僕はきょんちゃんとの旅が最後まで進むことに賭けるね」
猫「(笑)」
猫「どうなるかねぇ(笑)
あたしが負けること、楽しみにしてるよ♪」