第117話〜面倒なやつが現れました〜
「悪逆非道を尽くす魔王よ! 我が剣の元にひれ伏すが良い!」
光り輝くミスリルの鎧に身を包み、装飾過多な宝剣を手にした名も知らぬ勇者様がそう叫んだ。
俺を探索するために旅立っていた私兵部隊が帰還したとの報告を受けてクローバーの西門に来てみたら、いきなりこれである。
俺は目の前の金ピカを無視し、こいつを連れてきた間抜けに指を突きつけた。
「なんでこんなめんどくせぇ奴を連れてくるんだこの駄犬!」
「うるせぇスケコマシ野郎! カミさんに殴られて爆ぜろ! あと俺は狼だ!」
駄犬こと俺の私兵部隊長であるソーンが牙を剥いて叫ぶ。その後ろでは私兵部隊の隊員達が同じく俺をスケコマシだの女の敵だの甲斐性なしのプー太郎だのと罵っていた。こんにゃろう。
「もうとっくにぶん殴られたわ! クスハのごっつい攻撃腕で地面にめり込むほどにな!」
『ざまぁ!』
私兵部隊が見事に声をハモらせて俺を嘲笑する。OKOK、久しぶりに泣かされたいってことだな?
「いい度胸だてめぇら、久々に揉んでやる」
「やれるもんならやってみやがれバーカバーカ!」
「おい、私を無視するな!」
『うるせぇ黙ってろ!』
「あっはい……」
金ピカが何かを言っているが、構っている暇はない。俺は練習用の鉄剣をストレージから取り出し、構える。ソーン達も武器を構えて戦闘態勢に入った。
「そんなチンケな武器でいいのか? あ?」
「てめぇらなんぞ練習用のなまくらで十分だ。もしこいつが折れたらちゃんとした剣で戦ってやるよ」
「舐めやがって……いつまでも舐めてんじゃねぇぞオラァ! 泣かしてやる!」
「ははは、泣くのはお前らだ!」
ソーンが俺の与えた魔剣を振りかざして踊りかかってくる。むむ、俺が最後に相手した時よりも動きが早くなってるな。だが、まだ遅い。この程度なら迎撃――危険察知スキルが警告を発した。
「やれっ!」
ソーンの合図と共に五条の光槍が飛来し、その破壊力を存分に解放した。轟音と共に地面が砕け散り、巻き上がった土砂が辺りに降り注ぐ。
「やったか!?」
「フラグ乙」
「アッー!?」
咄嗟にソーンの背後に転移した俺はその無防備なケツを蹴り上げ、割れ目を増やしてやった。ちょうど爪先が肛門のあたりにめり込んだ。こいつは再起不能だろう、泡拭いて痙攣してるし。
「隊長がやられたぞ!」
「隊長よわーい!」
「やったかとか余計なこと言うから……」
残った隊員達が口々にソーンを罵る。口から泡拭いて卒倒してるソーンに容赦ないね、君達。
「さて、貴様ら覚悟はできてるな?」
「ふっ……隊長は私達私兵部隊の中でも最弱……!」
「最弱ではないだろう」
「いーの! こういうのは雰囲気が大事なんだよ! というわけでかくごー!」
妖精族のクラピカが魔力の集中を始め、リザードマンのゲイリィが魔槍を構える。他の隊員達も各々の武器を構えた。
「良かろう、来るが良い。容赦はせんぞ!」
練習用のなまくらを手に間合いを詰める。どうやら向こうは前衛で俺を抑え、クラピカの魔法で仕留めるという作戦で来るらしい。ならこっちの手は決まっている。
「ぎゃー!? くる! 悪魔がくるぅ! 止めてよぉ!?」
「グワーッ!?」
魔槍を操るゲイリィを二合で叩き伏せ、黒鋼製のヘヴィメイスで殴りかかってきた赤肌鬼人族のホムラを一撃で殴り飛ばし、神銀製のダガー二刀流で襲い掛かってくる豹獣人のノワールを力任せに投げ飛ばす。
「はーっはっは! 少し遅かったね! 喰らえ、爆裂光弾!」
