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小さな島で生活

 俺がこの世界に帰って来てから、異世界イリステラの事情を知った。一番の問題点は、ダンジョンという物が火の大地に現れた事だろうか。


 ダンジョンは勝手にこっちがつけた名称で、なんか青い鏡のようなものが浮いていてそれに入ると別の場所に繋がっているらしい。ギルドがこのダンジョンを利用して、お金稼ぎをしているとエクレアが言っていた。


 どうやら、別世界への移動を短時間で何回もした事で起きた現象らしいんだよ。そういう話をネストに聞いた。そしたらあいつ、島に来てそうそうお前のせいだぞって言って消えやがったんだ。


 マジ、ムカつく奴だな。もう来ないでくれって言っておいた。


 そもそもの話として、勝手に世界を移動していたのはネストであり、俺は全然関係ないと思うんだよな。百歩譲ってさ、俺のせいでもあるとしよう。


 それは、メイカーズやら何やらを解決するために頑張ったって話だろ。ようは世界の為。このぐらいの副作用はしゃあないだろう。褒められる事はあっても怒られるのは酷い。


 そういう話をエクレアにしたんだ。そしたらさ。


「そういう話はもっと早くしてください!!」


 右頬を容赦なく殴ってきた。グーでだぞ。グーはないだろうが。だから俺は言ってやったんだよ。


「ギルドがダンジョンを用いて金稼げてるんだしいいじゃん。むしろ、俺のおかげでもあるから感謝しろよ」


 って言ったら。


「左の頬を自分で差し出してください。今から、全力で殴りますから」


 おかしくないか? 俺が悪いのかこれ。殴られるのが嫌だから逃げたら、右の頬をもう一度殴られて、あっ間違えたって言って左も殴られたんだぞ。殴られ損じゃねえか!!


 イリスは俺のその姿を見てめっちゃ笑ってた。ろくな大人に育たないと思う。


 まあ、ここら辺はどうでもいい話だ。ダンジョンがどうとかは俺に関係ねえから。結局、俺はどこで何をしているのか。


 エクレアがくれた小さな島で娘のイリスと静かに暮らしている。


「ねえ、今日はお母さん誕生日だよ。ケーキとご飯の用意は?」


「いや、その話自体初耳なんだけど……」


「祝う為にケーキとご飯!! ついでにプレゼント!!」


「プレゼントだけでいいじゃねえか。ご飯とケーキはお前が食いたいだけだろ!!」


「そうともいいます。でも、お母さんもご飯好きだよ?」


「それは……そうだな……」


 というわけで、今日帰ってくるエクレアが誕生日らしいので祝う事に。だが、ここは小さな島だ。出る手段は現在二つ。


 たまに来るシルドラ定期便か。ドラに乗って移動するかだ。シルドラ定期便は時間が決まっている。なので、この選択肢だと実質一択となる。


 で、アステリオンを追い出されたドラはこの島に住み着いた。ドラは俺の事をちゃんと覚えていたらしい。シルドラは俺の事を忘れていたぞ。


 人型の生き物が俺の事を忘れている様子。


「だとよドラ。お前ちょっと飛んでくれないか?」


 俺が話しかけてみるが、顔から誰が行くか馬鹿みたいな顔していやがる。この通り、ドラは最近はだらけきっており飛びすらしない。竜の名が泣くぞ。


 ドラに頼れないとなると島を出る手段がない。エクレアはシルドラ定期便に乗って帰ってくるのだ。


「イリス、諦めてくれ」


「やだやだやだーーーー!!!!」


 そう言われてもなぁ。この島にある物はお前も知っているだろう。俺が暇つぶしに建てた小さな家ぐらいしか建物がないんだぞ。後は住み着いていた魔物ぐらいだ。


 魔物はこの島でしか見た事がないような種類がたくさんいる。俺は魔物マニアでもないのでどうでもいいんだけどな。


 問題は魔物が普通の動物を全て食べてしまった事だ。狩って食べる事すらままならないわけだ。このままでは家の中にある調味料を舐める生活になってしまう。


 俺はじっと眺める。すると兎型の魔物が現れた。なんて名前なのかは知らない。兎に角が生えたような魔物だ。じっと見ていると俺はある妙案を思いついた。


「あいつ、兎の形してるし食えるだろ」


「えっ、ぴょんすけを食べちゃうの? 可哀想だよー」


「ぴょんすけってなに? お前、魔物に名前でも付けてんの?」


「うん!! あれはぴょんすけ、私と仲がいいんだよ」


 そう言って抱きかかえようとすると、兎型の魔物は死ぬ気で抵抗。イリスは足で蹴られまくっている。どこが仲いいんだか。


 イリスはぴょんすけをおろした。


「イリス、動物の肉と魚は好きか?」


「大好き!!」


「そうだろ。でも、動物も魚も元は生きていたんだぞ。そう考えると魔物も可哀想じゃないだろ」


「そうかも!!」


 絶対そうじゃないんだが、子供感受性が豊かだから俺の言葉をすぐに信じてくれる。いや、イリスは俺の言葉は信じてくれるといった感じか。


「でも、魔物って美味しいの?」


 イリスの問いに答える事は出来ない。だって、魔物を食ったやつなんてこの世にいないのだ。そもそも、魔物は魔王が作りだした外来種的な存在。危険な存在であり、駆除はあっても食べるなんて発想は出てこない。


