33 レベル上げの成果
時間ちょっと飛びます。おさらい&説明回。
次回更新 2019/08/04 20時
しばらくは3日おきの更新になります。
スクロール販売から1週間。あれだけ色々あったマギラトラも特にイベントはなく、穏やかな日常だった。
とはいえ何もしていなかったわけじゃない。私はこの期間で消耗品を作ってフリマで売ったり、クリスに教えを乞うたり、<鏡魔術>を進化させるためにPLvを上げたりしていた。他にもグレンの2週間にわたる休暇が終わって彼のログイン時間が大きく減ったので、いつもの4人で行動する事も少なくなった。皆それぞれやりたいことをやっているみたいだ。
私の周辺だとこんな感じだったけど、ゲーム内では東のレンヴァイツに続いて南の森を縦断する街道沿いに3つ目の街「ドライア」が見つかった。西と北はまだだけど、西のエリアボスに関してはもうそろそろ討伐出来そうだ、と双剣使いのイザムと波長のカナデが掲示板で息巻いていた。
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<マリカード> ヒューマン ♀ Lv32
職業:鏡の魔女
▼装備
<SR>聖銀の鈴の杖
<HR>見習い魔女の帽子
<R> 白いワンピース
<HR>ポーション用シザーケース
<R> 洒落たサンダル
<-->古い心の首飾り
▽有効スキル
▽武術系スキル
杖術 Lv12
▽魔法系スキル
<鏡魔術> 水魔術 Lv28 精霊術 Lv16 <光魔道> 光魔術 Lv4
▽複合魔法
<水鏡魔法> <光学魔法>
▽生産系スキル
解体 Lv29 裁縫 Lv16 錬金 Lv17 採取 Lv7
▽特殊生産系スキル
<魔述> <紋章術(生産)>
▽便利系スキル
察知 Lv17 鑑定 Lv24 ミニマップ表示 Lv16 暗視 Lv7
▽パッシブスキル
魔攻上昇 Lv16 物防上昇 Lv16 魔防上昇 Lv14 器用上昇 Lv15
敏捷上昇 Lv15 物攻上昇 Lv10
▽特殊パッシブスキル
魔力操作 Lv14
▽称号
【合鏡の邂逅】
【Dランク冒険者】
【悠久の魔女の弟子】
【魔女】
【悪魔を屠りしもの】
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ちなみにこんな感じに育った。SPは4桁あるものの、使い道がない。魔法系スキルの属性を片っ端から取得しようとしたところ、どうやら「自分で解放できる魔法の属性の数」には限りがあるようだ。
教えてくれたショーイチは「初めての転職の時にギルドの受付の人から聞いたんだけど...そういえばマリって別のとこで転職したんだっけ?聞かなかった?」なんて言っていた。ミラはそんな事教えてくれなかったけどね...
魔法系スキルで覚えられる属性は、職業のレベルに依存する。初期職業、いわゆる[見習い]だと1属性。1次職業だと2属性...と数が増えていくらしい。ただし例外もあるようで、種族固有のスキルとNPCから教えられたスキルに関してはこの数に含めないらしい。森人の<木魔術>とか、ミラから教えてもらった<鏡魔術>とか。ついでにクリス曰く「<精霊術>は魔法系であって魔法系でない」とのこと。よく分からないけど、そういう事みたい。
なので、水と光の2属性を覚えた私はさっさとPLvを上げて職業のレベルを上げないと、新しい属性の魔法を覚えることは出来ない。おかげさまで1週間のレベリングだった。まだ足りてないんだけど...
ここまでのレベリングで色々と出来ることが増えた。まず、ついに<武術系スキル>の<杖術>を覚えた。
今まではクロエやグレンが前衛でサポートしてくれてたから問題なかったんだけど、ソロでレベル上げを始めて気が付いた。私、近接戦何もできなくない?と。
▽杖術(初期スキル)
【打撃】【武術】
敵と戦うための戦闘術の初歩。その中でも「杖」に関わるもの。
Lv1 <杖撃> 杖による高威力打撃
Lv5 <構杖> 【構】杖を扱う構え【打撃】中上昇、それ以外を小低下
Lv10 <速杖> 素早く杖で殴る
Lv15 <連杖> 杖による連撃
そこで、慌てて初期スキルの<杖術>を獲得した。初心者でも非常にわかりやすい、棒を持って殴りつけるスキルだ。
<構杖>は、使用後の一定時間、杖を使った攻撃の威力が上がる構系の技能。他二つの<杖撃>と<速杖>は、普通に敵を高威力でぶん殴るだけ。気持ち<速杖>の方が素早く、更に敵を遠くに吹き飛ばしてたかな...?
