レスキューロボ
博士
「うーん、うーん…」
井上
「博士、どうしたんですか?うんうんうなって」
博士
「おお、井上君。いいところにきた。ちょっと知恵を貸してくれんかの」
井上
「なんです?」
博士
「実は、消防署から依頼があっての。レスキュー用のロボを造ってくれと頼まれたんじゃ」
井上
「レスキュー用ロボ!?」
博士
「そうじゃ。人が行けない特殊な場所に行けるロボットを頼まれての」
井上
「すごいじゃないですか!!初めて、人の役に立ちそうなの造りますね」
博士
「初めてってなんじゃ、初めてって…」
井上
「……で、どこで悩んでるんです?」
博士
「見てもらえればわかるんじゃが」
博士は、手のひらサイズの消防車のおもちゃを差し出した。
博士
「これが、ワシが開発したレスキューロボじゃ」
井上
「へえ、かわいいですね」
博士
「てへ」
井上
「いや、博士じゃなくて…」
博士
「こいつは、どんな過酷な状況でも人命救助ができる優れものじゃ」
井上
「これだけ小さければ、瓦礫の下にも行けそうですしね」
博士
「そうじゃろ、そうじゃろ」
井上
「見た目が消防車なのも、怪我した人に、近くにレスキュー隊員がいるって安心させてあげるっていう効果がありそうですしね」
博士
「そうじゃろ、そうじゃろ」
井上
「博士にしては、ほんと、まともに役に立ちそうじゃないですか」
博士
「ひとこと多いんじゃよな、井上君は」
レスキューロボ
『そうだぜ、ひとこと多いぜ、井上くん』
井上
「うわ、しゃべった!!」
レスキューロボ
『そうさ。しゃべって安心させてやるのがオレの仕事さ』
井上
「しゃべるだけなの?」
レスキューロボ
『いやいやいや!!しゃべれるだけじゃないぜ!!なんと、変形までできちゃうんだ』
井上
「変形すんの!?」
博士
「いやあ、変形する車ってちょっと憧れるじゃん」
井上
「そういえば博士、トラン○フォーマーのDVD全部持ってますよね」
レスキューロボ
『ちぇーーーーんじ!!』
井上
「うわ!!いきなりでかい声出すなよ…」
ガション、ガション、ガギギ……
レスキューロボ
『あいてて……首がひっかかった…』
井上
「変形できてないし!!」
博士
「そうなんじゃ、こいつ、変形できないんじゃ」
井上
「もしかして、博士が悩んでたのってそこ!?」
博士
「うん、どうやってら、スムーズに変形できるかなあって」
井上
「いやいや、別に誰かと戦うわけじゃないし!!っていうか、レスキューに変形機能はいりません」
博士
「夢がないのぉ、井上君。まあ、そんなロボだけど、最大の弱点は火と水に弱いことかな」
井上
「最初にそこをクリアしときましょうよ!!」
外伝的な感じでやっちゃいました。やっちまったな、的な出来栄えですが。