クラピカが勝利を確信した顔で放った爆裂光弾が俺に直撃する。クローバーに閃光が走り、爆風と轟音が大地を揺るがした。
「やった! やったよみんな! 仇を取ったよ!」
「今、何かしたかね……?」
漂う煙を風魔法で吹き飛ばし、クラピカの頭を鷲掴みにする。相手が俺でなければ効いたかもしれんが、残念ながら俺くらいPOWが高いとクラピカの魔法では傷もつかない。
「いだだだだだっ!? ナンデ!? 無傷ナンデ!?」
「くはははは、お前の魔法程度で俺がどうにかなると思ったか?」
頭を鷲掴みにされたクラピカが最後の気力を振り絞って魔力を集中するが、始原魔法でその魔力を無理矢理奪い取る。
「あひゃあぁぁぁぁ!?」
全ての魔力を奪い取られたクラピカが白目を剥いて失神した。せめてもの情けでほんの少しだけ魔力を戻し、毛布をかけておいてやる。なんかビクンビクン痙攣してるけど大丈夫だろう、多分。
投げ飛ばしたノワールはなんか静かだと思ったら城壁に衝突して伸びてるな。ふん、不甲斐無い奴め。少しは強くなったようだが、まだまだだな。それにしても何か忘れているような……?
「邪悪な魔王め! 覚悟!」
「うぉわぁ!? 何すんだこの金ピカ!」
金ピカにいきなり背後から斬りかかられた。なんだこいつは、危ないやつだな。
「罪もない市民に力を振るい、弾圧する貴様はやはり邪悪な魔王だ! 成敗してくれる!」
「いや、俺こいつらの上司というか君主だし。普通の国だと騎士が王様に刃を向けて襲い掛かってきたら処刑じゃね?」
「……それは確かに」
「これくらいで済ませてるのは互いに色々と理解した上でのじゃれ合いみたいなもんだから。久々の再開で高ぶった感情をぶつけ合う一種の儀式みたいな? そんな感じ。だからこれは弾圧じゃない。以上、証明終了! ということでお帰りはあちら」
俺が西門の先に伸びる道を指差すと、金ピカは首を傾げながらもそちらへと歩き出し――。
「ってこんなことで誤魔化されると思ってるのか!?」
「いや、結構ノリいいね君」
くるりとこちらに振り向いて地団駄を踏む金ピカ君に拍手する。うん、今のノリツッコミは完璧だった。君には芸人の才能があると思うよ。
「とりあえず斬りかかる前に自己紹介くらいしようぜ。というか、普通に犯罪行為なんだけどその辺どう思う?」
「あ、はい、その、すみません」
根が善良なのか、金ピカ君が急に勢いを失って謝ってくる。これは押せ押せでいくべきだな。
「君、どこの所属? ちょっと詰め所に行こうか。武器はこっちに渡してね」
「あ、いやその、僕はですね」
「いいからいいから、話は聞くからさ。おーい、警備隊カモン」
私兵部隊を介抱していた警備隊員が数名こちらに走ってくる。俺は金ピカ君から宝剣を取り上げ、鞘も奪って納刀する。ふむ、装飾過多だけどなかなか良い剣だな。
「あの、剣返して……」
「ダメダメ、凶器は証拠物件だからね。没収なんてしないし、取り調べが終わったらちゃんと返すからね。今は詰め所でお話しようね。おい、こいつを預かってくれ」
「はいはい、了解」
兎獣人の警備隊員に宝剣を手渡し、金ピカ君をすぐ近くの詰め所に連行する。警備隊の詰め所はクローバーにいくつか設けられているのだが、当然ながら外へと繋がる東西の門の近くには大きめの詰め所が建てられている。今でこそ出入りする人が少ないから暇だが、今後交易によって人の出入りが多くなればトラブルも増えるだろうからな。
