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「そいつらやるから解放しろ」
強い魔力を持った男だったが、大した魔力のない男を二人生け贄として置いて触手から逃れた。
「帰りましょラウル」
――残念ながら作戦は失敗した。
「ごめん、逃がした」
「いえ、貴女が元に戻れないだけで私が困るわけではないですから。お気にならさないでください」
「どうしよう」
「なら最終手段として人間に転生するまで殺して差し上げましょうか?」
「ええ!?でも私、触手だから死ねないよ!?」
「チッ……死なない相手をいたぶるのはいけませんよね。私は無駄が嫌いなんです」
推測が外れてしまって、舌打ちなんて野蛮な真似をするとは私もまだまだです。