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第八十二話〜おてんば娘の足跡を語りました〜

 メルキナがこの大森林を出たのはおよそ三十年ほど前のことだったと聞いている。

 特に何か大きな理由があったわけではないらしい。ただ、この集落や近在の集落に子作りをしたいと思うような相手がいなかったのと、ここでの生活が退屈だったからとか美味しいものが食べてみたいとかそんなフワっとした理由だったと言っていた。

 その時点でメルキナは既に大森林で一人前の狩人として活躍できるだけの腕を持っていたので、外の世界でも生きていくだけならなんとでもなるだろうと楽観的に考えた。いざとなれば森に逃げ込めばいいし、大森林に帰ってきてもいい。


『ちょっと外の世界を見てくるわ』


 たったそれだけの置き手紙を残して風のように居なくなったらしい。自分の弓矢と少しの保存食と着替え、そして大森林では使うあてのない外のお金を持って。


『そのお金ってパパの遺品? ってやつだったのよね。私のパパは外から迷い込んだ人間だったから』


 大森林ではカレンディル王国やゲッペルス王国で流通しているような金貨や銀貨、銅貨は流通していない。基本的に物々交換でものをやり取りしているからだ。

 メルキナの父はかつて大森林に迷い込み、傷つき倒れてエルミナさんに拾われ、そして大森林から出ること無くその生を全うした。貨幣を使う機会など無かったわけだ

 数枚の金貨と銀貨、そしてそこそこの数の銅貨を持って旅立ったメルキナはまず東に向かった。

 大森林の北には断崖絶壁から望む海とその断崖雪壁に住む鳥人族の集落があるばかりであるし、西には峻厳な山々が聳え立ち、その先にはドワーフ達の王国であるマウントバスがある。酒好きで穴蔵住みのドワーフ達にも別に用はない。興味の対象は人間達の沢山居る街やそこで売られている食べ物だった。

 そうなると南のカレンディル王国か東のゲッペルス王国、更にその先にあるミスクロニア王国が選択肢となるのだが、南のカレンディル王国では獣人を明確に差別している上にその他の亜人もあまり良い扱いを受けないというもっぱらの噂であった。

 現に大森林にはカレンディル王国から追われてきた獣人達が沢山の集落を作っていたし、少し前にはエルフ達も排斥されたのだとじいじ(デルフィーダさんのことだろう)が言っていた。

 だから南もなし。そうなると消去法で東にあるゲッペルス王国が目下の目的地となる。

 大森林の魔物達は危険なものが多い。

 しかし狩人として一人前の力を持つメルキナにとって大森林の踏破そのものは特に難しいことでもなかった。勝てない相手は振り切って逃げるなり隠れてやり過ごすなりすれば良いし、夜は高い木の上で眠れば良い。

 それに大森林にはエルフや獣人の集落が幾つか点在している。外から奴隷狩りに来た人間ならともかくとして、大森林の同胞であるエルフであればそういった集落で一晩の宿を借りることは難しくもなかった。

 そうして大森林を東に抜けたメルキナはゲッペルス王国に辿り着いた。

 ゲッペルス王国の国土は広大で、その大半が草原や未開拓の荒野だ。動物が多く、魔物は非常に少ない。しかも数少ない魔物も大森林の魔物とは比べるべくもなく弱い魔物ばかりであった。メルキナは冒険者として商隊の護衛や魔物狩りをしながら路銀を稼ぎ、暫くゲッペルス王国を渡り歩いた。

 いくらメルキナが大森林で狩人として一人前の腕前を持っていたとしても、やはり女の一人旅。それも美しいエルフだ。トラブルにはそれなりに巻き込まれた。

 商隊の護衛ではせいぜい下品な言葉をかけられたりする程度であったが、他の冒険者と組んで狩りに行ったりすれば寝込みを襲われることなど珍しいことでもなかった。


『何人かもいでやったらそういうのはほとんどなくなったけどね』


 そう話すメルキナの目は怖かった。ヒュンッてなった。

 ゲッペルス王国を一通り渡り歩いたメルキナは次にミスクロニア王国へと向かった。

 その頃のミスクロニア王国は少し荒れていた。魔王を名乗る邪悪な魔法使いがミスクロニア王国の姫や若い娘達を拐かし、魔物や悪魔を操って国土を荒らしていたからだ。

 メルキナも冒険者としてそういった魔物や悪魔を討伐することがあった。悪魔はなかなかしぶといし、魔法も使ってくるので厄介な奴らだったらしい。

 しかしメルキナが食べ歩きをやめることはなかった。既にこの時、メルキナの目的はただのグルメ旅になっていたらしい。


『あの頃のミスクロニア王国の食事は結構酷かったわね』


 魔王のせいで醤油や味噌の生産はおろか作物全般の収穫すらままならないような状況で、どこに行っても魔物の肉、肉、肉というような感じだったらしい。それでも地元の名物は細々と作られていたりするので肉中心の食事に辟易しながらもメルキナはミスクロニア王国を渡り歩いた。

