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2年前の冬のこと

 

「今から、帰るね」

「迎えにいくよ。今、どの当たりにいるの」

「バスを降りたところ。大丈夫、休み休みで、帰るから」

 そういうと、電話は切れた。歩いて帰ってくるという彼女の言葉を、そのまま鵜呑みには出来なかった。電話を切ってから、私は迎えに行く準備をした。

 パジャマを着替えて、車を出した。電話を切ってから15分ほどたっている。彼女が歩いてくる道は、大体分かっている。探しながら、車を走らせた。道端のガードレールに手を着いて、息苦しそうにしている彼女を見つけた。肩で息をしている。

 彼女の前を通り過ぎ、その先でユーターンをして、すぐ側で車を止めた。夜の7時を回っている。あたりは、真っ暗だ。街路灯の下で、車を見つけてからも、彼女はしばらく呼吸を整えるのに、動けないでいた。


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