走る電信柱と戌年(いぬどし)
山下家に電化製品の修理などお世話になっているご近所の電器屋さんが来ました
電気屋さん
山下さんちのテレビはそろそろ変え時ですね
山下家の御主人
えっ 今のテレビ使えないのか?
電気屋さん
山下さんちのテレビは25年も使用しましたから
ご親切な素晴らしいご意見とテレビのパンフレットを持って山下家を訪れました
テレビのパンフレットは山下家のご主人がいつも使っている机に置いてありました
それをたまたま発見しました
小町ママ
テレビ?ふ〜んテレビを作っているメーカーのいんぼうね
パンフレットをポイっとゴミ箱に捨てました
山下家の御主人
おいおい・・
小町ママ
私なんか何年もテレビなんて見たことないわ!今のテレビもお捨てになったら
思っても見なかった小町ママの意見を山下家の娘が聞いていました
山下家の娘
えつ〜・
一言発したきり少しずつ口がとんがっていきました
山下家のご主人
あなたは本を読むのが好きだから本を読むチャンスと時間が増える
山下家の娘
でも でも でも
山下家の御主人
低俗な放送番組をみないで済むのは・素晴らしい
ことさらテレビの無い事の素晴らしさを強調しました
小町ママ
かしこい娘は低俗な番組なんか見ないものよ
山下家の娘
私は学校で勉強できるほうよ
小町ママ
私はいつも一番だったわ
山下家の娘
一番
小町ママ
私はテレビなんか見ないもの新聞は二種類毎日読んでいるのよ!賢くなるコツよ
あわてず さわがず説得に手を貸しました
小町ママ
かしこくなりたければ私を見習いなさい
少々きつく小町ママは娘に言いました
山下家の娘う う う うん
結論が出ました
アナログテレビを残すことになりました
新しいテレビのパンフレットをお持ち頂いたご近所の電気屋さんに感謝する事としました
山下家のご主人は言いました
便利な世の中になったことは否定しない今後もより便利になるその恩恵にもありつけるだろう
はたして人間にとって便利になるが素晴らしいことなのか?考えました
山下家の御主人
古き良き時代があったよなあ
昔を思い出しました
山下家の御主人
そうだ葵のママは元気にしてる
小町ママに聞いてきました
小町ママ
葵の婆さん!よく飲んでよく食べて相変わらずね
山下家の御主人
そうか 昔から元気よく啖呵を切ってた 覚えてる
小町ママ
何をよ
山下家の御主人
ほら昔店にいたお客に出てお行いき!二度と来るんじゃないよ
そう言われて帰りかけたお客に言いました
忘れものだよ!おカネを払ってから出て行くんだよお
迫力でお客は何もいえずに顔面蒼白でおカネを払ってお帰り頂いたのを見ました
小町ママ
あんただって人のこと言えないわよ
山下家の御主人
なにか あったかな
小町ママ
私のお店で大立ち回りを演じたことお忘れじゃないでしょうね
そう言われました
山下家の御主人
うう 昔のことだから・
小町ママ
昔はあなたもとっても元気だったのよ
山下家のご主人が葵のママと知り合いなのは小町ママと一緒に飲んで歩いている時に面白い店があると立ち寄ったのが始まりでした
林檎の歌も葵のママの紹介で現在の場所に開きました
小町ママ
でも葵の婆さんも今はそんな迫力無いわよ一度顔を見せてあげたら
山下家の御主人
でも酒やめたし
小町ママ
葵のママも歳だし・
山下家の御主人
うん そうだね
小町ママ
でもあなたは子供みたいな所があるからね別に烏龍茶でも飲めば
山下家の御主
うん!小町ママの店も一度顔を出さなくっちゃな!ところでブルーバードの3Sはどうした
小町ママ
ものすごく古い話ね〜何年前の話をしね 25年ぐらい前よ
山下家の御主人
もうそんなになるんだなあ
いい車だったねと山下家のご主人の話を聞いた小町ママはブルーバード3Sのことを思い出しました
小町ママ
ブルーバードの3Sはね お店を引っ越してすぐに葵のママがいい車だねちょっと借りて良いかしらって言って来たの
山下家の御主人
それで貸したわけだ
小町ママ
葵のママが乗って行ったの 3分もしないうちに歩いて帰って来たのよぉ
山下家の御主人
どこか 置いてきた
小町ママ
あれ!ママどうしたの?たずねたの
別にあわてるわけでもなく答えました
葵のママ
衝突したのよ
小町ママはおどろいてたずねました
小町ママ
葵のママ ケガはなかったの
葵のママ
車が大ケガしてるわ
小町ママ
どうしたの
葵のママ
電柱が走って来たのよ
ブルーバードSSSはそのままは解体屋に行きとなりました
そんなことがあって2〜3日後でした
葵のママ
悪かったね〜電信柱に小便かけておいたから
そう言って雷おこしを持ってきました
小町ママ
や〜だあ 電信柱に小便するの犬だけよ
葵のママ
わたしいぬ歳だけど
小町ママ
そう言って帰ったのよ
山下家の御主人
葵のママは戌年だったのか
小町ママは笑いました
小町ママ
しばらく前は申年だから木登りが上手いからおだてるんじゃないよって言ってたわ
山下家の御主人
葵のママは何年生まれ
小町ママ
最近は乙女座でうさぎ年なの!だって
二人は大笑いをしました
山下家の御主人
奥さんと一緒に小町ママのお店に出かけて行くよ
そして今の奥さんと結婚できたことをとても幸せそうでした
山下家の御主人
僕は運がいいんだ
小町ママ
若くて聡明な奥さんで言うことないわよ!でも何か忘れてやしませんこと!幸せ!の上に
山下家の御主人
う〜ん
小町ママ
悪の字!悪運が強いって言うの
幸せそうな山下家にあいも変わらず押しかけて楽しいひと時を過ごし手いる小町ママでした
小町ママは食事をご馳走になり まろやかだった まったりしてない 評論をします
最後には味に奥深さが無い等と料理評論家になって評論をして帰って来ました
しかしいつ小町ママが訪問しても暖たかく向かえいれてくれことに感謝していました
山下家の人々にいつも心の中で感謝し家族とは良いものだと思っています
言いたい放題を言って行く小町ママを山下家のご主人も奥さんも娘も大好きでした
化粧の乗りが悪いので美しさが際立たないと嘆いている林檎の歌の小町ママでした
おネエ通りは飲んで歌っておどって 女らしく男らしく したたかに 生きてます