 よく死人が出るし、被害の方が多すぎて食べる気にもならん。鎧型の魔物とかどこ食うんだよって話だし。


「さあ、食ってみたらわかるんじゃないか。兎型の奴は兎だし食べられそうじゃないか?」


 ああ、イリスは兎の魔物に名前つけるぐらい気に入ってたんだっけ。だとしたら悪い事を言ったかもしれんな。


「よし、倒してこよっと」


 さっきまで名前を付けていた生物に襲い掛かるイリス。子供ってのは残酷な生き物だなってつくづく思う。イリス自体はそこそこ強い。元々、持って生まれた魔力量が高く、さらにエクレアの教育もあるしな。


 俺も……まあ、たまに稽古つけてるよ。


「倒してきたよー」


「ようし、この調子で食材を集めてみっか」


 という事で食材を集めました。


 だが、集めたはいいけど魔物なんて食った事ないしな。まあ、大体の肉は焼けば食べられるし、草型の魔物はサラダにすればいい。


 後は盛り付けと味付けをそれらしくしておけばなんとなるだろ。はい、完成。


「お母さん喜んでくれるかな?」


「お前が作ったって聞いたらなんでも喜ぶと思うぞ」


 ちょうどその時だ。エクレアが島に帰ってきた。小屋で短小日を祝う用意をしながら待っていると扉が開く。


「もうー、疲れちゃいましたよ。お腹もペコペコです。アリマ、何か作ってくださいよー。あれっ? 食事の用意が出来てる?」


「おお、なんか誕生日って聞いたからイリスが作ってくれたぞ」


「そうでしたか。嬉しい事をしてくれますねー」


 とイリスの頭を撫でる。


「しかし、私は誕生日ではありませんけど……?」


「えへへ」


 イリスは可愛らしく笑った。どうやら嘘をついていたらしい。完全にクソガキムーブなんだが、まあいいや。


「じゃあ食べようぜ」


 俺の一声で家族での食事が始まる。俺は二人が食べている姿を見て、食べられるのかを確認する。すると二人は不思議そうな顔をしながらも美味しそうに食べた。なので、俺も手を付けた。


 二人が不思議そうな顔していたのがわかった。なんか、食べた事がないような味がする。いや、不味いわけじゃないんだが、いつも味付けだとあんまりって感じだな。


 これは、もうちょっと研究がいるかもしれない。だが、味の研究をすれば動物の肉を超えるポテンシャルを感じた。


「不思議な味でしたね。ところで、ほとんど材料なんてなかったと思いますが何を使ったんです?」


 おおっ、それを聞いちゃいますか。


「ぴょんすけ」


「ぴょんすけ?」


 平然と今食べた物をぴょんすけと言える恐ろしい子供。


「ほらっ、外にいくらでも歩いているだろ?」


 エクレアは窓の外を見る。そこには兎型の魔物が歩いていた。ようやく、自分が何を食べたのかに気づいたのだろうか。どんどんと顔が青くなっていくのがわかる。


「な、な、な、な、なんてものを食べさせたんですかぁ!!」


「美味しいって言ったじゃん」


「言いましたけど、魔物を食べるなんて聞いた事がありませんよ!! それに魔物を食べるのはなんか、この、不潔感がありませんか!!」


「不潔感があるのか?」


 なんか、エクレアが怒って口を聞いてくれなくなった。なんでだぁ? 全部腹に入れば一緒だろうが。一方のイリスは大層お気に召した様子。


「こんなに美味しいのにね。みんな食べないなんてもったいない気がする」


「イリスもそう思うよな。俺もそう思うぞ」


「そうだ!! 私の夢はこの魔物料理を世界に広める事にしよう!!」


「……まあいいんじゃないか」


 子供の夢だ。親が否定する事は出来ない。エクレアがあの様子だと、この世界で魔物を食べるのにはめっちゃ抵抗がありそうだけどな。


 エクレアがうなされながら寝込んでしまった。なので、いつもの日課に付き合わされるはめになっちまった。日課とは稽古の事だ。


「ようし、今日こそお父さんに勝つぞーーーー!!」


「百年早いわ。クラスチェンジ」


 そう、俺の中に力は少しだけ残った。エクレアの中にイリステラの力が残ったのと一緒の理論だな。力はだいぶ制限されてしまっているが、使えない事もないくらいにはある。


 そりゃ、女神様の力だしな。さあ、ガチャの時間だ。

これにて完結となります。少ししたら、活動報告の方にガチャ廃人転生するの入れたかった事、異世界イリステラシリーズの今後、宣伝、感想などを書きます。もし、興味がありましたら見に来てやってください。それ以外の方はここでさようならとなります。


最後に、ここまで見てくださってありがとうございました。評価とかしていただけると作者の寿命が一年延びます。感想とかで面白かったとか言っていただけるとさらに一年延びます。

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機械翻訳なので誤字が多いかもしれませんが、お許しください まず小説が終わったことに感謝して、ストーリーはとてもすばらしいです カクヨム上の読者ですが、ある日小説の話を振り返ろうとしたら、もうなくなって…
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