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裏メニューと神主

葵のお店に向かってかほる子お店その左隣がペガサスのお店です


でしゃばりのママが一人で切り盛りしているお店でした


働き者できれい好きなママです


お店もキレイにしてあるのでかなり古いお店もきれいに見えました


源氏名は自分で決めて星子と名前をつけてました


ペガサスのママ

星のお姫様さまと呼んで欲しいの


言って回ってました


おネエ通りではそうゆう話は聞かなかったことにしてます


ペガサスのお店も二階があってママは二階が住まいでした


顔に若いときに出来たにきびの後がありました


それを気にしてすごく厚化粧をしてお店にご出勤して来ました


小太りの普通のおじさんが化粧をして歩いているように見えました


化粧を落とすと全く普通のおじさんに変身出来ます


出身は甲府で農家の三男坊でした


上に兄が二人いて長男の名前が一郎で次男の名前は二郎でした


他に姉が一人と妹が一人何いずれも結婚して子供もいました


姉の名前が春子 妹の名前が秋子でした


姉は春三月生まれ妹の秋子は九月の終わりに生まれました


なずけ親は近くの神社の面倒めんどうぐさがり神主でした


でしゃばりのペガサスのママはゴキブリが大嫌いでバルサンでゴキブリ退治をしてました


バルサンをつけて店の中に置くとモウモウ煙がでました


ペガサスではバルサンを月に何回もお店を閉めて実行します


実行する度にかほる子のママと葵のママが大声でおネエ通り中にふれ回ってました


ペガサスのお店のでしゃばりのゴキブリが又でしゃばって来た!しかも団体で〜


三日ほどすると葵のお店からもかほる子のお店からもゴキブリは居なくなります


葵のママ

ゴキブリは団体でペガサスのお店に帰ったのよ!


薄茶色の1センチに満たないゴキブリはアメリカンゴキブリでした


葵のママ

黒い大きなゴキブリが昔から日本にいたの


ゴキブリのことも良く知っていました


ペガサスのママは毎年お盆になるとお店を閉めました


十日程甲府に里帰りをします


毎年決まった一張羅いっちょうらのダーバンスーツでした


スーツはグレーでした


ネクタイは同じダーバンの赤いストライプです


新宿駅発の特急スーパーあずさで甲府に向かいました


1時間30分でJR甲府駅に着きました


ペガサスのママはここ数年同じスケジュールで里帰りをしてました


ペガサスのママはターミナルホテル一階南側から川長という店に入りました


お座敷だけの老舗しにせのうなぎ屋です


川長の特選うなぎを食べに立ち寄ることはペガサスのママにとって行事の一つでした


特選うなぎとはその日に入荷した中の特別に肉厚の大きいうなぎの事でした


何しろ三匹ぐらいしか入らないので夏場は早めに来店するか予約しないと食べられません


今日のうなぎ川長は満席になっていました


合い席でお願いされた席に白髪の小奇麗なひんのよさそうな老婆が座ってました


今来たばかりでちょうど注文をするところでした


品のよさそうな老婆

いつものをお願い!


花柄の割烹着かっぽうぎをつけた女将(おかみ)もこころえている様子でした


女将

はい二段で


言って一度奥に引っ込みました


どこを見ても特選うなぎの張り紙がありません


戻ってきた花柄の割烹着を付けた女将にたずねました


ペガサスのママ

特選うなぎは?


割烹着を付けた女将は普通に答えました


女将

申し訳ありません今日は入荷しませんでした


ペガサスのママはメニューをみました


ペガサスのママ

蒲焼と白焼きの二段重ねをお願い


きもすい付きを注文しました

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