警察ロボット
博士
「井上くん!!ついに完成したぞい」
井上
「はあ、なんですか博士。またしょうもない発明品ですか」
博士
「ばかもん。今度の発明品は自信作じゃぞ!!」
井上
「はあ、そうですか。毎回言ってますよね、それ」
博士
「見たまえ!!これが警察ロボットのコップロボじゃ!!」
コップロボ
『コップロボです。よろしくお願いします』
井上
「名前がダサいです、博士」
博士
「名前などどうでもいいじゃろ。こいつがいると治安がもっとよくなるぞい」
井上
「ほんとですか~?」
博士
「なんじゃ、その疑うような声は。なら、井上くん、犯人役やってみたまえ。瞬時に捕まえるから」
井上
「……え、いや、ちょっと怖いんですけど」
博士
「大丈夫大丈夫。殺さないよう、安全設計されてるから」
井上
「……だ、大丈夫っすか?マジで」
博士
「大丈夫だって。井上くん、犯罪者のように逃げて見たまえ」
井上
「わかりました。わー、逃げろーーー」
博士
「コップロボよ、犯人が逃走するぞ。追いかけるんじゃ」
コップロボ
『かしこまりました』
ぷしゅー、がしょん…。
ぷしゅー、がしょん…。
ぷしゅー、がしょん…。
井上
「遅っ!!」
コップロボ
『犯人、見失いました』
井上
「視野狭すぎですよっ!!博士、全然使えないっすよ、こいつ」
博士
「ま、まあまあ。コップロボは繊細な機械だから、荒っぽいことには向いてないんじゃ」
井上
「いや、むしろそっちにロボット使ったほうがよくない?」
博士
「じゃがの、サポート役には最高じゃぞ。よくあるじゃろ。名刑事の脇にはいつも優れた相棒がいるって」
井上
「そうですけど。具体的に何をしてくれるんですか」
博士
「たとえば、わしが刑事になって井上くんをとりおさえたとする」
井上
「いて!!いててて!!」
博士
「コップロボ、手錠じゃ!!」
コップロボ
『かしこまりました』
…
……
………
博士
「コップロボ?」
コップロボ
『あ、すいません。ぼーっとしてました』
井上
「ぼーっとしてんなよ!!」
コップロボ
『で、なんでしたっけ?』
博士
「手錠じゃ手錠」
コップロボ
『あ、そうでした。えーと、手錠手錠…あわわわ、あれでもない、これでもない』
ぽいぽいぽい
井上
「お前はドラ○もんか!!」
コップロボ
『あ、ありました。たりらりったた~♪てじょお~~』
井上
「なんでドラ○もんが秘密道具出すみたいなノリで出してんの!?」
コップロボ
『これは輪っかと輪っかが鎖でつながれていて……』
井上
「道具の説明はいいよ、ドラ○もんじゃないんだから!!」
博士
「さあ、コップロボよ。早く犯人に手錠をかけるんじゃ」
井上
「博士も冷静ですよね」
コップロボ
『………どっち?』
博士
「犯人じゃよ!!犯人!!」
コップロボ
『かしこまりました』
がちゃり。
博士
「ワシじゃないよ!!」
コップロボ
『あ、違いましたか。なんか、あなたのほうが犯罪者っぽい顔してたんで』
博士
「おま、そんな目でワシを見てたの!?」
井上
「悲しすぎる…」
博士
「……こほん。まあ、コップロボは本来、銃撃戦の中に飛び込む警察ロボットとして開発したわけじゃから、こういうのはできなくて当たり前じゃ」
井上
「さっき、荒っぽいことは向いてないっておっしゃってませんでした?」
博士
「コップロボが性能を発揮できるのが、射撃の腕前じゃ。刑事ドラマでよくあるじゃろ、銃撃戦で刑事の銃が1発で犯人をしとめたり」
井上
「いやいや、しとめちゃダメでしょ」
博士
「大丈夫、人を殺さないように安全設計しているから、銃を持たせても平気じゃ」
井上
「そうっすか。ロボットだから射撃の腕前は正確なんでしょうけど」
博士
「本物の銃はないから、このエアガンであの的を狙ってもらおうかの」
コップロボ
『かしこまりました』
じゃきん。
コップロボ
『動くな!!動くと撃つ!!……ぶるぶるぶる』
井上
「あの、博士?めっちゃ、腕ふるえてるんですけど…」
博士
「狙いを定めてるんじゃよ」
コップロボ
『フリーズ!!フリーズ!!……ぶるぶるぶる』
井上
「なるほど、外国人にたいしても伝わるように英語でも伝えるんですね」
コップロボ
『フリーズ!!フリーズ・ミー!!』
井上
「フリーズ・ミー!?フリーズ・ミーって言いましたよ、博士!?」
博士
「大丈夫、自分を信じろ、コップロボ!!」
井上
「いやいやいや、大丈夫じゃないでしょ。めっちゃ震えてますよ」
コップロボ
『ファイヤー!!』
ばきゅーん!!
井上
「げふっ」
博士
「井上くん!!」
井上
「ま、真後ろにいた自分に当たるなんて…、ある意味すげー」
博士
「なんじゃこりゃあ!!」
井上
「いや、博士、それ自分のセリフっす…」
最後までお付き合いありがとうございました。つづきます!!