というわけで、金ピカ君は外の人間としては初の連行者である。記念すべき一人目が俺の命を狙ってきた勇者(仮)とか実に運命的だな。取り敢えず詰め所に入ってすぐの部屋に置いてある椅子に座らせ、テーブルを挟んでその対面にある椅子に腰掛ける。
「んじゃ、ちょっとお話聞かせてもらおうか。一応自己紹介しておくけど、俺の名前はタイシ=ミツバ。カレンディル王国とミスクロニア王国に公認された勇者で、同じく両国に国家として認定されている勇魔連邦の国家元首でもある。それで、君は?」
「アーネスト=ヴィルフラッグです……」
そう名乗った金ピカ君を観察する。年の頃は十代後半、栗色の髪に琥珀色の瞳を持つ色白の、超絶イケメン――というか美しい顔立ちの青年である。女装したらめっちゃ美人になりそう。背は俺と同じくらいか。ミスリル製と思しき輝く鎧を身につけた彼だが、今は意気消沈して粗末な椅子に腰掛けている。
「アーネスト=ヴィルフラッグね。記録よろしく」
「はーい」
俺の斜め後ろに控えていた警備隊員が返事をしてサラサラと調書を取り始めた。俺はテーブルの上に木製のタンブラーを二つストレージから取り出し、同じくストレージから取り出したピッチャーから冷たいハーブティーを注ぐ。
「まぁ、落ち着いて一服しようか。大樹海で採取されたハーブティーだよ。毒とかじゃないから安心して飲んでくれ」
そう言って発言を証明するために俺から先にお茶を飲む。後ろで控えている警備隊員も物欲しそうな顔をしていたので、タンブラーを取り出して注いで渡してやった。アーネスト君もタンブラーを手に取り、お茶を一口飲んだようだ。
「それじゃ聞かせてもらうけど、所属は?」
「ミスクロニア王国です……」
「もう少し詳しく。どこの街のどこのギルド? それとも神殿か? 身分証があるなら見せてホラ」
「あっはい、すみません……キーンゲートのヴォールト神殿です」
アーネスト君が懐から出した身分証を検分する。うん、確かに彼の証言通りの所属であるようだ。
「なるほど、確かに。これも控えといて……ああ、身分証も取り上げたりしないから安心してくれ。で、今回の君の行動なんだけど……マズいのはわかるね?」
「はい……で、でも」
「いやいやデモもストもないんだよ。出会い頭に抜き身の剣を突きつけて脅迫、その上背後から実際に斬りかかってるからね、君。武装脅迫罪と殺人未遂の現行犯だね。まぁ、ぶっちゃけ勇魔連邦はまだ法整備中だから刑法も完成してないんだけどさ。ミスクロニア王国だとどれくらいの罪になるんだっけ?」
「えーと、法典によると武装脅迫罪が罰金金貨二十枚か労役三ヶ月、殺人未遂が金貨四百枚または片足の切断ですね。ただ、大将は王族扱いなので反逆罪が適用され、お兄さんが平民の場合財産没収の上、家族も連座で処刑、貴族の場合でも財産没収の上、貴族籍の剥奪みたいです」
分厚い本――ミスクロニア王国の法典を手に持ってページを捲っていたもう一人の警備隊員が、ミスクロニア王国でアーネスト君に適用されるであろう量刑を言い渡す。わぁお、結構重い。
「実際、俺はミスクロニア王国の王女を二名娶ってるからなぁ……その扱いでもおかしくはないのか。現行犯だしな」
罪状と量刑を聞いたアーネスト君の顔が真っ青を通り越して土気色になっている。え? ミスクロニア王国で貴族を行方不明にした俺はお咎めなしなのにって? そりゃ俺は王族直々の依頼だったし、そもそもとっ捕まるようなヘマも証拠を残すようなヘマもしてないから多少はね?
