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お公家さんと家格

ふさちゃんは父の形見の品を整理しながら思いました


やや高価な物 たいへん高価な物等があるのではないかと期待に胸躍(おど)らせてました


ふさちゃん自身も少しずつ古い物や骨董品らしき物を買い足してました


目利めききだと思っていたふさちゃんも大体というよりほとんどは(だま)されました


にも関わらず骨董の趣味に入っていきます


いくら部屋の中を片付けてもそろそろ置く場所が無くなってきました


どこかに少し売って片付けようと考えて葵のママに相談をしました


ふさちゃんが集めた物を見ました


葵のママ

ガラクタだね〜捨てる時は金がかかるのよ分かっているの?


ふさちゃん

ママ分るの?


葵のママ

誰が見てもガラクタはわかるわね


骨董品に近い葵のママがふさちゃんに言いました


父親が集めた物は鑑定かんていしてもらおうと考えてました


それについてはあまり積極的に行動を起こそうと思っているわけではありません


父が収集した物がガラクタだったら・なるべく考えないことにしてました


ふさちゃんの母親は父親に先立つこと七年前に亡くなりました


葵のママ

父親がご苦労をかけなさったんだね


ふさちゃんに強烈な一言をいいました


ふさちゃん

そうね 道楽の強い父親だったわね


葵のママ

男があまり苦労をかけると女は早くかくれるのよ!


ふさちゃん

そうなのね


葵のママ

その時になって男は女の偉大さがやっと分かるものよ


ふさちゃん

後の祭り よく言ったものね


葵のママ

男は元々馬鹿だから気がついたときはもう遅いのよ!


素晴らしい意見でした


葵のママ

熟年離婚などと男が定年退職するのを待って離婚されたりするの


そして結婚をしない女性も増えて女も口説けない男が多くなったとなげきました


葵のママ

お嫁さんもお金もそのうち天から降ってくるとでも思っているのかしら?


ふさちゃん

あら お金は天からって来ると思っていたわ


葵のママ

私のようないい人のところには天から降ってくると思うわ


ふさちゃん

降って来たら教えてね でも結婚しない女性も増えたわね


葵のママ

女性も一人で生きていける時代は素晴らしいことだと思うけどむなしい時代ねえ


ふてぶてしい顔で言いました


ふさちゃんが地方を転々としていた時 京都のお店で一人の男性と出会いました


男性はふさちゃんの勤めているお店に来たお客でした


男性は名前を若宮と名乗りました


雰囲気がほかの人と違うのに気がついたのですがなんなのか分かりませんでした


おっとりとしていて急ぐ様な所もなくのんびりして居る人位にしか思いませんでした


何回かお店に来て親しく話をするようになりました


昔話の中におっとりしている男の家系の話が出て先祖はお公家さんだと聞きました


ふさちゃんは過去の苦い経験を思い出しました


ふさちゃん

むかむかっ〜〜〜


それからしばらくの間は話が出来ませんでした


それでも若宮氏はそんなことにはかまう様子もなく度々お店に来ました


ふさちゃんが話をしないので若宮氏も話をしません


ふさちゃんは気まずい思いをしてました


若宮氏は17年物のバランタインに氷入れて静かに飲んでました


お店にとっては上客の部類に入ってました


しかし双方で気になりだしてまた話をするようになりました


ふさちゃんは家格の話と亡くなった彼女の話をしました


若宮氏

若宮氏は家系と言うのは仕方がない生まれたくて今の家に生まれてきた訳ではない


ふさちゃん

でも 生まれ育ちとか格式だとか言うでしょ


若宮氏

家の格だけでは生きていけない


ふさちゃん

一流会社におつとめできるとか あるんでしょ


若宮氏

両親に大企業で専務をしている人の娘と結婚してその会社で働くように言われた


ふさちゃん

そうすれば一生安泰よ


若宮氏

そしたら自分はどうなる 自分自身の考えは無くなってしまう


ふさちゃん

自分で考えたの


若宮氏

自分の意思で中堅の損害保険会社で働くことを決めた


はき出すように話しました

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