おネエ言葉とレズバー
葵のママがドレミファソラシドのお店を訪れた夜の事でした
あら〜葵のママじゃ!ありませんこと?
ペトロフのピアノ席で飲んでいた三人組の一人が声をかけてきました
葵のママ
おや!マー君ずいぶんとお久しぶりじゃないの
マー君
葵のママ こちらで!ご一緒にいかがかしら?
男はおネエ言葉で話しかけてきました
葵のママ
ごちそうさま!ルイ十三世をボトルでいただくわ
カウンターの中にいるカレンちゃんにわざと大きな声で言いました
カレンちゃん
え〜と ルイ十三世どこに置いてあったかな!
探し始めました
ピアノ席に座っておネエ言葉で声をかけてきた男を見るとレミママと話をしてました
ルイ十三世と聞くと声をかけたことも忘れているようでした
カレンちゃんはルイ十三世を探すことはやめました
レミママの元気な声が聞こえてきました
レミママ
レミーもう一発ね!
三人組の一人がオネエ言葉で答えます
マー君
ママ今日はもう帰るからいいわよ
葵のママに声を掛けてきた男でした
レミーマルタンのボトルのお替りは要らないと断って立ち上がって帰りかけていました
レミママ
あらっ!ゆっくりして行けば良いのに
鈴子ネエさんと夕子ネエさんは先に二人の男をドアまで見送りました
レミママが一番後ろを歩いていた葵のママに声を掛けた男の背中を押してお送り出しました
その後レミママは葵のママが座っている隣に来ました
レミママ
いやな奴よ ボトルは入れたの 男三人で舐めるようにイジイジ飲むの
葵のママ
「お酒はたくさん飲まないと楽しくないわ お金は沢山使わないと世の中を回らないの」
レミママ
鈴ちゃんと夕ちゃんと三人でガブガブ飲んでやったのよ
葵のママ
ボトル何十本飲んだの?
レミママ
ボトルが空いたら帰る ですって!帰りがけにママ今度楽しいお店ご案内お願いねって言うの
それを聞いた葵のママ
あの男は霞ヶ関の役人なのよ
レミママ
ケチなのよお〜おねえ言葉なんか使って!おネエづいちゃってるの
葵のママ
そうなのよ〜それにシッポがタヌキのシッポ あとの二人はポチのシッポよ
カレンちゃん
シッポを出したままお役所に行っているのかしら 厚化粧もしていけばいいのにね
レミママ
お役所なんてタヌキとキツネのシッポだらけよ
葵のママ
今度来たら厚化粧させて二丁目半のレズバーネネにご案内したらどうかしら
レミママもカレンちゃんも上品に大笑いをしました
突然真顔でレミママが言いました
いい考えだわ!でも私がレズッちゃったらどうしようかしら・・ほほほ
葵のママ
私はタチの方がいいわね!
夕子ネエさん
私もレズッちゃったらこまわるわ!ネコかしら いやん〜
葵のママ
夕子ネエさんは大丈夫だよぉ〜
夕子ネエさん
どうして?
葵のママ
レズは美しい人は嫌いだから夕子ネエさんは美しいから シッポはネコねぇ
聞いた夕子ネエさんは猫の手をして店の中を内またでニャーニャー歩き回ってました
葵のママ
わたしゃレズバーは失礼するわ!惚れられちゃ困るから
葵のママはコーヒーを飲んでぐっすり寝ましょと帰って行きました