5話 やっと話が進み出す
予定遅れてすみません、昨日投稿しようとしたらデータ消えてしまって急いで書き直しました。
なので字数が少し減っちゃいました〜(泣)。
「ふむ、それでなぜ私が呼んだと思った?」
さっきと似たような質問をしたニシア様が手を顎に当て考えながらこちらを見る。
「それはやっぱ神様っぽいですし、ならなんか知ってそうだと思ったんですが」
ニシアの顔を伺いながら聞いたが反応が無いのをみて志露賀は少し落ち込んだ。
「残念ながら私は志露賀を呼んだ憶えはない、さっきだって突然志露賀が現れたからそやつに偵察させに行かせたのだ」
だからティナリーゼが来たのか、でもティナリーゼは何も知らなそうだったけどもしかして…
「とりあえずこの世界について教えよう」
「そこんところは是非とも聞かせて頂きたいです!」
「まずこの世界は大きく分けて3つある、神と天使族の住まう土地天界、人と亜人種の住まう人間界、魔王と悪魔が住まう魔界、そして天界は私が創った亜空間にあるから出るのも入るのも私がいないと出来ないはずなんだが…」
「まあそこはまずは置いときましょう」
私も力が弱ってきたかなと、少ししょんぼりとしているニシア様に話を促す。
「そうだな、人間界は一番広くて色々な亜人が暮らしている、国というものがあり5つの5大国が存在する、そして最後に魔界だ一番狭く人間界の東側の大陸を支配している、同族以外の全てを憎み襲ってくる悪魔達を統率する魔王というのがいるのだが、最近人間界に侵攻したら返り討ちに遭った魔王が何やらまた企んでいるらしい」
ニシア様がやれやれと頭をふる。
「ここまでで何か質問はあるか?」
「人間が返り討ちにしたってそんなに人間が強いんですか?」
「いやこれは勇者が来て返り討ちにしたんだ」
勇者とかいるんだな、そんな気はしてたけど。
「あと5大国って何ですか?」
「5大国とは、アルガフ王国、セリス神仰国、グラニスト評議国、ナリータ商業国家、ヤマト帝国だ、一つ一つ特色があって面白いのだがな今は戦争の真っ只中でな」
おいおいしっかりしろよ5大国、ていうか聞き逃せない単語が少しあったけど。
「ヤマト帝国のヤマトって俺と同郷の人ですか?」
「さすがに私もそこまで人間界の事は知らないんだ、シャリーナが外に出ようとするといつも止めにくるから」
「当たり前です!ニシア様がちょくちょく人間界に降りていたら神仰国がつけ上がったりと地上が混乱しますよ!」
「しかしなシャリーナ、やはり自分の目で確かめたいんだ」
わくわくした様な目で訴えかけたニシアだったが相手が悪かった。
「その話は後でゆっくりとしましょうか?」
顔を真っ青にして横に首を振るニシア様。
あれ?ニシア様って偉いんじゃないの?
「ところで、戦争中ってどういうことですか?」
「ああ、亜人は悪魔と思ってるセリス神皇国と亜人が多く暮らしているグラニスト評議国が戦争中なんだ、他の国は我関せずって感じだ」
やっぱあるんだ亜人差別、亜人いいのにな〜。
「あと勇者って何ですか?」
「勇者とは魔王に対する切り札だな、他の人族では太刀打ちが出来んから勇者というものを創り出した」
「誰が創ったのですか?」
「私だが?」
ニシア様がきょとんと小首を傾げて志露賀を見る。
いややっぱ神様だとは思ったけどあんたがやったんかい!
「そういえば、志露賀は結局いきなり転生したと言ったがそれを出来るのは私のようなものくらいだぞ、死んだ後に誰かと話さなかったか?」
「いや目が覚めたらここにいましたし、神様と会うのはニシア様が初めてだしなぁー、最初は身体が重いって感じたくらいですし転生したとも思ってなかったですね」
ニシア様がふむふむと考えて、目の色が何色かに変わりながらこちらを数秒間見つめてから、瞬きをすると元の深紅の色に戻った。
「志露賀よ、とりあえず今日からここで暮らせ」
えっ?ナンダッテ?
「いやいや、神様の所に長居はしない方がいいって思うんですよ」
「案ずるな部屋は違うからな」
「そういうことじゃなくてですね!」
「なに遊んで暮らせという事ではない、このまま人間界に下ろせばすぐに野垂れ死にそうだから鍛えてやろう」
志露賀の嫌な予感が働いた。
「そんなに不安ならそやつを志露賀の世話係につけてやろう」
「いやいや異性に世話係はちょっと恥ずかしくないですか?」
「と言っても天使族に男はいないから、あとは男勝りなミアをつけるしかないんだが…」
「ではティナリーゼさんで!」
即答だった。
ちょっと落ち込みましたが、次も近日中には上げると思います。
今回は遅れて本当にすみません。