第一話 チュートリアル
説明回です。二三話説明回かもしれません。文才が無くすいません。
「佐渡 誠さん、これよりチュートリアルを開始します。」
「おお、本物の異世界、なのか?」
俺の目の前は暗く木々に囲まれており。頭の中に直接響くような声が俺に話しかけていた。
「それではこの世界についての説明から行います。この世界の名はアステア。その名の通り偉大なる女神アステア様が加護を与えています。」
「引きこもりの神様ってアステアって神様かな?」
そうつぶやくと頭の中にジト目してます。と言うような感覚が続き最後にため息をつかれた気がした。いったいなんなんだ?
「あなたはこの世界の王プレイヤーとしてこの世界の覇権をきそう戦いに参戦して貰います。」
「キングプレイヤーとはなんだ?」
「王プレイヤーとは世界の覇権をきそう戦いに参戦出来る特殊プレイヤーのことです。」
「ふむふむ。俺は世界を征服する権利があると。」
「はい。では転生プレイヤー特典として種族の変更を行えます。変更しますか?」
「種族の変更とはなんだ?」
「種族の変更とはその通り自分の種族を他の種族に変更できます。」
そう言うと目の前に長方形のパネルがいくつか浮く。
「たとえば『エルフ』は魔力、知力が高く魔法使い系にお勧めです。その他にも手先が細かく職人系にオススメな『ドワーフ』や各種獣人族、天使、悪魔などがあります。詳しい説明はパネルを読んで下さい。決定する場合はパネルを掲げ種族名を名乗って下さい。」
魔法系とか職人系とか完璧ゲームだな。とりあえずどれにしようかな? ちなみに俺の心の中には人間と言う選択肢は無い。
「迷うな…よし。『ヴァンパイア!』」
パネルを掲げヴァンパイアと叫ぶと周りを一瞬光が包み目をつむる。
何でヴァンパイアか、って? 基礎能力は昼間行動できないというデメリットを補うほどに強くはないがヴァンパイアは眷属を作れる。それは俺の目標達成に近づく第一歩となるだろ。
「種族の変更を完了しました。種族についての説明を行います。王プレイヤーは基本的に同種の者を治め世界の征服を行います。ヴァンパイアの初期国民は『0人』です。」
「0人!?」
「はい、ヴァンパイアは種族特性としてすべてのヴァンパイアが真祖の基につくられていくので初期国民は0人です。」
「はずれ引いた気がする…」
さすがに国民が居ないとは思わなかった。
その後も説明が続いたが長いので要約すると。
この世界には『スキル』と言われるものがあり大きく分けると三種類に分けられるそうだ。
まずは普通のスキル『剣術』や『槍術』などだ。剣をふるったりするだけでスキルが手に入るのでやる事する事がスキルになっているらしい。『家事』や『料理』などもあるらしい。やることは全部スキルになるっぽい。
ちなみに「ステータス」と頭の中念じると自分のステータスが表示される。完璧にゲームだ。試しに開いてみたところこんな感じだ。
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名前 :佐渡 誠 性別 :男
種族 :吸血鬼
所属 :無所属
レベル :0
能力値 ▼
スキル ▽
『始祖の欠片』『血の制約』『鑑定の魔眼』
称号 ▽
<神様の加護>
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次に種族特性スキル、俺の種族ヴァンパイアだったら
『血の制約』
不死者である。日光、聖水や銀のアイテム等の聖なるものにより大ダメージ。
種族特性『吸血鬼』を含む。
と言う物。覚悟していたがデメリットが多い。もう少し真剣に考えれば良かった。神様、俺くじけそうです。更に種族スキル『吸血鬼』。
『吸血鬼』
吸血鬼である。日光、聖なるもの等によりダメージ。流れている水の上の飛行不可。他人の家などに侵入する際に、許可が無い場合侵入不可。『吸血』により吸血した対象を眷属にする事が出来る。
長かったので要約したが『吸血鬼』はこんな感じだ。本文は吸血鬼に対する制約が長々と書かれていた。
スキル『血の制約』は、吸血鬼の上位スキルだろう。日光などによるダメージが増えていたりするので上位かどうかは怪しいがそう言う事にしておこう。
最後に特殊スキル。何か特別なスキルや、普通のスキルに含まれないスキルがここにあたる。簡単に言えば「その他」である。俺には
『始祖の欠片』
吸血鬼の始祖の片割れ、もう一つの始祖の欠片を手に入れる事で『始祖』となる。
特殊スキル『吸血鬼の真祖』を含む。
が、ある。予想だがもう一人の吸血鬼を倒すか何かしてその欠片を奪えば『始祖』になるのだと思う。逆にもう一人も自分を狙ってくるだろうから油断できない。
またスキルとは別に<称号>と呼ばれるものがある。<称号>とは世界が決めたもので特別な行動をして手に入れるものから<剣士>等の職業を表すものまである。
ちなみに俺にはこんな称号があった。
<神様の加護>
色々な事が起こる。神様になれるかもしれないし産まれた途端死ぬこともある。
誠さんを応援してますよ~。種族特性『主人公補正』が付くかもしれない。
神様パネェ、「頑張ってくださいね~」の一言で称号が…。神様パネェ。
それより『色々な事』ってなんですか神様。産まれた途端死ぬとか神様になれるとか…神様パネェ。
『主人公補正』って種族特性なんだ。てかつく“かもしれない”って。
『鑑定の魔眼』
様々な物を鑑定する事が出来る魔眼。
ついでだからもう一つ、『鑑定の魔眼』と言う物が付いていた。おそらくこれが神さまのくれたチート能力だろう。チートなのか? 説明が簡素過ぎるのだが。
また、この世界にはゲームのようなレベルが存在しており経験を積む事で成長するそうだ。
スキルにもレベルが存在し熟練度の様な物で剣を素振りしたりすりだけでもレベルは上がって行く。
大きな事柄はこれぐらいだ。
さあ異世界ライフのはじまりだ。
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