Lv15で覚える<連杖>。まだ私は覚えていないけれど、発見済みの初期スキルについては掲示板でほぼ全てまとめられてるから知ってる。もうちょっとで覚えられそうだ。
▽光魔道(初期スキル)
【光】【魔法】
練習すれば誰でも扱える初級魔法。その中でも「光」に関わるもの。
Lv1 <光球> 【射出】光の球を射出する
Lv5 <瞬光> 【妨害】瞬間的な発光 目をつぶす
Lv10 <光壁> 【防御】薄く淡く光る壁を張る。
Lv15 <光剣> 【斬撃】光の剣を生み出し、目の前を斬りつける。
▽光魔術(1次スキル)
【光】【魔法】
魔道に比べて実用的になった魔法体系。その中でも「光」に関わるもの。
Lv1 <操光> 【操作】範囲内にある自分の生み出した光をある程度操る。
Lv5 ???
<光魔道>のSLvが最大まで上がり、新たに<光魔術>を覚えた。特筆すべきは<光剣>かな?使い勝手がすごくいい。
今までの私は、ぶっちゃけ近寄られたら負けだった。<武術系スキル>もなかったし、近距離で強い魔法もなかった。だから<鏡魔術>を使った搦め手で何とかしていたのだけど、この魔法を覚えたおかげですごく楽になった。何がいいって、切りつけた後の光の剣が消えちゃう前に<操光>で操れば再利用できちゃうところがやばい。光ってる剣が自分の周りを浮いてるのは安心感が違うよね!
▽光学魔法
【光】【鏡】【魔法】【複合】
光と鏡の力を掛け合わせるための懸け橋となる魔法。スキルレベルを持たず、特定条件で解放。
1.<光金> 【操作】光系魔法の光の形を変える。
2.???
<光魔術>を覚えたことで、<鏡魔術>との複合である<光学魔法>も覚えたみたいだ。名前は<光金>。水と鏡の複合魔法の<水鏡魔法>では<水銀>だったし、太陽系の惑星の名前からとってるのかな?
その効果は「光の形を変える」というもの。<操光>は自分の生み出した光をそのままの形で操ることが出来る。<光剣>の剣の部分を伸ばしたり出来なかった。水の方の<操水>なら形を変えられたんだけど...掲示板によると光と闇ではできないらしい。
それがこの<光学魔法>ならそれが思いのままだ。威力は引き延ばした分減るしMPもがっつり削られるから、使いどころがなさそうだけどね...いかんせん、<水銀>が使いやすすぎた。
<光魔術>を手に入れたことで、<魔述>で作り出せるコピースクロールのラインナップに【光】が追加された。
【水】、【精霊】に続く3つ目の商品ということもあって、【光】は結構売れた。少し前に話題になってた「初心者用ダンジョンの奥にある所持金をSPに変換する石碑」も今では冒険者ギルド前の噴水広場に設置されており、SP枯渇の不安が払拭されたのも後押ししたみたいだ。今ではそこそこの数のプレイヤーが光る剣を振り回すから、夜でも狩場は結構明るいらしい。
そんなこんなを思い返しながらも歩みを進め、最近私が入りびたっている狩場である「レンヴァイツの南の平原」に着いた。推奨PLvは30。レンヴァイツ付近では一番推奨レベルの高い地域だ。
同じ平原でも、比較的凹凸の少なくまっさらな緑の絨毯のようだった「アイネールの東の平原」とは大きく違い、抉れた地面や剥き出しのとがった岩がちらほら見えたり、地層が見えるような隆起があったりと、こちらはでこぼこしている。
出現するモンスターは風の魔法を使う馬「ウィンドホース」とか土の魔法を使うサイ「アースライノ」とか。こいつらは魔法で遠くから倒せる上に、相手の魔法は鏡で弾けるから楽でいいんだけど。たまに見かける黄色い狼の群れ「オーカーウルフ」はソロだと厳しい...っていうか何回も集団に集られて噛み殺されたから、見かけたら逃げ安定。
考えているうちに目の前に「ウィンドホース」を発見。さぁ、今日もレベル上げの時間が始まる...
2019/08/08 21時
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