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ご
「あの、そろそろ事務所に行こうと思うんです」
「そっか月歌は探偵になりたいんだったよね!」
「ひとまず、事件を起こしますか」
「よし、事件解決に――え?聞き間違い?」
触子は耳を疑った。
「んだ?」
「すみませんヤ●ザさん、なにか事件はありませんか?」
「あ、ちゃんと聴き込みするんだね」
触子は安心した。
「あー事件なあ……借金返さねーやつに夜逃げされたことだな」
「わかりました。私がなんとかします」
月歌が外へ出た後、何者かがヤ●●の事務所に火を放った。
「これは借金返さねー奴さんの仕業ですね」
「……」
「借金返さねー奴さんには良いことを提案しにいきます」
「ふーあぶなかったなあ。夜逃げサービスに感謝感激」
「こんにちは」
「うわあああなんだこのかわいい子」
「ヤ●ザさんの事務所が大変なことになりました」
「マジで!?」
「ですがあなたは借金を返さなかった事から、放火の犯人になります」
「なんだって!!」