(本来なら)プロローグ始まりそうだな
この幼女、そこそこ魔法が使えるようである。
限界値的には400程度か?応用派生含めればもうちょいあるかもしれんがその程度だろう。現状使えるのは10個程度であろうが。
さて、とりあえず周囲から自動で放出されてる魔力からどんな魔法を使えるのかを予想していると、いつの間にか軍隊のハジのところに置いておかれた。
めっちゃ視線が突き刺さる。久々すぎて若干つらい。人酔いしそうだわ。
「誰だお前?」
「とりあえず避難としてきた人」
「あっそ」
淡泊な軍人達である。一気に興味が冷めたようでその後は見向きもされずに着々と戦闘準備を進めていた。
俺が知っている軍隊と何が違うって、ライフルの代わりに杖を装備し、飛行機の代わりに謎の球体?っぽいものが浮いているという事だ。
ちょっと見てみると、どうやら空飛ぶ箒の派生形らしい。おお、今はあんなのになってるのか。
で、座っていると、もう目と鼻の先とも言える場所に、虫の大軍が押し寄せて来た。
ヒトよりも巨大な虫というのは本当に気持ちが悪い。
「おー気色わりぃなぁ」
とりあえず適当に創ったポテチ食いながら観戦しておく。介入するべき戦いでもなさそうだしな。
「うん。不味い」
虫共が死んでいく現場を見ながらポテチ食ってもおいしくはない。
戦場の様子はと言うと、魔力ビームの撃ってるだけの簡単なお仕事みたいである。
どうやら虫は魔法、と言うよりも遠距離攻撃手段を使えないようで、まるで鉄壁の城に攻め入る足軽部隊のように易々と壊滅していっている。
で、残りが10匹程度になった時、変化が起こった。
なんか時空が捻じ曲がり始めたのである。
「ヤバ気な雰囲気がするねぇ」
今度は酢だこを創って食っている。くっちゃくっちゃと言う音が無ければ最高の珍味なんだがなぁ。
「おー……コロニーか」
巨大な巣の登場である。中からは大量の虫たちが飛び出しており、軍隊の人数を容易に上回っている。
半径300mはあろうかという巨大な巣だが、問題は幾つもの巣が同時に出現し始めている、と言う事であろうか?
どうやら幼女は指揮官のようで、若干のフリーズの後撤退準備を始めている。
「マジか。ここで退くか。まぁそれも一つだな」
軍隊とは特攻して玉砕するモノではないのだからまぁ当たり前の判断であろう。まぁ問題点と挙げるとするならば、なんか小さいガキが見物しに来ているという事だ。
浜辺から少し離れた山の山頂で、この戦いを見ている10歳前後の男女4人組がいる。
「あぶねぇなぁ」
まぁ俺は何をするという訳でもなく酢だこをくっちゃくっちゃと噛んでいるのであった。
この後普通なら山頂にいる子供たちが一人くらい殺されてそこから逆襲劇が始まりそうな雰囲気ですね。