「あ、あの、その、これは違くて……ぼ、ぼくは勇者でして、その、魔王を倒しにですね」
「いや、ミスクロニア王国もカレンディル王国もゲッペルス王国も俺のことは正式に魔王認定してないし、討伐指定もしてないだろ?」
これはつい先日イルさんに確認したばかりだ。だから、公然と俺を魔王呼ばわりして討伐にくるような奴はいないはずなんだが……それでも来たってことは、このアーネスト君は相当残念な奴か、純粋すぎて騙されやすい奴かのどっちかだな。いや、どっちにしろ残念な奴だな。彼は残念なイケメンってやつだ。うん。
「いや、でも神様が大樹海に神敵ありって……」
「俺を名指ししたわけじゃないんだよな? 大樹海のどこかにいる魔物じゃないの、それ。このクローバーがある土地もめっちゃ邪悪な怨霊の塊みたいなヤバい魔物が占拠してた土地なんだぜ」
「ええっ? いやあの、だってキゴール子爵とかミズラ商会の会長さんが大樹海の魔王のせいで路頭に迷って苦しんでる人がいるって……」
「クローバーから大樹海を東西に横断する街道を整備したからな。まだ本格稼働してないが、これが稼働するとミスクロニア王国とカレンディル王国を行き来する隊商がゲッペルス王国を経由しなくても良くなるんだ。関税もかからないで済むようになるし、行き来も早くなる。交易ルートが変わるからな。そのキゴール子爵とかミズラ商会ってのは交易ルートが変わると困る奴らなんじゃないのか?」
「あ、あうあうあう……」
アーネスト君は俺に何も言い返すことができなくなったのか、あうあうと狼狽えるばかりになってしまった。というか、こんな感じでよくクローバーに辿り着けたな、この勇者。
「アーネスト君はあれだろ、ミスクロニア王国から来たんだろう? なんで西ルートからクローバーに入ったんだ?」
ミスクロニア王国からクローバーに来るなら東ルートの方が圧倒的に早いはずである。
「あっちのルートはミスクロニア王国軍の警備が厳しくて……許可証を持った御用商人以外は通れないんです」
「なるほど。それでゲッペルス王国経由でカレンディル王国に入って、わざわざ西ルートから来たわけだ……って待て、カレンディル王国は規制してないのか?」
「いや、どうしようかと困っている時にソーンさん達と偶然知り合って……クローバーに行って魔王を倒すって話をしたら二つ返事で同行を……」
「あの駄犬……後でもっとキツい仕置が必要だな」
カレンディル王国でもまだ街道の一般開放はしていない筈なのに、と思ったら駄犬の手引だった。あの駄犬、外患誘致罪で体中の毛を剃ってやろうか。
「とりあえず、キーンゲートのヴォールト神殿とキゴール子爵とミズラ商会な……ミスクロニア王国に正式に抗議するから」
「はい……」
「で、君の罪状なんだが……普通に考えると極刑なのはわかるな? 他国でその国の国家元首に刃を向けたんだから当然だよな?」
「う、うぅ……」
アーネスト君は半べそである。いや、そんな泣きそうな顔されても困るんだけど。
「でもまぁ、俺はこの国のトップだからな。俺が許すと言えば君は無罪放免だ」
アーネスト君が顔を上げ、潤んだ瞳で俺を見つめてくる。やめろ、俺はノンケだ。
「ミスクロニア王国に抗議はするから、あっちでどんな罰が下されるかは俺は知らん。ただまぁ、俺は怪我一つしていないし、君は誰かを傷つけたわけでも、何かを壊したわけでもない。その点は先方に伝えよう。でも公然と斬りかかられた手前、やはり完全に無罪放免とはいかない」
「そうですよね……」
「うむ、そうなのだ。なので、君を二週間の労役刑に処すことにする。クローバーで二週間働けば俺は君を許そう。心配はいらないぞ、別に奴隷のように扱き使うとかそういうことをするつもりはないから。ちゃんとメシも食わせるし、寝床も用意する」
