名付け親とイケメン
ペガサスのママも去年より平べったい顔になった兄嫁に負けました
ストレスが残ってました
おネエ通りに戻ればこっちのものです
早速お店に置いて帰るバルサンですぐにゴキブリ退治をお店の中で始めました
葵のママとかほる子の善なる心のママが大騒ぎをしました
ペガサスのでしゃばりのゴキブリが団体で来た!
大声でふれ回ってました
おネエ通りではいつもの出来事でした
ペガサスから来たアメリカンゴキブリは2~3日でペガサスに帰ることは分ってました
葵のママはペガサスのママのシッポはアライグマだと自信を持ってました
オリーブのお店はすずらんのお店に向かって左となりです
右隣はカタカナでリリアンという若い二人のおネエが開いたお店がありました
開店する五ヶ月前はロマンというお店でした
ロマンのママは葵のママの次ぐらいに歳を重ねてました
歳を重ねたママはある日突然体調をくずしてお店を閉めました
若い二人のおネエが居抜きで買い取りそのまま始めたお店です
開店すると占い好きなかほる子がお店に来ました
リリーさんが良く見るとかほる子は手に塩と日本酒を持ってました
いきなり!持ってきた日本酒をお店の中と外にていねいにまき散らかしました
縁起が悪いからと呪文を唱えました
かほる子
ケセマケセマ ジドウ モーカリマ〜
終わると若い二人に真剣な顔で言いました
かほる子
毎日 無地の小さな器に塩を山の形に盛って入り口に置くのよ!
若い二人は親切に教えて頂いたので今でも言われたとおり素直に実行してます
リリーさんとあんこさんという二人のおネエがお店の名前の事で少しだけもめてました
それを知った葵のママが仲裁に出て来て来ました
葵のママ
あんこさんはアンちゃんだからリリーさんはそのままでね!
歳が上のリリーさんの名前を上にしました
葵のママ
リリーとアンでリリアンなの!
勝手に命名しました
二人のおネエは喜んでました
リリーさん
リリアン 素敵な名前ね!葵のママありがとう
あんこさんもお礼を言いました
お店の名前が素敵だと二人はとても気に入っている様子でした
葵のママもお店に来るたびに素敵な名前だと言います
葵のママ
あたいも呆けちゃ居ないわね どうしてリリアンと!名前付けたの?
気に入っていることだけは覚えてました
お店の名前をリリアンにしたのか忘れて思い出しませんでした
リリーさんとあんこさんはお店からバスで15分の2Kのマンションに二人で住んでました
とても仲良しでいつも二人で一緒にお店に出勤をして来ます
二人が乗り合わせるバスに男が二人毎日同じ時間に乗り合わせてました
リリーさんもあんこさんも三十歳位の色白でスラーとしたイケメンの男を気に入ってました
あんこさん
今日はジーと見つめられたの
リリーさん
違うわよ私の方を見ていたの!
あんこさん
んんん 違う 見ていたのは私の方よ目が合ったもの
リリーさん
そおぅでもあんちゃん おでこのお化粧がはげているわよ
あんこさん
うそ〜いやだ 大変だ!見られたかしら
あんこさんは急いでトイレに行って化粧を直してきました
あんこさん
いつもの美しさにもどったかしら
リリーさん
美しいあんちゃんにはもう一人の連れの男がお似合よ
あんこさん
冗談止めてよ!
リリーさん
どうして?
あんこさん
だって耳がすごく大きいのよ 絶対に!内緒話 出来ないわよ〜
リリーさん
大丈夫よ!大きい耳ほど聞こえないのよ!
あんこさん!
でも子供があんなに大きな耳だったら可愛そうだわ
リリーさん
あんちゃんおネエは子供 出来ないから大丈夫よ
あんこさん
「そうね〜でも何となくおネエの悲劇よ 子供ほしいわ
二人とも
でもイケメンよね〜はああ〜
ため息をつきました