おネエ通りのうた

消えたメロンと入院

リリーさんは落ち着いて普通のおネエでした

若い割にしっかり者です

あんこさんが冬の寒い日一人で銀座にお買い物に行った時突然腹痛におそわれました

冷や汗が出て歩く事も出来なくなりました

急いでタクシーに乗ると明石町の聖路加国際病院の救急に行きました

先生

検査のため入院してください

言われたあんこさんはリリーさんに息（いき）絶（た）え絶（だ）えで連絡をしました

リリーさんは銀座の千疋屋（せんびきや）に行ってお見舞いのメロンを大急ぎで買いました

お店に戻って 銀座の千疋屋で買ったメロンを泣きながら大きなスプーンで食べました

その後あんこさんは三週間も便秘だった事が分かりました

先生

野菜を食べなさい野菜を！

お医者さんにくどくど言われました

リリーさん

草食系になりなさいよ

あんこさん

私はあんこ系なの

りりーさん

体系のこと言ってるんじゃないのよ

あんこさん

いやだ　おほめにならないで

りりーさん

そうね　ステキな体系だわ　ふう～

相変わらずあんこ玉とたこもなかときんつばを食べるのを止められないあんこさんでした

少しお姉さんで落ち着いているリリーさんはその事はことを良く覚えてません

銀座の千疋屋でメロンを買った事までは覚えています

メロンは食べていないと言いました

リリーさん

千疋屋のメロンはどこに消えてしまったの

不思議だと考えていました　

お姉さん格のリリーさんもあわてん坊ぶりがおネエ通りにばれました

千疋屋のメロンを誰が食べたかなどというお下品な話は知らん振りです

葵のママとかほる子のママと小町ママとすずらんのママは見ました

リリーさんがお店のドアを開け広げて千疋屋のメロンを泣きながら食べてました