I 世界移動
今回から本編です。
叩かれるの怖いぃ……
とか言うけど正直覚悟してるのでどんどん指摘どうぞ!
世界移動
時間は午前8時17分。俺は目を覚ました。
いつもどおりの朝。特にすることもなくギルドに顔を出して適当に皆と話して過ごすだけの毎日。
のはずだった。
家に一緒に暮らしているフレイア、マルク、エリィ、ユイが呼んでも来ない。
メニューを出して探しても近くにいない。所在地不明となっている。
「どういうことだ……」
とりあえず俺は外に出る。ヴァイスシューンの街に行けば何かわかるかも知れないから。
「……は?」
外に出て俺は絶句した。いつもなら見慣れた風景、平原に森林、そういった綺麗な景色が見れるはずだった。
しかし実際出てみればそこにあったのは木、木しかない。
「何が起こっている?」
俺はメニューからチャットを呼び出した。
仲間に連絡をとってみようと思った。
{皆、聞こえるか?俺だ、レイヴだ。届いていたら返信してくれ。}
返事は来ない。それどころか<送信失敗>の文字が浮かぶ。
「は?なんでだよ」
俺はもう一度送信した。しかし何度やってもそこに浮かぶのは<送信失敗>の表記。
やっても無理だと察した俺はとりあえず森から出ることにした。ここが森であっていたならば。
とりあえず家から離れて帰ってこれなくなったら困るので家を異空間に収納した。これはこのメニューの機能の一つ『アイテムボックス』そのまんまである。
もう少し名前考えてもいいんじゃないかと思ったが文句を言っても仕方がない。
これの機能は自分の所有物、もしくは誰の所有物でもないもの、それと例外的に相手が許可した場合のみ、この空間に収納することができる。
容量は正確なところは分からないがほぼ無制限と考えてもいいと思う。いままで色んなものを色んな量しまってきたが、底が見えたことがない。
一応ソートや、分類分けのような機能もある。実に便利である。
アイテムボックスに家を収納し、俺は足を進めた。
何分か歩いた頃、俺は何かに遭遇した。隠しているわけじゃない、本当に知らない生き物なのだ。
見た目は虫っぽいが、蝶の羽のようなものが生えており、体はムカデっぽい。
「なんだこの生き物、虫でいいのか?」
俺はその場でムカデ蝶と名付けた。実に単純すぎる名前である。ネーミングセンス?いえ、知らない子ですね。
「威嚇してるのか?これ」
ムカデ蝶はキシシシシシシと謎の音を発していた。
多分威嚇だな、これ、うん。
「とりあえず適当に攻撃してみるか、もしかしたら強いかも知れないし、確認確認」
俺は軽い気持ちでとりあえず『ファイア』を使用した。これは炎系魔法のかなり下位の魔法である。
相手の強さを図るためにとりあえずでこの魔法を使ったのだが。
バシュゥン!
ムカデ蝶は蒸発した。
「え?弱くないか?ゴブリンでも今の攻撃は耐えるぞ?まさか……」
俺は嫌な予感がした。
敵が弱いのではなく、この世界で俺が強いでは…?という疑問が浮かんだのだ。
一応メニューを開いてステータスを確認してみる。
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レイヴ=シュルス(♂)
年齢:16 種族:人間
レベル:???
攻撃力:error
防御力:error
魔法攻撃力:error
魔法防御力:error
速度:error
魔力:0
スキル
魔力生成
無機物創造
有機物創造
生物使役
全魔法適性
全武器適性
全魔術適性
全呪術適性
全魔法無詠唱化
全魔術無詠唱化
全呪術無詠唱化
呪術代償不要
状態異常無効化
スキル強奪
顕現
降臨
召喚
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「……なんだこれ」
俺は思わず笑ってしまった。
「えっと、スキルの説明説明っと……」
魔力生成
普段は魔力が0となるが魔力を使う行動をする際に体内で魔力を生成することができる。実質魔力無限。
無機物創造
この世に存在する無機物を脳内でイメージし、作り出すことができる。
有機物創造
この世に存在する有機物を脳内でイメージし、作り出すことができる。
生物使役
対象と自分の間に一定以上の実力差がある場合対象を使役することができる。
全魔法適性
本来適正値が必要な魔法を使用することができる。
全武器適性
本来適正値が必要な武器を装備、使用することができる。
全魔術適性
本来適正値が必要な魔術を使用することができる。
全呪術適性
本来適正値が必要な呪術を使用することができる。
全魔法無詠唱化
詠唱が必要な魔法の詠唱をせずに発動することができる。
全魔術無詠唱化
詠唱が必要な魔術の詠唱をせずに発動することができる。
全呪術無詠唱化
詠唱が必要な魔術の詠唱をせずに発動することができる。
呪術代償不要
生贄など、何かしらの代償が必要な呪術を代償なしで発動することができる。
状態異常無効化
いかなる方法の状態異常を無効化する。
スキル強奪
対象を殺した際戦闘終了後に任意で対象のスキルを自分のスキルにすることができる。
顕現
神など本来姿を現さない存在を具現化することができる。
降臨
神など本来姿を現さない存在を自分の体に宿すことができる。
召喚
使役した生物を場所などを問わずに召喚できる。
「うん、チートだなこれ」
俺は思考を放棄した。
正直考えてもどうにもならないし、強いし、メリット多いし。
そんな単純な理由から俺は考えるのをやめた。
「さて、適当に近くの街でも探さないとなぁ」
俺は歩き出した。
次回はもう書けてるので確認して12/7に投稿致します。