「はい」
「労働を通して自分の目でこの国、というかクローバーの暮らしを見てくれ。その上で俺が悪逆非道の魔王であると、そう確信を持って刃を向けてくるというならその時は堂々と受けて立つ。それでいいか?」
「……はい!」
はっきりとした意志の光をその目に宿し、アーネスト君は元気よく返事をした。うんうん、これで一件落着だな。あわよくば洗脳……じゃなくて懐かせて手駒として使ってやろう……ククク、勇者よ、我の手先となれ。
「悪いが、この宝剣は無罪放免となるまで預かるぞ。鎧は……君、着替えとか荷物は?」
「あ、僕はトレジャーボックスが使えるので」
「なるほど……それじゃこの宝剣だけ預かっても意味ないか」
俺は宝剣をアーネスト君に返す。彼は不思議なものを見るような表情で俺を見返してきた。
「いいんですか?」
「トレジャーボックスがあるなら武器を一本奪っても意味がないだろう。他にもトレジャーボックスに武器があるかもしれないし、君が全ての武器を取り出して俺に預けたとしてもそれが全てだと証明することもできない。ならこの宝剣も返しておいて、武器を持っているのだという認識を全員で共有したほうが安全だ。それでもし君が武器を持って暴れたりしたら……」
「したら?」
「俺の見る目が無かったってだけの話だな。誰も死んでいないことを祈りつつ、速やかに君を殺す。君の家族も、大切な人も、探し出してすべて殺す。勇魔連邦に住む人々は俺の家族だ。家族を傷つけられて黙ってるほど、俺は温厚じゃない」
肩を竦めながら笑ってみせる。アーネスト君は何か薄ら寒いものを感じたかのように身を震わせた。何を怯えているんだろうか。
「ま、そうはならないだろう。誰も幸せにならないしね。アーネスト君、俺はね、ただ静かに幸せに暮らしたいだけなんだよ。目につく不幸を一掃し、このクローバーでただ家族とともに幸せに暮らしたい。大樹海を開拓するためにたまに力を奮って、気ままに魔導具やなんかを作ったりして、嫁といちゃついたり、やがて生まれるであろう子供と一緒に遊んだりしたい。俺の望みはただそれだけだっていうのに、どうして放っておいてくれないんだろうな?」
俺の言葉にアーネスト君は何も答えず、深く考え込んでいるようだった。俺は席を立ち、記録係をしていた警備隊員に視線を向ける。
「警備隊員の宿舎にまだ空き部屋があるだろ? 彼に一室用意してやってくれ。んで、三日間くらい警備隊の巡回に同行させろ」
「それは構いませんが、その後はどうするんですか?」
「色々見せた上で彼がやりたいって仕事をさせてやってくれ。望むなら狩りでも畑仕事でもなんでもいい」
「りょーかいです。ああ、メシとかどうします?」
「適当に食わせてやってくれ。経費として認めるから、ヤマトに報告よろしく。こいつは迷惑料だ」
酒の入った壺を警備兵に一つずつ渡しておく。
「たいしょー、わたしたちはこうぼく? なので、わいろはうけとれませんよー」
「はっはっは、これはあれだ、頑張っている部下への上司からの賞与ってやつだ。所謂特別ボーナスってやつだ。だから賄賂じゃない」
「なるほど、上司からの特別ボーナスなら問題ありませんね」
「何か見てはいけないものを見ている気がする……」
「アーネスト君、世の中綺麗事だけじゃ上手く回らないものだよ」
何が苦いものを飲み下すような顔をしているアーネストにそう言って笑う。恐れていた野良勇者の襲撃だが、幸いにも怪我人の一人も出すこと無くこれを乗り越えることができた。思えば、アーネストを放置せずにクローバーに連れてきたというのはソーンのナイスプレイだったのではなかろうか? その功績に免じて毛刈りの刑はやめてやろうと思う俺なのであった。
アーネスト君は根が素直で善良でとてもチョロイです_(:3」∠)_