ネストと見る異世界イリステラ
・『ブックメイカー』
一体誰なんだろうか。全く正体が掴めないよ。まさか、この僕の力をもってしても、このスーパー美少女の正体を掴めないなんて……はいはい、僕ですよ。
僕の本当の名前だね。名前というよりは役職みたいなもの。僕の役割。だが、そんな事はもうどうでもいい事なんだ。だって、僕の役割はもう別にあるのだから。
・『世界旅行』
僕が持っていた力の一つ。別の世界へと移動する能力。アリマ君にはデメリットとして時間を指定できないと言ったが、僕は気にしていなかった。
だって、初めて行く世界なら時間がどこだろうと関係ないからね。僕は基本的には二度行く事なんてなかったから。これがデメリットとさえ思っていなかった。
・職業ガチャ 金のカード『鍛冶師』
エンマ君の力を借りる職業だね。武器を作ったり、打ち直したりする事が出来る。アリマ君は全ての武器に魔力特攻をつけていたね。
・職業ガチャ 虹のカード『勇者』
アリマ君がリュカ君との力比べで使ったカードだね。壊れていたはずの聖剣をこのよに生み出しなおした。その後、戦いの末にリュカ君に敗れた。
・救世主
ファイナルクラスチェンジと言っていた奴。アリマ君の中にあった、イリステラの力を使って作り上げた物。職業ガチャとは関係ないから名前には付けなかったよ。
この形にする際、アリマ君は必ず勝てるように制約をつけた。使う際に異世界イリステラに住む人々の記憶から、自分に対する記憶を消すというものだ。命と引き換えにすればもちろん威力は上がるが、それは意味のない事だからね。いい塩梅だったとは思うよ。
・メイカーズⅦ『滅殺』の超越神 ルシファー
彼自身はアリマ君との戦いに乗り気じゃなかった。ただ、組織に入っている以上は上の命令に逆らうことは出来ない。それが恩人の願いであれば特にね。
『滅殺陣』はそのエリア内に入った物を必ず殺す特性がある。ちなみに、名を指定する事でも直接殺す事も可能だ。こちらは格下にしか効かないけどね。
結局、相性が悪かったんだろうね。いくら殺せたって、すぐに転生されるんじゃあ意味がない。それに、あの時のアリマ君は上乗せに上乗せを重ねていたからね。
・創世の箱
メイカーズのリーダーであるエルダーが作り出した箱。主な力として、持ち主の願いに応じた力を作り出す。世界を一つ作ることが出来るの二つがある。
どちらも箱が壊れる事で消滅する。また、箱の持ち主は死ぬ事で仮死状態で箱に封印される。その後、少しずつ箱の中で回復を待つ事となる。
どちらにせよ。恐ろしい力を持っていると言わざるおえないだろう。
・エルダー
メイカーズという組織を作り上げた本人。アリマ君に神々しい言わしめた存在。人の気持ちがいまいちよくわかっていない様子。仕方がないと言えば、仕方がないね。人は力を持つと下の存在は見えなくなってしまうからね。
彼が人なのかは疑問ではある。最後にアリマ君と約束したのち、満足そうに帰って行った。これで、世界イリステラは少しの間だけ安泰なのかな。僕のいる世界でもあるから二度と来ないで欲しい。
・世界イリステラ
僕達が住む世界。四つの大地にわかれている。……こんな説明は今さらって感じだね。現状は、魔物が生態系を無茶苦茶にしており、元いた動物達の数が減っていたり。
誰が原因かわからないけど、次元の移動を繰り返したせいで穴が開いてしまったりしている。全く、迷惑な話だよ。絶対に僕のせいじゃない。
・『魔力』の王
メイカーズの一人であるマレニアが死に際に生み出した存在。生み出された時に、人への憎しみを植え付けられていた。最初は抑えようとしていたが、逆に吐き出す事で憎しみだけを消す事に成功した。
今はその時に備えて風の大地の奥深くで暮らす。
・イリス・サンクトス
アリマ君とエクレア君の娘だね。父親をいないのを寂しがっていたが、どうやらちゃんと帰ってきたようだね。よかったよかった。アリマ君は僕に感謝してね。
アリマ君はイリステラの転生体であると一目で気づいたようだね。でも、実際にそうだと言う確証もない。アリマ君がそう言っているだけ。
だけど、転生させたアリマ君が言っているのだからそうなのだろう。
・アリマ・サンクトス
ご存じ救世主。島でゆったりとした生活を楽しむ。アリマ君の事についてはもういいだろう。僕からはなにもないよ。ただ、最後に言えるならありがとうって事だけさ。
君に感謝を。
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木陰でネストは本を書いていた。本を閉じる。
「ふう、こんな所かな」
「いつまで書いているんだ。置いて行くぞ」
「おいおい、待ってくれよ。ライ君はせっかちだからいけないね」
ネストは立ち上がり駆け寄る。ライは楽しそうに喋りかけた。
「スライムで試していたんだけどさ。どうやら、あいつら振動を感知して襲い掛かってくるみたいなんだ。これは新発見じゃないか。早速、地図に書き込んでおくとしよう」
「前々から思っていたんだけど、地図というよりは本だよね。魔物の事も書いてあるし」
「いいだろ別に。俺は地図を書くついでに魔物の事も調べているんだよ」
彼女願いはようやく叶う。今度は離れないように隣を歩く。それは彼女の役割だから。
二人は自分の足で歩き続ける。ただひたすらに自作の地図を埋める為に。この広い、世界イリステラを歩き続ける。そう、どこまでも、どこまでも。