 そうしているうちに剣の勇者によって魔王を名乗る魔術師が討伐され、紆余曲折の末に勇者と拐かされていた姫が結婚した。拐かされていた姫は一度命を失ったが、件の勇者が神に直訴してその命を取り戻したのだという。


 話が逸れるが、愛しの姫の命を取り戻すために勇者が神に挑んだ『剣の勇者の物語』はこの大陸中で人気度ナンバーワンの物語だ。未だに加筆修正されたり二次創作作られたりと新刊に事欠かないらしい。

 この前最新のを全巻セットをすぐ斬りかかってくる短気なおっさんに贈ってやったら凄く情けない表情で勘弁してくれと言われた。なんでも行動や言動が美化されすぎていて読むと恥ずかしくて死にそうになるらしい。

 ちなみに後に王妃となった愛しい姫との純愛を貫く王妃派と、神への直訴の際に出会い、後に伯爵にまで上り詰めた女勇者との秘めた愛を推す伯爵派、そして勇者が姫と伯爵に板挟みにされているという現実派の三派閥が鎬を削っているらしい。

 正確には王妃派と伯爵派の二大勢力が激しく争っており、現実派はひっそりと存在しているのだそうだ。俺が贈ったのは王妃派の最新刊だ。別派閥の推し本なんて贈ったら俺の命が危ない。


 閑話休題。


 ミスクロニア王国で暫く過ごしたメルキナは次にカレンディル王国へと足を伸ばすことにした。ゲッペルス王国経由でミスクロニア王国まで商売に来る商隊と知り合い、その護衛としてカレンディル王国に足を伸ばすことにしたんだそうだ。

 暫くはその商隊を運営する商会の護衛としてカレンディル王国内を渡り歩いて色んな場所で色々なものを食べた。食事の好みとしては野菜を多く使うカレンディル王国の料理が一番口に合ったらしい。

 そんな感じで過ごしていたある日のこと。

 その日、メルキナはカレンディル王国の王都であるアルフェンに滞在していた。

 そろそろカレンディル王国の料理も大方食べたし、次の目的地としてドワーフ達の王国であるマウントバスにでも行ってみようかなと考えていたらしい。マウントバスのドワーフ料理を味わう機会も何度かあり、その本場に行ってみようと思っていたのだそうだ。

 そんな折、アルフェンの裏路地で二人の獣人の少女と出会った。

 カレンディル王国で獣人と言えば奴隷だ。その扱いを見るたびにメルキナは気分が悪い思いをしていたが、ゲッペルス王国とミスクロニア王国を放浪して様々な文化や風習を目にしてきたメルキナとしてはこれもカレンディル王国の文化なんだろうとそういう面には目を瞑っていた。

 不快だし、野蛮だとは思うがそれがその国の文化であるならば異邦人である自分が何かを言うのは筋が違うだろうと割り切っていたのだそうだ。


『たすけて』


 だが、面と向かって助けを求められてしまうと困ってしまった。

 二人の獣人の少女は奴隷にしては非常に身奇麗であった。髪もふわふわで、服も奴隷とは思えぬような高価そうな服を着ていた。そういった獣人奴隷をメルキナも何度か目にしたことがあった。カレンディル王国の貴族が持つ愛玩用の獣人奴隷という存在だ。

 獣人と一口に言ってもその容姿は様々だ。

 殆ど人間と変わらぬ容姿で耳などのごく一部にだけ獣の特徴を持つ者もいれば、二足歩行の獣といった容姿の者もいる。貴族の愛玩奴隷として珍重されているのは前者のような容姿を持つ者達だ。

 この二人もそういった容姿の少女達であった。


『助けてって言われてもね、困ったわ』


 奴隷というのは主人の所有物で、財産だ。勝手に連れ去ればそれは立派な窃盗である。

 しかし実際のところ奴隷の窃盗などそう簡単にできるものではない。なんせ連れ去っても隷属魔法を用いればその追跡は容易であるし、隷属魔法の解除や書き換えには専門の知識と技術が必要なのだ。助けてと言われても、助けようがない。

 しかし、経緯は不明だが少女達にはまだ隷属魔法が施されていなかった。彼女達が言うには隷属魔法が施される前に逃げてきたらしい。

 そんなことが有り得るのだろうか? と、疑問に思いながらもメルキナは少女達をとりあえず自分の部屋へと連れ帰ってその身体を検めた。そうすると確かに隷属魔法をかけられている痕跡は無かった。

