美人とブスの3日間
葵に一人の茶髪の女性がたずねて来ました
茶髪の女性は可愛いというにはやや抵抗がありました
服装は超ミニスカートでした
シャツも洗って縮んだかのように短くなっています
超ミニスカートと縮んだシャツの露出した肌の間から下着のロゴが見えてました
葵のママ
私には恥ずかしくて着られそうもないわ
とても見ていられない葵のママが思わず両手で目をおおいました
茶髪の女性
どうか・しました?
たずねて来た茶髪の女性に不思議そうにたずねました
葵のママ
あなた 真っ赤な下着がみえて・
葵のママが言い終わらないうちに答えました
茶髪の女性
見せる下着です
葵のママは両手で目をふさいだままです
葵のママ
おおお・お~!
手をどけると下着を見せている女性の顔をチラっとみて下を向きました
葵のママ
私も 毛糸のズロース見せなくちゃいけないかねえ〜茜色よ
茶髪の女性にたずねました
茶髪の女性
毛糸のズロース?何ですか?
葵のママ
うさぎのアプリッケがしてあるの
茶髪の女性
はああ?
葵のママ
でもアプリッケは後ろ側だから・そうだ!ズロースを後ろ前にするわ!
茶髪の女性
ウサギ・アプリッケ・後ろ前・えっ〜なんですか?それ
茶髪の女性の質問に説明をすることは面倒なのでやめました
そして早く相談に乗ってやることにしました
茶髪の女性は最近の女の子と言う感じの女性でした
話してみると優しい女性でした
茶髪の女性は二十歳で結婚をして子供は二人いました
亭主がまったく働かずに生活も困ってました
茶髪の女性は実家に戻って居酒屋でアルバイトをしてました
子供は茶髪の女性の母親が面倒を見て生活していると話しました
女性の夫は子供の父親ながら女性の実家に居候をしていました
どうしても働く気が全く無いので困って離婚しようか?迷って居ました
友達の兄が歳を取った人に相談してみる方が良いと知恵をさずけてくれたということです
茶髪の女性
チョット待って化粧を直すわ
葵のママ
相談に来て話しの腰を折るのは礼儀を欠いているんだよお〜
冷静さを保ちながら注意をしました
葵のママ
歳を取った人ねぇ〜
歳を取った人と言われたにもかかわらず来たことに気分を害しました
茶髪の女性
葵のママの所に行くように友達の兄に紹介されてぇ
連絡も取らずに勝手に自分で決めて勝手な時間にたずねて来ました
しかも手土産も持たずに来ました
葵のママ
紹介者も知らないわ
茶髪の女性
でも アオイに行くようにって
葵のママ
ん・歳を取った人でしょ 私のことじゃないわね
茶髪の女性
ここは アオイでしょ
葵のママ
青いの間違えじゃないの
独り言のように言いました
茶髪の女性
でも カタカナで書いてくれたから
葵のママ
まあ 若いね・
葵のママは多少投げやりでした
せっかく来たからと思いなおしました
葵のママはインスタントコーヒーをわざわざアイスで入れてあげました
茶髪の女性
私!コーヒーは飲まない!
葵のママ
何か宗教でも?
ギュッと目を見て話しました
茶髪の女性
やだ神なんか信じてないもの〜見たこともないし
葵のママにふてぶてしく恐れ多いことを言いました
葵のママ
おお怖い・
つぶやきました
女性は平気な顔で早く相談に乗ってほしいという顔をしてました
葵のママ
おや!そうだったの
茶髪の女性にわざわざ入れたアイスコーヒーのカップを葵のママが手に持ちました
葵のママ
私がいただくね
グビ〜と一気に飲みました
葵のママ
ふうう〜っ最近のインスタントは美味しく出来ているわね!
