呪い
ーーーいいなあ、いいなあ、気持ちいいなぁ、アァハァン、壊れてしまいそうだぁ///
右手に持っている錆びた金属をつたって温もりが流れてくる。
この温もり、臭い、味全てが大好きだ。
そう、この瞬間こそが生きている感覚を味わえる素晴らしい時間だ。
「頼む、、、グブッ、、助けてくれ。丁度5歳になる娘がいるんだ、、、」
全身血まみれの男はそう言った。
「良かったじゃん、一家全員殺す予定だったからさ、あの世で誕生日パーティーだね。おっと命日パーティーか。」
んじゃさよなら。
「お前は、、、お前だけは呪い殺してやるからな」
ーーー何回目だろうこの台詞を聞くのは、とてつもなく不快だ。
そもそも死後の世界なんてあるわけないだろうに、人間が死ぬことを良いように解釈した妄想だ。
本当につまらん言葉しか出せない奴らだ。
そんなんだからーーー
「ゴフッッッ」
あ?なんだこれ。え?は?や??!??
突然のことに理解が追い付かない。
え?これ俺の血?なんで?
考える暇もなく膝から崩れ落ちた。
「だ、れだ。」
糞が。こんなところで死んでる場合じゃねぇんだよ。どこのどいつだ、俺を刺しやがったのは。
てかやべえ、体に力が、、、あぁクソッこんなことなら今日のターゲット女にするべきだった、、、
「クフフフフフフフフフフフフフフフフフ」
意識が朦朧としているせいか、誰かの笑い声が頭のなかをグルグルまわっていく、あぁこいつ許さねぇ、絶対に、絶対に、絶対に
ーーーーー呪い殺してやるからな
自分のことを刺した男の影を見るまもなく、山村蓮の命は絶たれた。