 メルキナは悩んだ。面倒事はごめんだ、しかしこんなに幼い少女達を見捨ててむざむざと奴隷にしてしまっても良いものだろうかと。

 エルフのメルキナにとって人間や獣人の年齢を推し量ることは難しかったが、二人がとてつもなく幼いということだけはわかる。二人とも自分の腰くらいまでしか身長がないのだから。

 悩んで悩んで悩み抜いた末に次の日の朝にはアルフェンを発っていた。本当に悩んだのかと問いたくなるようなスピードでの即決である。

 大森林に帰ることも検討したのだが、幼子二人を抱えて大森林を踏破するのは流石に厳しい。なのでメルキナはアルフェンから少し離れた場所にある深い森に潜伏することにした。

 王都アルフェンに滞在し続けるのは愚策だ。早晩追っ手にかかってメルキナ共々捕らえられるのがオチである。メルキナだけであれば逃げられるかもしれないが。

 それに対して深い森であれば追っ手から逃れるどころか撃退するのも容易である。森で大森林の狩人に勝る存在などそうそういないのだから。幼子二人が少々心配ではあるが、幼いながらも二人で逃げ出してくるような聡い子達だ。メルキナが狩りに行っている間、隠れ潜むくらいのことはできるだろう。

 それに、向かう先の森には獣人の隠れ里があるという噂があった。合流さえできれば助けてくれるに違いない。そう思っていた。


『助けてもらうどころかこっちが助ける羽目になったわよ』


 彼らは確かに集落を築いていたが、それはメルキナから見るとあまりにも拙く、危なっかしいものだった。子供が生まれても健やかに育つことは稀で、食料は少なく、狩りの技術も未熟の一言だ。よくこれで今まで森で生活してこられたものだと呆れるばかりだった。

 こんな場所に二人の幼子を預けていってもきっと生き残ることはできないだろうと判断したメルキナは集落に留まり、自分の知る大森林の狩人としての知識と技を獣人達に教えることにした。

 そうして十数年、やっと集落が落ち着いてきた頃に大氾濫が起きた。深い森の中の集落にも大氾濫は押し寄せてきた。いつもは森の深部でしか見ないような魔獣や魔物、悪魔族までもが姿を現した。

 獣人の集落も何の対策もしなかったわけではない。大氾濫が起きること自体はメルキナが街や村へと買い出しに行った際に耳にしていたので、村の防備も整えてはいたのだ。村の周囲に空堀を掘り、逆茂木を設置して大氾濫に備えた。

 だが激しい戦いの末になんとか大氾濫は退けたものの集落の戦力の殆どが戦闘不能に陥り重傷者多数。薬草も食料も足りず物資は尽き、背に腹は代えられず疎開で無人になった近くの村に略奪に行くことにした。


「そこで俺と出会ったってわけです」

「なんでそんな場所で?」

「その頃俺はカレンディル王国の勇者として各地の大氾濫を鎮め終えたところだったんですよ。勇者として持ち上げられる前にその村とは縁があって、どうなったかと見に行ったところで偶然に、ですね」

「ふぅん、まぁ運命なんてそんなものかしらね。それで?」


 その先は俺とメルキナの物語だ。物語なのだが。


「いやそれが、なんでメルキナが俺に惚れたのかはよくわからないんですよね」


 そう前置きしてから俺は語った。

 獣人の村の惨状を見てそれを救ったこと、カレンディル王国とミスクロニア王国に大樹海の領有を認めさせたこと、大樹海を大きく切り拓いて新天地を獣人達に与えたこと、大樹海に住んでいた他の種族と交渉したこと。


「信じ難い話だな」

「まぁ、今の俺を見るとそうですよね。力を失う前の俺は本当にこう、無敵って感じだったんで」


 お茶を飲んで呟いたデルフィーダさんに頭を掻きながら答える。


「それは父さんがタイシくんの戦う姿を見ていないからよ。私は信じられるわ」


 対してエルミナさんは微笑みながら俯き、お茶の入ったカップに視線を落とした。その様子を見てデルフィーダさんが片眉を上げる。


「同じ方向を向いて生きていけると思ったのね、あの子は」

「同じ方向を?」

「タイシくんが獣人達に対してやったことと、あの子が獣人達に対してやっていたことは殆ど同じことでしょう? 最初、あの子は二人の女の子を助けるのに一晩悩んだ。タイシくんは集落一つを背負うのに殆ど即断だった。そうよね?」

「まぁ、そうですね」


 まったく何も考えずに決断したわけじゃないが、まぁ即断だったと思う。


「それだけの命を背負う覚悟を決めて、ちゃんとその責任を果たす。口で言うだけなら簡単なことだけど、タイシくんは実現したんでしょう? あの子はそれを目の当たりにして、あなたとなら生きていけると判断したのよ」


 そういえばメルキナが嫁になる宣言をしたのは大樹海に新天地を確保した直後だったな。それまでは警戒心を隠さずツンツンしてそんな素振りはなかったのに、いきなりデレて嫁になる宣言した時は何があったのかと非常に困惑した覚えがある。


