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 警察の捜査は順調に進み、泉ケイのアルバイト先への家宅捜索が行われた。

 そこで、とある証拠が見つかった。泉ケイの履歴書が見つかったのだ。

 そして、とある事実も判明した。泉ケイは自分の履歴書の経歴に、「三波学園高等部 入学」と悪筆で書いていたのだ。

 そう、泉ケイは沖縄サンフラワー高等学校と三波学園高等部の関係をまったく理解しないまま通っていたのだ。三波学園高等部が正規の高校であると勘違いし、三波学園高等部に通えば高校の卒業になると誤認したまま、命懸けで学費を稼いでいたのだ。

 電話の通話記録の解析も行われた。

 泉ケイは沖縄サンフラワー高等学校に入学する少し前に、三波学園高等部へ電話を掛けていたと判明した。恐らく、学校の資料の請求か、軽い気持ちで相談をしたのだろう。

 その後、三波学園から泉ケイの住んでいた(と言っていいのだろうか?)アパートへ、大量の電話が掛かっていたと判明した。一日に四回も電話が掛かっていた日があったほどだ。間違いなく、三波学園による勧誘の電話だ。

 さらに警察によって事件現場のアパートへ捜索が行われた。結果、三波学園高等部のパンフレットが見つかった。それには高校卒業率百パーセントと書かれていた。学費は五十万円と載っていた。

 三波学園高等部と沖縄サンフラワー高等学校へも家宅捜索が行われた。警察と文科省の役人による合同調査だ。成果はあった。勧誘マニュアル、行政へ提出する書類の偽造、補助金の不正受給や脱税の証拠が見つかった。

 さらに、泉ケイの入学願書も見つかった。その願書は、名前の部分だけ、明らかに筆跡が違っていた。ほとんどの部分が綺麗な字――おそらく灰谷さんが書いたのだろう――だったのに対して、名前の部分だけは悪筆だった。

 泉ケイは自分の名前を書いただけ。

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