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閃剣の巫女編Ⅰ─Ⅴ

「まさか、二刀流デュアル)触ってみたが予想外だったわ」

 正面玄関から真っ直ぐ行ったところの校門の所では、希がリムジンに乗るまぎわにそう言った。

「二刀流って何だ?」

 焔は自分に関わることだったので何なのか訪ねた。すると物知りの吟が丁寧に教え始めた。

「二刀流またはデュアルっていうんだけど、一人がSAを二種類持っている人のことをそう呼ぶんだ。もちろん、そんなに持っている人はいないけどね」

 その説明で焔は納得しかけ、あることを思い出した。

「そうだ、SAってどういう理論で出してるんだ?」

 その質問に全員が難しい顔をした。しばらくして博士の吟が口を開いた。

「えーと、何というか……自分の心から何かを引っ張り出す、感覚かな。はっきり言って理論とかはまだわかってないんだよ」

「ふーん」

 そう言って焔はそれっきり黙っていた。


 ◇◆◇◆◇


 その後希が「皆さんともっとお話したいわ」と言ったので山の麓まではバスで行きそこから歩くことにした。

 そして街の方にまで降りたとき事件は起きた。

「通り魔だ!」

「逃げろぉ!」

 そんな声が商店街の方から聞こえてきた。焔と希は吟達が聞こえたと判断したときにはすでに走り出していた。

 その場に着くとそこにはあのときと同じ男が同じ格好でいた。

「今度こそ逃がしません!!」

 希が目にも止まらぬ速さで斬り込んだ。しかし、男は的確に籠手で防ぎ押し返す。

「はっ!!」

 焔も弾き返したスキを見逃さずに剣を振るった。

 流石の通り魔もかわせずにフードが切り裂かれめくれた。


 焔以外のそこにいた全員が目を見張り驚いた。

「遠山先生!?」

「知り合いなのか?」

「えぇ、高校の体育科、それも実技専門の先生よ」

 その目は血走っており、とても先生とは程遠かった。

「どうしてこんな事を!、先生!!」

『日向』を構えた和音が、そう呼びかけるがただ無言で再び希の方へ襲いかかる。

「くっ!!」

 その攻撃を全身の力を刀に込めて防ぐが、すぐさま足払いをくらい体制を崩される。


 殺される


 そう思ったが間一髪で、焔が割り込み攻撃体制にはいるまえに後退させる。

「大丈夫か?」

「えぇ、なんとか」

 そう言って希は立ち上がり再びお世話になった先生へ刀を向ける。

 それを確認した後焔は斬り込もうとしたが、次の瞬間通り魔の眉間に大きな穴があいた。まるで銃弾がそこを通ったかのように

(!?)

 その場にいた全員が呼吸でも忘れたのではないかと言うくらいその場は静まり返った。

 焔は真っ先に銃をこの中で唯一銃のSAを持った吟を探したがどこにもいない。

「ふん、ざまぁねぇな」

 突然声が聞こえたと思ったら通り魔の顔面をふんず蹴る吟がいた。その目は赤く染まり血を吸ったかのような印象を覚えた。

「……え?ぎ、吟君?」

 それを見た希は、開いた口がふさがらないと言ったように口をパクパクさせていた。

「よぉ、会長。二ヶ月ぶりだな 元気にしてた?」

 その口調を聞いた瞬間希はその場に倒れ込んでしまった。

 和音は、あちゃー、と言った顔をしている。

「じゃあ俺疲れたから戻るわ。和ねぇ後はたのむ……よ」

 そう言って吟も目を閉じその場に倒れ込んでしまった。

 焔は慎重に通り魔へ近づき脈を触ってみたがもうすでに冷たくなっていた。


 ◇◆◇◆◇


 ──────その後倒れた吟と死亡が確定した遠山はすぐさま救急車に乗せられ病院へ向かった。

「とりあえず説明してもらえますか?彼の豹変について」

 警察の軽い事情聴取後、三人は道路の脇の方へ行き希は吟の豹変について和音に質問していた。それを和音は苦笑いしながら話し始めた。

「私も詳しくは知らないのですが、いわゆる二重人格と言う奴で月に一、二回出てくる時があるんです。」

 焔も名前くらいは知っていたが、始めて目の当たりしたので少々驚いていた。どうやら希も同じだったらしく、目をまんまるに見開いている。


 ──────こうして、通り魔大騒動は解決したのであった。


 そして、一学期が始まる四月へ時は進む……


 閃剣の巫女編 完

誤字脱字あったら教えてください。お願いします。

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