一息入れました
茶髪の女性
あの〜忙しいですが
葵のママ
あんたはどうしたいの
女性に聞いてみたところすこし口をとんがらせてました
茶髪の女性
それを相談的っていうか聞きに
口はとんがったままの状態でした
葵のママまあ失礼な子だと思いながら女性に質問をしました
葵のママ
子供は女の子 それとも男の子?
茶髪の女性
男の子二人です
普通に答えました
葵のママ
男の子が生まれるのは女がスケベだからさ
茶髪の女性
えっ まさか的!
理解できない日本語で答えました
葵のママ
男がスケベだと女の子が生まれるのよ
教えるように答えました
茶髪の女性
女も男もスケベだったら どうなる的ですか?
得意な顔で質問をしました
葵のママはふてくされ気味に少し大声で言いました
葵のママ
両方生まれるのさ!
女性は黙って下を向いてしまいました
仕方が無いので葵のママは少しだけ考えるふりをしました
わざと的に間をおきました
そして徐にゆっくりと言いました
葵のママ
分かれることだねぇ〜
冷たく言いいました
下を向いていた女性が顔を上げました
まだ口をとんがらせたままです
茶髪の女性
それしかないんですね
葵のママ
あなたが子供を幸せに出来ることが前提よ
茶髪の女性
自分の実家に居ますから
独り言のように言いました
葵のママ
あなたは何が一番大事なの
茶髪の女性
ミュウミュウのバックね!
葵のママ
私のバッグはオーストリッチのバックにクロコダイルのハンドバック等など
茶髪の女性
?
葵のママ
そうだ!キリンのベルト ビクーニャのストールもあるの
茶髪の女性
えっ〜それはすごい物なんですかあ〜?
葵のママ
良い物を持っても似合わなければね
茶髪の女性
似合わないと持てないんですか?
葵のママ
似合わないのは人間が出来上がっていないって言うのよ
茶髪の女性
毎日持っているんですか?
何と言う質問だと思いました
葵のママ
高価な物を持って歩いて かよわい美しい女性が襲われたらどうするの
茶髪の女性
はあ~
葵のママ
それにね良い物を持つということは人に見せびらかすためじゃないのよ
茶髪の女性
えっ
葵のママ
自分の心が豊かになる事なの 優しくお知らせしておくわね
茶髪の女性
はあぁ〜・・
茶髪の女性は言葉が出ませんでした
葵のママ
大事なものって必ずあるはずよ
茶髪の女性
えっ!分からない
葵のママ
家族ね 子供 ご主人など・
茶髪の女性
大事って・・・
葵のママ
人間は一人で生きているんじゃないの
茶髪の女性
・・・・
葵のママ
家族 子供とご主人のことを考えてあげることから始めよう!
茶髪の女性は分かったのか?分からないのか?自分の話を始めました
茶髪の女性
結婚してから仕事もしないでパチンコばかりしている
葵のママ
へえ〜そうかい
あまり興味が無いのに茶髪の女性は相手の事はまったく関係なく話します
茶髪の女性
私は男運が悪くて・
まるで他人事のように言いました
葵のママ
眼が悪いのよお〜眼〜が!
いかにも面倒だと言うように答えました
茶髪の女性
私 左目が1,3で右目が1.5だけど・
眼は悪くないと答えました
葵のママ
男を観る眼だよぉ〜う
茶髪の女性
旦那を良く見たけどそんなに悪い顔はしてなかったけど
意味がよく分からないようです
葵のママ
色男金と力は無かりけり
茶髪の女性
やだ~色男だなんて
葵のママ
女も同じよ!美人は三日で飽きるブスは三日で慣れる
すると茶髪の女性
うそぉ!わっはははははははは!
歯茎まで出して大笑いをしている女性を眺めてました
葵のママ
あんたは長生きするわ
茶髪の女性
長生き出来るんですか?
葵のママ
美人薄命・長生きはできないね 美人だから
上品に笑いました
葵のママ
エイッ エイッ〜ハッ
突然 大声と共に右手で十字を切りました