「お菓子云々はきっと照れ隠しね。半分くらいは」

「半分は本気か」

「あの子、食い意地は人一倍だから」


 まぁ食い歩きぶらり旅をするくらいだからそうだろうなぁ。


「それで、身一つで大森林に来た理由というのは?」

「あー、その理由はですね。信じてもらえるかどうかちょっと自信がないというか、正直に言うと正気を疑われそうな内容なんですけど」

「いいから、話してご覧なさい」


 デルフィーダさんとエルミナさんに促され、事の次第を話すことを決心する。うーん、ドン引きされる未来しか見えない。


「どこから話したものか……全部話すとなると俺がどういう立場なのか話してからのほうが良いか。まず、俺はこの世界の人間じゃありません。エリアルドの外の世界から来た勇者です」

「……続けて」

「とあるアホな神によって俺はこの世界に連れてこられました。で、紆余曲折あって大氾濫で大量の魔物を倒して、俺は大きな力を得ました。俺がもらった神の恩恵は倒した魔物の数と質に応じてより大きな力を得られるという類のものだったんですよ」


 俺の説明にエルミナさんは頷き、デルフィーダさんは腕を組んで瞑目した。


「で、力を得て先程話したように自分の領地を得たわけですが、俺をこの世界に招いた神とは別の神々にとって、力を持ちすぎた俺は邪魔な存在になってしまったようでして。つまるところ神々とガチで喧嘩をすることになりました」


 エルミナさんも目を瞑ってお茶を飲み始めた。


「で、雷の槍を投げてくる神を名乗る男を追い詰めたんですが、その俺をこの世界に連れてきたアホな神が違う場所で敵対陣営の神々に負けた上に俺が戦っている場所に外の神を引き連れてきやがりまして」

『引き連れて行ってないし! 足止めしたけど力及ばなかっただけだし!』

「あーうるさい。で、激戦の末に敗北して力を奪われ、トドメを刺されるってところでそのアホ神と一緒にこの大森林に落ち延びてきたってわけです。一昨日、このあたりに雷落ちましたよね? それです。で、そのアホ神は俺と同化して今頭の中で騒いでます」

「……エルミナ」

「私もどう反応していいか決めかねてるところだからちょっと待って」


 デルフィーダさんが助けを求めるかのようにエルミナさんに視線を向け、エルミナさんは頭痛を抑えるかのように眉間に手をやる。


「信じられる話じゃないですよね! 知ってました!」


 俺もテーブルに突っ伏す。こんな話を一発で信じられたら俺だって正気を疑わざるを得ない。こんな話を信じるのは絶対詐欺師とかに騙される人だ。


「とりあえず、今の状態じゃ俺は嫁達のところには帰れないんですよ。十中八九監視されてますんで、帰ったら今度こそトドメを刺されますから。今は俺と同化したアホ神が神々の目を欺いてるんで、それこそ神殿にでも訪れない限りは見つからないみたいですけどね」

「話の真偽は別としてタイシくんの話はわかったわ。何か見通しはあるの?」

「今も言ったようにまずは力を取り戻すことですね。地水火風と光、空間、純粋、結界魔法あたりは極めてたんですが、今は初級程度しか扱えませんし、剣とかの腕も落ちてるみたいですから訓練し直さないと。あとは装備も整えなきゃいけません。その後は……まぁ策はあるみたいです」


 一枚岩ではないという神々に協力者を作って切り崩していくというのがとりあえずの策だが、今は力を取り戻すのが最優先だ。

 問題はそれをどうやって実行するかなのだが。まぁ地道に訓練するしかないのだろうか? 何か方法があるか後で駄神に聞くしかあるまい。


「すぐに出ていかなきゃならないとかそういうことでなければ暫くここに居れば良いわ。私もタイシくんのことをもっとちゃんと知りたいしね」

「そうだな、もっとお互いに理解を深めるべきだろう」


 エルミナさんの言葉にデルフィーダさんも同意した。頭がおかしいやつだと思われて追い出されるとかそういう事態にならなかっただけでも儲けものだな。いやほんとに。

 冷めたお茶を飲み干し、何気なく外に目を向ける。かなり長い間話していたが、まだまだ日は高い。日の差し方から考えるに午後三時前後といったところだろう。


「まだ陽も高いですし、少し身体を動かしてきます。まだ自分がどの程度の力を残しているのか把握しきれてないんで」

「そう、いってらっしゃい。心配はいらないと思うけど、気をつけるのよ」

「はい、いってきます」


 二人に見送られ、エルミナさん達の家を後にする。

 まずは自由に樹上村と地上を行き来できるように風魔法の練習をしないといかんな。

次回は水曜日!_(:3」∠)_

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