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思春期高校生、神様の弟子になる。  作者: 千葉 京
1章 唐突な天界からの始まり
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9話 おつかい行きます

主も主人公と同じく長ーーい眠りについてたよ……。

 こんにちは皆さん、なんかとても眠っていたような長い時間意識が無いような気がしますが、現在僕は武器庫に一人で来てます。


 見た感じ某同人誌イベント会場レベルの広すぎる部屋に所狭しと置いてある棚やショーケースに多種多様な武器や中には武器に見えない指輪や高価そうな箱が置いてあるのですが、これからどうやって訓練用の武器を探せばいいのか……。


 というわけでティナリーゼさんが手助けに来るまで一旦さっき起こった事を整理しようと思う。



 ーーミアと別れてから10分後の廊下にてーー


 ミアの言われた通りに武器庫に向かうためティナリーゼに従い、迷路のような廊下を歩いてた志露賀は、後ろから何故かコソコソ付いてくる1人の天使がいる事に薄々気付きながらティナリーゼに話しかけた。


「ねぇ、ティナリーゼさん」

「はい、何ですか?」


 可愛く小首を傾けながらこちらを向くティナリーゼさん。


 あざと可愛い。


「後ろからついて来てる娘って知り合い?」

「えっ!?」


 突然言われた不審者の存在に驚くティナリーゼだが、その不審者を見てみると志露賀の言う通り本当に知り合いだった。


「あの、志露賀さん何であの娘はついて来てるんでしょうか?」

「いや、俺に聞かれてもなぁ……、なんか食堂出て曲がった辺りから付いてきてたよ」

「それもっと早く言って下さいよ!!!」


 ティナリーゼは思わず興奮した口調で突っ込むが、志露賀は元々いきなり現れた謎の人族という立場な訳で、他の天使から何をされるかわからない立場だった。

 一応ニシアに認められてるからと言っても、本来なら志露賀はいるはずのない存在なので、興味本位だったりと狙われる立場ということにもなる。

 色々と狙われるはずの立場なのだが本人はのれんに腕押しの状態だったりする。


 そんな事をしている内に、不審者もといティナリーゼの知り合いの天使が2人に徐々に近づいていた。


 ティナリーゼは少しため息を吐きつつ、怪しげな知り合いに話しかける事にした。


「でどうしてここにいるんですかカーミラちゃん?」

「だってティナちゃん今日一緒に朝ごはん食べる約束してたのに来なかったじゃん!」


 カーミラと呼ばれた怪しげな天使に尾行もとい、ついてきた理由を告げられたティナリーゼは途端にあっ、と思い出したような声をあげる。


「そういえばそうでした、ごめんなさい昨日からドタバタしていてすっかり忘れていました」

「ひどいよぉー、ティナちゃんよく場所とか間違えるとこあるけど、いつもちゃんと来るのに今日に限って全然来なかったんだもん、心配したんだよ!」


 横で突如始まったガールズトークに置いてかれた志露賀は、とりあえずカーミラと呼ばれている女の子を眺めていた。


 艶のある黒髪を少し下げた位置にしたサイドテールで、見ててどこか保護欲の様なものが出てくる小さめの女の子がずっとティナリーゼを指差し、プンプンという擬音がつきそうな感じで怒っている。


 なんか平和な光景だし、二人の仲を邪魔するのは悪いからちょっくら一人で行ってくるか。


 志露賀が勝手に空気を読んで去ってから10分が経とうとした時、ようやくガールズトークという名のお説教が終わり、カーミラがふと志露賀のいた方を見ると…………居ない。


「あれ?さっき居た人族は?」

「何言ってるんですか?ここにいるじゃ……」



 志露賀は何気に気配を消すのが上手かったのか、それともこの二人がどちらも抜けているのか、どちらにせよ志露賀探しが始まり出した時、当の本人は武器庫の前まで来ていた。


「迷わずに来れたのはラッキーだったな」


 こんな所で迷ったら曲がり角で……なんてベタな展開があるかもしれないが、それよりもヤバいのは変な事をして天使族の羽に備わってるという感覚共有で、即バレの公開処刑があるということが一番やばかった。


 ある意味ここは思春期真っ只中の俺には悪魔の罠地帯なんですが?


 ともかく長い道のりを一通りの武器を持って戻らなければならないと考えると、正直二人を待ったほうが良かったと思うが、武器を貰っている間に追いつくと考え、先に武器庫に入らせてもらうことにした。



 ーーと、こんな感じでティナリーゼさん達を置いていったんだけど、さてさてまずはこの中から探さないといけないのか。


「まずはある程度違う種類の武器を集めてみてから考えるか」


 思い立ったら即行動してみる志露賀。

 だが、現実はそう甘くない。


「待て、装飾が多くて武器なのか分からないのもあるし、なんだこれ誰かの指なのか?」


 そう、ここは神々が住む剣と魔法のある世界。志露賀が育った科学が発達した現代とは違い、正真正銘魔法などがあるのだ。

 しかも人族が住む人間界などではなく、この世界の創造神が住む天界。

 ただの武器庫といっても、いざ人間界に持っていけばそのどれもが国宝級を上回る性能のトンデモ武器だったりする。


 まあそんなことなど露知らず、志露賀はガサゴソと王宮の宝物庫管理人が見たら瞬時に卒倒してしまいそうな手つきで武器を探していた。


「ん?何これ?」


 ふと志露賀が気になったのは黒い日本刀のようなものだが、見るからに禍々しい感じといい一般的な日本刀の倍の大きさ。

 それこそ太刀といった方がいいだろう。


 明らかにこれヤバいよね?触ったら呪いとかありそうだし、てかなんでここにこんなもん置いてんだよ。ニシア様こわ。


「とりあえず、適当に集め終わったし行きますか」


 ーーその頃、ティナリーゼは。


「志露賀さーん?どこですか〜?」


 カーミラと別れ、すぐに探していたはずなのに何故か迷子であった。






扁桃炎で喉やられてるのですが、今のうちに書きだめしなければまた長い眠りが来てしまう!

頑張ります!

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